爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

お遍路さん5

2020-04-25 16:57:13 | 日記
四国霊場のお遍路は相方と二人で、ツアー9回で廻りました。次は西国観音霊場に行きたいねって、私は言うだけ。相方にツアーの申し込みは任せっきり。
詳細を聞くと、1回目のツアーは和歌山の1番札所の青岸渡寺だけ。たったそれだけ!?たぶんJR大阪駅集合の2泊3日のツアーだったと記憶してます。
短期、安価を旨とする私は、じゃあ自分達で行こうかってなりました。
新門司港から大阪南港までフェリーで、その後は軽自動車!で高速をひた走り。3泊4日の4回で済ませる事が出来ました。

次は秩父観音霊場に行こうか、又また私は言うだけ。新門司港から東京晴海埠頭までフェリーで行き、この時は世間ではあまり知られていない、昭和20年8月19日の戦争終結後に、当時の満州派遣部隊の青年将校10名が、赤嶺辺りに進駐して来るソ連戦車群に向け、自爆特攻を行なっています。谷藤徹夫少尉の後部座席には、新婚間もない新妻が日傘に白のワンピース姿で、同乗していたのが目撃されていました。反町隆史主演で映画化もされてます。その「神州不滅特別攻撃隊」をお祀りされている、世田谷観音に参拝し、その後東京駅を迂回して、秩父霊場に向かいました。6泊7日で済ませる事が出来ました。

2回目の四国お遍路は逆打ち、そちらも自分達で廻ろうと計画しました。ツアー会社さんも商売ですので、至れり尽くせりなんですが、なんせ時間と経費が掛かりすぎ。福岡県南部に住まう私達としては、なるべく短期、安価のお遍路を目指したく、大分佐賀関から四国愛媛伊方町三崎までの、国道九四フェリーを使いました。片道70分の船旅です。こちらも3泊4日の4回で済ませる事が出来ました。

日本百観音巡拝を目標にしている私達ですが、このコロナ騒動でしばらくは見送りになると、思っています。
元気な内に廻れればいいなと思っています。
お遍路する意味は、先の大戦でで特攻散華された約4000名の若者たちのご供養、230万人の戦没者のご供養です。

元坊主の使命として、勝手に決めてやっています。
彼等の御霊が安らかなれと、
祈っています。
           合掌

お遍路さん4

2020-04-25 12:44:44 | 日記
退職後のお遍路でしたので、一般の方達に混じり廻りました。
ひけらかす積もりは有りませんでしたが、どうしてもお経の上げ方に我流(本職時の読経のくせ)が出てしまい、目立ってしまいました。
お経がお上手なんですねと言われて、一瞬返事に詰まりましたが、嘘は言われないし、坊主ですからと答えてしまいました。
あ~っ、それでねって納得して頂きましたが、お遍路の期間中、仲間の皆さんに便利に使われてしまいました。
お遍路の多い時期でしたので、一つの札所に何組ものグループが押しかけ、限られた時間での参拝ですので、どのグループもお経を譲り合う事はしません。
そうなればグループ同士のお経の合唱です。お経に慣れた人もいれば初めての人もいますが、声の大きさやお経の早さを、先達さんと私でグループ全体を引っ張ります。ちょっと本末転倒ですね。
でもグループに競争意識が芽生え、他グループを圧して、早々に参拝を済ます事が出来ました。グループの結束が進むとお互いが更に仲良くなり、お遍路意識が高まり、集合と解散時には手を振り合うまでになりました。
博多駅と小倉駅に集合、新幹線の目的駅で下車し、大型バスで札所に向かいます。
個人で廻ると、参拝後にご朱印を頂く時間も要りますが、ツアーだと添乗員さんが代行してくれますので、更に時間が短縮出来ました。
一回のツアーで十数カ寺廻りますが、皆さんの足並み次第で予定を繰り上げて、済ませる事が出来ました。
但し、お遍路の一番の目的は、参加の皆さんのお願い事の成就ですので、観光気分だけには浸らず、真剣に参拝頂きたいと思います。
          合掌