



【感想】
開栓注意の発泡系。しゅわっと爽快な日本酒です。
冷蔵庫でしっかり寝かせておいたのに、
開けた瞬間に泡が吹き出しそうになる強烈な発泡系。
慌てて栓を閉めると沈澱していた澱が瓶内で循環し、自然と混ざります。
飲むとやはり泡が強め。炭酸飲料を飲んでいるかのようです。
アルコールも14度と低めなので、カクテルのようにサラリと飲めます。
吟醸酒ですが、香りは控えめでした。
この手のお酒は開栓して数日経つと炭酸が抜け、
薄っぺらく不味い酒になるので、早めに飲まなければなりません。
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酒蔵/川商店
場所/高知県安芸郡
精米歩合/55%
アルコール度数/14度
720ml/1,257円
購入月/2月
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★蔵について
高知県の東部、太平洋に面した安芸郡田野町はかつて、上流域から集まる木材の集積地として栄えていました。
美しい森林から生まれる豊かな水。明治37年、回船問屋を営んでいた二代目浜川金太郎は、このやわらかな水を生かして酒造りを始め、「浜乃鶴」と名付けました。
時代とともに、酒造りを取り巻く環境は大きく変わってきました。今でいう普通酒が全盛の中、大量生産や激しい価格競争…、小さな蔵には厳しい時代がやってきます。
五代目として浜川が蔵に入ったのは、そんなころです。
高知県の中ではいち早く純米酒造りに取り組み、良質な酒を追い求めてきました。それでも、お客さまと日本酒の間に大きな溝ができているように感じました。このままで酒蔵に未来はあるのか。希望はないんじゃないかー。
試行錯誤する中で、たどりついた答えは単純なものでした。
「とにかく、うまい酒が作りたい」。
そのためにできることはたくさんありました。
先代社長や蔵人の反対を押し切って吟醸酒造りを始めました。資金も、設備も、正直、心許ないものでした。ただ、自分が飲みたいと思う酒を造りたい。その一心でした。応援してくださる酒販店さんもいらっしゃいました。
そうして生まれたのが「美丈夫」です。今から約20年前のことです。
生産量は追わず、手作りで、何よりも酒質を追い求めてきた酒です。挫折も、失敗も、思うようにいかないことも多々ありました。ただ「うまい酒」のために、今も走り続けています。
★某販売サイトより
愛媛県産『松山三井』を55%磨き上げたうすにごりです。
このお酒は、搾りたての生酒にオリをからませる独自の製法で造られた、シャンパンのようなキメ細かい泡立ちと、なめらかなのどごしが心地よい発泡吟醸です。
ひとくち含むと、ふわっと広がるメロンのような香りと、米の旨味、炭酸の心地よい刺激、飽きのこない切れの良さ、それぞれがバランスよく組み合わさって非常に飲みやすいお酒に仕上がっています。
10年間試行錯誤を重ねながら、うすにごりの研究を重ねたこだわりの逸品です。この蔵元さんの人気のお酒です。