爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

お遍路さん

2020-04-22 22:30:00 | 日記
遍路についてお話します。職業柄(元坊主)定年したら、遍路に行きたいと思っていました。初めての遍路は、ツアーで参加しました。四国の順打ち(1番札所~88番札所)です。高野山のお礼参りまで含めて、9回のツアーでした。札所を一巡りすると、その後に和歌山の高野山に、お礼参りをするのが慣わしの様です。ツアー客の皆さんは殆どが初めての方達ばかりで、先達(せんだつ)さんが参拝作法から読経まで、全てを教えてくれます。大型バスで35名程のツアーでした。札所から次の札所まで運んでくれます。それでも遍路旅です。普通の旅行に比べると結構疲れます。体力を消耗します。ここで霊感についてお話します。その昔はみんな霊感を持っていたと思っています。進化の過程で無くなっていったとも、思っています。必要であれば、再開発される物と思っています。そう言う私も、坊主の業務上必要だったのでしょうか。霊感が有ると思っています。見える、聞こえる、未来が分かる等、霊感にはいくつもの種類があります。但しこれも信じない人には、理解出来ない事なんですが。霊能者は瞬時に霊能者を見分けてしまいます。私は目の奥で感じます。神仏の声も聞き分けます。その言葉は音声では入って来ません。眉間辺りに言葉が入って来る感覚です。話が長くなりますが、その人を見ただけで、何処の内蔵が痛んでいるかが分かります。土地関係もしかりです。方除け(ほうよけ)という言葉は、聞いた事がありますか?その年の何月はどの方位は扱ってはいけない、工事をしてはいけないと言う時期があります。特に家の増改築に適用されます。時々聞きませんか?家を新築したら、便所や風呂を修理したら、家族の誰かが病気をしたとか、それ以来ずうっと体調が優れないとか。でも信じない人はよく言います。『気のせいくさ!』と。ここが別れ道です。話が飛びますが、時々親御さんが『家の子は、家の中に幽霊がいると、時々気持ちの悪い事を言うんですが、本当の事なんでしょうか?』と。子供さんは自分が見えている、感じているので、嘘は言いません。見えない、感じない親御さんが、困惑しているだけなんです。ここで本音を言います。霊感は体質で遺伝だから、家族全てには備わっていません。同じ両親から生まれた兄弟なのに、何故こんなに性格が違うのかって事と同じです。私事なんですが、私が出家したお寺には、霊能バリバリの師匠がおられました。この方の言動に、私は心酔していました。私の側を通るだけで、私の体調や気持ちを感じて、適切なアドバイスして下さいました。たとえば、『お前、腰に注意しとかんと、いかんぞ』とか『お前、離婚なんか考えたら、いかんぞ』とか、タイムリーにしかも端的に。在職したお寺は祈祷寺でした。よく仏さんを「からう」という言い方をしますが、この辺りになると、貴方の知らない世界になります。この仏さんとは、俗に言う幽霊の事です。後ろから両肩に被さって来る霊魂の事を指します。仏さんに拠っては、生前の体重そのままに、おんぶしてくるから相当重いです。視覚的には、昔よく有った映りの悪い、チラチラするテレビの画像の様と言えば、理解して貰えると思います。こんな事は日常茶飯事でした。方除けの話に戻りますが、扱ってはいけない方位を工事したりすると、端的霊障が出ます。現場に伺うと、霊気を感じます。

本日は長くなりましたので、ここまで。      合掌


終戦悲話

2020-04-22 00:54:28 | 日記
昭和20年8月15日正午より、天皇陛下による玉音放送(戦争終結宣言)がありました。その日の午後に、第5航空艦隊司令長官 宇垣纏(まとめ)中将による特攻命令が下ります。天皇陛下の戦争終結宣言の後にです。宇垣長官の特攻出撃命令は艦爆5機(一部には3機とも)でであった。隊長の中津留達雄大尉は、選考に苦慮しつつも発表に及ぶと、隊員から猛反発を受けます。何故私ではないんですか、私も連れて行って下さいと。隊員の熱意に押された中津留大尉は、使える飛行機全機と搭乗出来る隊員全員の同行を認めます。出撃前の訓示で、宇垣長官が出撃数が命令と違うのは何故かと、聞きました。中津留大尉は「隊員達は長官が行かれるのなら、自分達も部隊全体でお供したいと、言っております」と伝えます。「そうか、みんな俺と一緒に行ってくれるのか」「命令を変更をする。本職先頭に立ち、艦爆11機をもって沖縄敵艦隊に特攻をかける」と発令し、搭乗します。宇垣長官と遠藤通信員、中津留大尉が操縦桿を握り、沖縄近海には敵艦隊を発見できず、伊平屋島の通信基地に突っ込んで行きます。ここで中津留大尉は思ったのではないでしょうか?戦争終結後にまたもやの騙し打ちでは、米軍から日本がもっと酷い仕打ちを受ける事になると。艦爆機は突入寸前に方向を変え、手前の環礁に自爆しました。他の艦爆機も目標を外し、自爆して行きました。またもや若い命が無駄に散って行きました。
これを書いている私は、戦争の落とし前を付けたかったのなら、宇垣長官も先の大西長官の様に、切腹自決をすれば立派に命令責任が取れただろうにと、思ってしまいます。若者の死が残念でなりません。