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12/27-2 : Sorryは謝罪じゃない

2008年12月27日 23時30分01秒 | オフシーズン08-09



わたくし、コヤマリンからの2つのお願い




日本語訳する人は日本人的に訳すのではなく、言葉の意味を理解してちゃんと訳しましょう。


プロとして記事を書くのであれば、きちんと取材源を理解・確認してから書きましょう。



これはコミュニケーション能力うんぬん以前の問題ですよ









もうバカらしくてバカらしくてしょうがないのですけど、あまりにも報道内容も含めて酷過ぎるので私も記事にすることにしました。

球団フロント vs ボビー ですけど、両者のコミュニケーション不足だ、ということは明らかなこととはいえ、第三者(特にスポーツ紙記者と日本語訳者)によって、どんどん事実や本来の意図と異なる方向へと曲げられていってしまうようです。

今回の件は両者にそれぞれ大きな非があるのであって、私はどちらの肩を持つつもりもないので、その点は先にはっきりさせておきますね(ちょっとBobby’s Wayの日本語訳っぽい書き方ですが)。




Bobby’s Way聖なる夜(Christmas Evening)の対象部分を引用してみましょう。


(ブログの日本語訳)
僕のたった一つの望みは球団がベストな状態であることで、もし僕が今まで迷惑をかけることがあったのであれば、謝罪します。
   
(ブログの原文(英語))
I only want what is best for the organization and if I have been a distraction I am sorry about that.  I just want to manage the team and not be bother with this other stuff.




先に結論を書いておけば、Sorryという単語も、I’m Sorry that ・・・という文脈も、両方とも「謝罪」という意味合いはほとんどないです。 英和辞典などの訳としては「申し訳なく思う」「残念に思う」となり、ニュアンス的には「その意図しない出来事に、心を痛めている」といった感じになるのです。

それは前後の文脈次第ではかなり広い意味でとらえれば「謝罪」とも言えなくないけど、せいぜい「迷惑かけてしまってすまないね」くらいの意味。 一部スポーツ紙が書いているような「完全降伏」なんて意味は全くないのです。






また、謝罪うんぬんのきっかけになった文章ともいえる「年俸はいらない」ですが、これも原文に対してあまりにも日本語訳が酷すぎます。 これにつきるでしょう。



ニュースの内容について(A Few Clarifications)


(ブログの日本語訳)
しかし、すでに数回、球団には「年俸はいりません」と伝えましたが、彼らはその必要は無いと言うだけでした。
   
(ブログの原文(英語))
I’ve offered twice for them to keep my salary and they didn’t think that that was necessary.




キーとなるのは、keep my salary。
keepですけど、keepにはprovide(供給する)に近い意味もあります。 但し、その基本的なニュアンスとしては「基本的な生活をするために必要な何か(もの)を供給する」といった感じです。
ボビーのこれまでの言動や、この件について新聞社が取材した結果でてきた瀬戸山球団社長や本多部長から出た言葉から、これは「新外国人選手を獲得するために、もし私の年俸が獲得を阻害しているのであれば、一部を獲得資金として使っても構わない」といったことが、keep my salaryを含む一文の意味合いではないでしょうか。 マリーンズが優勝するというチームの基本目標のため、ということですから。

なお、どこかの新聞で書いていた「3度(年俸をいらないと)申し出た」という3度は、どこにもありません。 日本語訳にも原文にもね。 twiceは2度、ですし




なんだか、球団フロントはボビーに対して年明けにも文書で「厳重注意」をするそうですが、これは一部のスポーツ紙で書いていたような「I’ve offered twice for them to keep my salary and they didn’t think that that was necessary.」に対しての厳重注意ではないでしょう。 真意の確認、はするかもしれませんが。
厳重注意は、「But I want to warn the players that they should not be publically supporting me, it might get in trouble in the future. 」という球団批判ともとれる文書に対してでしょう。





私はネイティブでもないですし、帰国子女でもないですし、TOEICの点数はそれなりですし、英会話はそうとう微妙な会話(???)しかできないです。 でも、英文であればかなり読み取れますし、もっとよく理解したいときは英英辞典やUsage dictionaryなどを使って、文脈を踏まえてできるかぎり理解するように努めますし、そうすべきだと考えています。



スポーツ紙の記者は意図的なのか文章解釈能力(英語含む)、そして文章表現能力が異常に低いのかはわかりませんが、取材内容を断片的に伝えて誤解を与えるような文章を書くのは本当に勘弁して欲しいです。

Bobby’s Wayの日本語訳者も、もう少し本人とコミュニケーションをとって本来の意味はどうなのか?ということを確認してから書いて欲しいものです。 これまでも「どうしてそんな日本語になるの?」という訳文がびっくりするほどたくさんありましたからねぇ。。。




とにかく、

もっとまともな記事を書いたり翻訳してください






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泥沼は球団の伝統とは言いながらも、どうにかならんものでしょうか・・・