混雑する大霊園で お彼岸の中日に納骨？

以前の話しです。
当寺墓地を契約すると思っていた檀家さんのご親戚が、都下の大霊園を契約しました。

その家から「お中日の午前１１時に納骨をお願いします」と電話がありました。
彼岸中その霊園に行くには、大渋滞になりますから無理と言ったのですが、聞く耳を持ちません。
当寺も中日などは予定が入っており、とくに来客が多い日なのです。
霊園も良く受けたと思います。朝７時には出ないと渋滞にはまる場所です。



仕方がなく、あちこちの知り合いに電話を掛けました。
その霊園からかなり離れますが、某寺副住職が対応してくれました。
渋滞のひどさを知っている副住職は、オートバイで行くことにとにすると話していました。

さて、納骨当日です。
参列者約１０人中で着いたのは、施主と娘夫婦の３人だけだったと副住職、親戚の当寺檀家から聞きました。
私が渋滞することを教え、施主は７時までに出かけたために間に合ったのでしょう。
７時には出て欲しいと言いづらかったかもしれませんが、ご親戚にも伝えていただきたかったと思います。

あとの方々は、この後予定の料理屋さんに檀家さん３人が、どうにか時間に到着し、都内の方は諦めて帰えりました。
檀家さんは途中でUタウンして、料理屋さんに向かったのだそうです。
肝心な施主は、料理屋に１時間以上遅刻しました。
高速や国道はもちろん、墓参りに行く各地の道路は大渋滞でした。



普段の日は緑の多い、心安らぐ場所にあります。
自分の気持ちを優先させるのではなく、素直に経験者の意見も聞かないと、亡くなったご主人も悲しみます。

その後、お付き合いはありません。
檀家さんの御法事にも来ませんでした。

せっかくの御法事が台無しにならないようにするのも、住職や施主、家族の責任です。
行楽のシーズンには、平日でも混み合う場所が多くなります。
慣れない場所に行くには、前もって情報を得ることが必要です。