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総論同意、各論反対

2010年01月20日 22時15分00秒 | 日本のプロ野球

この記事タイトルにもつけたように、以下のニュースについて、総論は全面同意するのだけれど、各論は反対、というよりも大いに疑問があるなぁ。



公式球統一検討へ プロ野球実行委(産経新聞) - goo ニュース

 プロ野球の実行委員会が19日、東京都内で開かれ、12球団が試合で使用する公式球の統一を検討することで合意した。 現在はメーカー4社のボールを12球団が独自に採用しているが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で使用される米大リーグ球を基準に、来季からの統一も視野に検討に入る。
 また、加藤良三コミッショナーは、米大リーグ機構(MLB)のセリグ・コミッショナーから日米王者による「グローバル・ワールドシリーズ」の開催を提案されたと報告。 同コミッショナーを7月の球宴に招く計画が実現すれば、話し合いが進展する可能性がある。  ・・・(後略)




この記事に関連して、先にMLB公式球とNPB公式球の違いについて、非常に簡潔でわかりやすいのでアシックスのサイトから記事を引用しておきます。


MLB公式球とNPB(日本プロ野球)公式球との違い

ボールは世界共通の規格で作られている
 MLB公式球でもNPB公式球でもボールを作るうえでの規格は同じ。 大きさは9インチ(22.9cm)~9.25インチ(23.5cm)、重さは5オンス(141.7g)~5.25オンス(148.8g)、表革は牛革(事前承認があれば馬革に置き換える事も可能)というように決められています。 しかし、MLB公式球は太めの綿糸で縫われるためにどちらかというと、MLB公式球は規格の上限(NPB公式球は規格の下限)で製造され、牛革のなめし具合や湿度の関係で握り心地が変化するのだという。

握ってみればボールの違いは明らか
 実際にボールを握ってみるとMLB公式球は表面が乾燥していてさらっとしているが、NPB公式球は湿度の高い土地柄も関係して革の表面がしっとりしている。 また、縫い目にも違いがある。 MLB公式球の縫い目は幅が広いのに対して、NPB公式球は縫い目が細やかで幅がやや狭い。 なので、縫い目の幅が広いMLB公式球は空気抵抗が大きく、スッポ抜けさえなければ変化球が曲がりやすいとも言われている。 縫い目にかけて投球するピッチャーにとっては、この微妙な違いも大きく関わってくるというわけです。






実際はどうなのかは定かではないですが、MLB球のほうが品質にばらつきが大きい(といっても規格内)だとか、縫い目が日本のものより高い(低い)といった話もありますね。 これらの言葉から判断すれば、総じて日本メーカーの製造したボールのほうが品質が高い、とも言えます。

「総論賛成」というのは、各球団で使用するボールのメーカー(や球)を決めるのではなく、12球団統一のボールを利用する、という点。 規格≒ルールの範囲内とはいえ、ある特定の球場(や球団の主催試合)では不自然なほどに打球が飛ぶ(飛ばない)、というのもちょっと妙な話。 
そりゃあね、「ホームアドバンテージ」ってこともあるくらいですから、ある程度ホームグラウンド(主催試合)の時にはホームチームが勝つように仕組まれることは別に悪いことではない。 もちろん、それは八百長という意味ではなく、外野席の席割が圧倒的にホームチームファンのエリアが広いだとか、ホームチーム側の攻撃の時だけ場内アナウンス(コール・音楽)で盛りたてるとか、そういうこと。 ま、個人的には、ホームチームが有利になるポジティブな対応は好きだけど、ビジターチームを不利にするような方法(投手降板時のコールや音楽とか、アウトコール)は嫌いですがね。 そういった意図的なホームアドバンテージだけではなく、当然ながらホームグラウンドで練習する機会が多くなりますから、球場のクセを把握するのはホームチームののほう(千葉マリンの吹く風なんで典型的な例ですね)。
でも、できる限り、野球そのもののルール(規定・規則)に関連するものについては、出来る限り統一していたほうがよいと思うわけです。 お客から金をとって行う「プロの興行」なのですから。


ただ、「各論反対」とタイトルの一部を点けたように、方法論については正直あまり同意できないなぁ。
「統一」という言葉は「1つ」という意味では決してない。 なぜ、MLB球に統一が基本線なのだろうか? また、引用した産経新聞の記事には記載がないけれども、メーカーを1つに絞る(現行は4つ)という話もあるらしい(ただ、4つの中から1つに絞る、という意味ではないと思うんですけど)。 

なぜ、MLB球に統一する必要があるのだろうか?
これからプロも参加する国際試合が増加する可能性も高いから、というのが大きな理由の一つなのだろうけど、それが「MLB」である必要性があるのだろうか? 確かに、いまのところプロが関連する国際大会は「MLB」の意向が強く反映されている(と思われる)。 だから、MLB球、というのは、短期的視点では確かに良いのかもしれない。 でも、品質に劣る(と思われる)MLB球を採用する、っていうのは、あまりにもMLBに迎合しすぎでは? ここでは、「NPBでは、今後、国内だけではなく国際大会も重要視していく。 今後数年に行われるプロ参加の国際大会において、規格上限に近い球が利用される可能性が高い。 まずは、NPBで使用する公式球をNPBにて選定し、12球団統一で使用するものとする。 選定基準として、規格上限に近いものを積極的に採用する。」くらいで良いのではないか。

また、メーカーを1つに絞るのはどうかと思う。
これは憶測でしかないのだけれども、これまでの日本メーカーのものではなく、まさにMLB公式球(他国製)になる可能性だってあるわけです。 別に私は「日本製製品絶対主義者」ではないけれども、多くのモノについて日本製が非常に細かい点まで配慮された優れた製品になっているのは、私の実体験上では確かなこと。 極端な話、選定には日本メーカーのみに限る、としたっていいのではないかと思う(某※国が強い圧力をかけてきそうだけど)。 具体的なシェア等は調べてないのでわからないけれども、あまり日本メーカーの野球ボールが他国で採用されている、という話は聞かない。 非常に「均一」で「優れた」品質を持つ製品なのに、シェアを奪えないというのももったいない話。 NPBが日本メーカーの宣伝部長になったって良いのではないか。 また、日本製野球ボールをさらに品質向上かつコスト面でも積極的に競争させるために、1メーカーに絞らないのも手かと。 そう思うわけです。 NPBはアジアを中心に「日本製国際球」を積極的に採用してもらうように働きかける。 プレーする人達だけが「野球」にかかわっているわけではないのです。 野球の発展のためには、そういった関連する人達まで含めて発展させていかなければなりませんから。


かつては巨人軍(今もか?)、今はMLBに迎合。 
NPBは、そんな組織にならないためにも、より積極的な議論、そして施策を練って欲しいものです。





それにしても、マリーンズの公式サイト(というか球団)。
いまさら「今岡選手、春季キャンプで入団テスト」ってねぇ。 発表するまでもない、っていうか、知らない千葉マリーンズファンってそうそういないってば。