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マリーンズファンは辞めてませんし、辞めませんよ♪

5/23-1 : 藤田は解雇だったのか?

2008年05月23日 03時00分01秒 | 日本のプロ野球
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 ちょっと波紋を呼んでしまいそうなタイトルですし、実際この後書くことに対して異論・反論もある方もいるかと思います。
 
 
 昨日(21日)の試合で、ジャイアンツ・藤田が登板しました。
 この藤田登板の場面で、千葉マリンでは藤田に対し「ブーイング」が起きました。 ブーイング、という方法が良かったかと言われるとそれは決して良い方法ではないと思いますが、昨年の戦力外通告以降に藤田の口(正確に言うと、マスコミを通じて伝えられた)から出た数々の発言に基づいた、マリーンズファンからの非難の声だったことは容易に想像できます。
 藤田へのブーイングが起こった事に対し、「藤田はマリーンズを解雇された人間なのに非難されることはおかしい」という意見も少なからずあったのを、それなりの箇所でみました。 球場の観客にも少なからずいたようです。
 
 
 
 
 そもそも藤田はマリーンズを解雇されたのでしょうか?




 私の意見はNO、であり、藤田の一件は一般の会社でいうところの「自己都合退職」です。
 
 
 マリーンズは、選手(正確に書くと投手)としての藤田には、この業界用語でいうところの「戦力外通告」をしました。
 球団の対応がこの「戦力外通告」だけで終わっていれば、解雇(もしくは会社都合退職)、でしょう。 球団は、選手としての戦力外通告を行うと同時に、チームの投手コーチを要請しています。 会社でいうなれば、配置転換、部署異動、です。 それも、左遷だったり窓際へ追いやるような懲罰的な人事対応ではなく、コーチとなるのですから(給与面を除けば)昇格人事、とも言える内容です。 若い藤井宏海であったり、黒木知宏であったり、垣内哲也であったり、これらの選手達にはコーチ要請や球団職員としての要請がなかったのですから、藤田に対する球団の対応・処遇は圧倒的に良いものでした。 球界全体を見ても、かなり稀なケースです。


 その要請を藤田自らが断ったのですから、「自己都合退職」以外の何ものでもありません。 選手としてもっとやっていける、と思っての自己決断なのですから、その心情的な経緯をみても「自己都合退職」です。

 
 一般社会においても、自信の給与・待遇とその実績が伴わなければ、「事実上の解雇通告」を受けることは多々あります。 特に、営業職・販売職に就いている方、外資系企業に勤めている方、役員等の管理職に就いておられる方は、充分のその事を分かっている方が多いと思います。

 昨秋の時点で、「過去に多くの実績を残したのだから戦力外通告はおかしい」という意見もありました。 その気持ちもわからないでもないですが、プロ野球の世界はまさに「成果主義」の世界です。 1年間に残した成績によって、翌年には一般社会ではあまり考えられない高額の給与を得ることもできます。
 1年間非常に良い席席を残したからといって、翌年の給与が前年の数倍になり、その給与が補償されるようなケースは非常に稀です。 営業職だと、インセンティブ等で翌月の給与等が数倍なるような場合はあるでしょうし、年間通して実績を上げた場合、翌年のベース年俸(基本給的なもの)も上がるケースはあるでしょう。 ですが、翌年全く働けない状態であってもその給与が1年間補償されるような業界というのは、プロスポーツの業界と作家等で印税は入ってくるケース以外正直思いつきません。
 もちろん、藤田は昨年もほぼ1シーズン1軍では投げましたので、全く働いていない状態ではありません。 ですが、年俸1億円以上を貰っている選手のパフォーマンス(成績)だったか、と言われれば、全くその年俸の価値がある投球であったとは到底思えません。 もし交渉の席で、藤田自ら「育成枠での契約でも良いので、選手として続けさせてくれ」「最低年俸でコーチ兼務でも良いので」とでも言えば、マリーンズに残れた可能性はゼロではなかったのではないでしょうか。 もちろん、藤田には家庭もありますから単純に本人の意思だけで判断できたわけではないでしょう。 しかし、それも一般社会においても同じです。 私も家庭があります。 自らの意思だけで「10分の1の給与で良いので会社にいさせてください」なんて言えません。 それならば「自己都合退職」で、新たな職場を探します。
 
 
 藤田が多くのマリーンズファンから非難される原因は、戦力外通告後の数々の球団・監督への非難発言に因るものでしょう。
 中には、マスコミに促されたというのも恐らくあるでしょうし、ほんの少しの言葉を全く違った言葉で報道されてしまったケースもあるかと思います。 ですが、所属していた会社(球団)や上司(監督)に対して非難・中傷するような発言、もしくはそう取られてしまうような公になる発言をしたことに関しては、全くもって問題外です。
 当然一般社会でも、会社を退職した後に所属していた会社・組織・人物に対する情報漏洩や非難・中傷してはならないことは、至極当たり前の事です。 最近では、退職する際の会社への提出書類(もしくは双方署名・捺印をした覚書の取り交わし)としているケースも増えています。
 例えプライベートの場面だったとしてもマスコミ関係者に話をすれば、少なからずメディアに載って報じられる可能性がある、ということを認識していないはずもないのですから、藤田個人の責任は重大です。 いち社会人として問題行為です。
 
 
 
 私の考えは、以下の通りです。

 藤田は解雇されたわけではありません。 自己都合退職です。
 また、藤田は軽率な発言を繰り返しました。 ファンから非難されても仕方がありません。

 
 
 
 ただ、私だったら、ブーイングはせず、無視します。
 以前も書きましたが、私は藤田は好きな選手の一人でした。 ですから、より一層、人として誤った考え・発言を繰り返した事に対し、許しがたいものがあります。 非難する価値さえありません。 交流戦での対戦前に「ブーイングなのか、歓声で迎えられるのかはわからないけど」といった発言をしていた時点で、自らの過去の発言のおろかさに気付いていません。
 もし許すのであれば、「マリーンズの一員として(連続中継登板の)記録達成をしたかった」といった綺麗ごとの発言なんかではなく、自らのおろかな発言をしてしまった事に対する「(マリーンズファンへの)正式な謝罪」があった場合のみです。
 
 
 藤田はマスコミや年俸更改時の発言とは裏腹に、控えめで面倒見の良い人間だ、ということを選手(川崎)や球団職員のインタビュー記事などで案外多く目にします。 球団がコーチ要請した理由もそこにあったのでしょう。
 だからこそ、どうしてブーイングされてしまったのか、目の当たりにしたことによって、自分のおろかさに気付いて欲しい、と本気で思います。 好きだった選手を嫌いでいることは、寂しいしかなり辛い。





 取り留めのない文面ですいませんでした。 (いつも?)



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 念のため最後に今一度書いておきますが、決して「ブーイング」という行為を肯定しているものではありません。 確実に悪い行為だと思います。
 ただ、ブーイングだけを批判する人は、ブーイングとたいして変らないような相手を侮辱するような応援(といえるのかは甚だ疑問)行為を、全ての球団におけるプロ野球応援において大昔から現在に至るまで行っている事に、気付いているのでしょうか?