手話通訳者のブログ

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戻ってきた卒業生

2015-02-25 06:49:52 | 日記
久しぶりに、Rさんから手話通訳依頼が来た。

Rさんは数年前、
「手話通訳者、誰が来ても困らないように、多くの手話通訳者に会って、私自身、通訳者の手話を読み取る力をつけていく必要があるんじゃないか、と思うんです。だから、たいしさんを指名するのはやめようと思います」
と言って、「たいし」を卒業した。

「お久しぶりです」
お久しぶり。元気そうやね。
「はい」
Rさんに聞きたいことがあるんや。
「何ですか」
一番うまい、と思う手話通訳者は、誰?
「特にいません」
え・・・
「だから、また、たいしさんを指名しました」
まあ、久しぶりに会えて嬉しいけど・・・じゃ、印象に残っている通訳者は?
「いません」
え・・・
「毎回、別の人が派遣されてくるので、名前もすぐに忘れてしまいます」
うーむ・・・


残念なことだが、これは明らかに、コーディネーターの力量不足である。
手話は「慣れ」という要素が重要。
様々なタイプのろう者がいる。例えば、ろう協の役員をやっているような人なら、「毎回別の通訳者」でも構わないと思う。初対面の通訳者との会話に慣れているから。
しかし、Rさんのように、他人との交流が少ないタイプの人の場合、手話通訳者は数人に限定するのが望ましい。


まあ、Rさんが俺を指名してくれるのは嬉しいけどね。




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