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「第九と皇帝」2008・12・19 クラシックコンサート感想

2008年12月26日 23時30分01秒 | いろいろ



2008年12月19日(金) 18:50 開演(18:00開場)
東京国際フォーラム・ホールA

熊谷弘のベートーヴェン
「第九と皇帝」感動の瞬間に再び出会う
 
(http://www.sido-music.com/no9_and_Emperor/)

熊谷弘指揮、シンフォニーオーケストラ“グレイトアーティスツ”は、楽壇トップ奏者達により特別に編成されたオーケストラです。 プロ合唱東京混声合唱団を中心に300名の大合唱が実力派ソリスト達と共に第九交響曲“歓喜の歌“歌い上げます。 ベートーヴェン最後のピアノ協奏曲第5番“皇帝“と併せてお楽しみください。


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指揮: 熊谷 弘 HIROSHI KUMAGAI

シンフォニーオーケストラ “グレイトアーティスツ”イン ジャパン
SYMPHONY ORCHESTRA “GREATARTISTS” in JAPAN

ピアノ: 上野優子
ソプラノ:日下部祐子
アルト:岩森美里
テノール:持木弘
バス:有川文雄
合唱:東京混声合唱団 / 第九を歌う会

<曲目>
第一部: ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」作品73 
      Beethoven: Piano Concerto No.5 “Emperor”Es-dur Op.73
第二部: ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調「合唱付」作品125 (全楽章)
      Beethoven: Symphony No.9 “Choral” d-moll Op.125








先週の金曜日、このクラシックコンサートへカミさんと行ってまいりました。
この「第九と皇帝」もそうなのですが、知人にクラシックアーティストがいるので、その方が日本で公演するときは毎回とは言わないけど、かなりの頻度でクラシックコンサートに行きます。 といっても、せいぜい最大年3回くらいですが。

いまこの記事を書こうとしてはじめて知ったのですが、この「第九と皇帝」って1981年からすでに27年も行われている歴史や伝統があるコンサートだったのですね。 
確かに、国際フォーラムAの非常に大きなホールでもほとんど客は埋まっていましたしね。 へ~~~~~、そうなんだぁ。。。。。。




一つ上の文章でおおよそ検討がついている方もいらっしゃるかもしれませんが、このコンサートの感想を一言で申し上げると、




つ ま ら ん




1階のロイヤルシートに座っていたわけではない(2階のS席)ので、オーケストラや合唱団から溢れる音や声がやや分散されてしまう、っていうこともあるのかもしれないけれど、全般的に音が平準化されてしまっていて、非常にたいくつでした。

良く言えば、非常に音がやわらかい。 悪く言えば、抑揚がない。 平準化されてしまって、と書いたように、私の印象としては抑揚がなさすぎる、と大いに感じた。 それは「皇帝」でもそうでしたし、「第九」なんてもっともっと酷かった。

オーケストラや個々の演奏者(声楽の人も含め)の力量や曲の習熟度にもよるのだろうけど、基本的にはオーケストラの音楽は指揮者がどのように表現したいか、で大きく決まってくると思うので、正直言ってがっかりだった。 私は子供のころピアノは習っていたことはある程度で、本格的にクラシックを学んだ事はないので「皇帝」「第九」の世界観だとか楽譜でどのように表現されているのか、というのはわからないけれども、なんだか単に「楽譜に書かれているまま音を鳴らす事を求めている。歌うことを求めている。」としか思えなかった。 
学校の授業で習うような数学の方程式に基づいて問題を解いただけ。 方程式を暗記して、先生から「ここら辺はテストに出るからな~」と言われていたことをそのまま勉強して、テストで良い点をとった感じ。 学校の定期テストでは良い成績が取れても、全国模試のような何が出るかわからない問題であったり、どのように問題の意図を読み取ってその方程式を含めてどのように解答を求めていくか、というような応用問題には対応できない。

自分だけが感じたことなのかな、と思ったのですが、周りに座っていた人達もずっとそわそわ足を動かしたり頭を掻いたり身体をふらふらさせたり落ち着かない人が非常に多かった。 
特に「第九」。 私の隣に座った方が、たまたま第二部「第九」からいらしゃったのだが、短時間であるにも関わらず身体を頻繁に動かしていた。 カミさんの隣の方は、みんなが拍手しても、納得していなかったのでしょうが、ほとんど拍手せずだったそうです。 会場全体としても、指揮者が拍手を煽っているから拍手をしているのでは?と思うような抑揚のない淡白な拍手。



正直言って、どうしてあのようなコンサートが27年も続いている伝統ある評価の高いコンサートなのかが、全くわからなかったですよ。。。

今年の出来がたまたま悪かった、というだけならいいのでしょうけど、今回のコンサートを観て、私達夫婦は


「第九」はもういいや


との結論に達してしまいました。 まあ、NHKとかで夜寝る前に別の交響楽団が演奏しているのが流れていたら聴くかもしれないけど、熊谷氏の指揮だったら本当にもういいや。。。



クラシックのコンサートに行って、全く体の震え、心に響く場面が全くなかったのは初めてでした。


ということで、ど素人の音楽コンサート評でした。






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来年はもっと楽しませて下さいませ (観に行く可能性は低いけど)