窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

エゾジカのオス、ゆったり咀嚼しています

2021-07-12 19:23:17 | エゾジカの四季

2週間ぶりにオスのエゾジカに会えました。草地に座り込んで休憩。のんびり

穏やかな表情をして口をもぐもぐさせていました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

        ★ エゾジカのオス、ゆったり咀嚼しています ★

最初に見つけたのは角の先だけ。顔を上げてきたのでエゾジカのオスだと分かり

ました。角はすでに四尖三又に成長して、美しさに磨きがかかってきています。

ビロードのような角袋は茶色艶で輝き、先の方は黒光りしています。

うっとりさせられる形と色合いです。

食べた草を胃から戻し、ゆっくりと咀嚼しています。優雅なひとときです。

この季節は豊かだなといつも思わせてくれます。優しい目が幸せそうです。

 


ノハナショウブの雄しべ

2021-07-12 18:45:15 | 植物

ノハナショウブの花の形態を撮って見ましたが、雄しべの写真が無かったので

昨日撮ってきました。

黄色の尖ったスジが付いた外花被片の上に覆いかぶさる雌しべ。この雌しべと

花被片に挟まれて見えない雄しべ。

雌しべを上の方に上げると雄しべが出てきます。黄色模様に張り付くように

棒状の雄しべが現れます。外側は黄色で、中にピンクの芯が見られます。

他の花で付けた花粉を蜜を吸いに来たときに雌しべに付け、出ていく時に花粉

を付けて、他の花に向かうのでしょうか。


ノハナショウブ

2021-07-10 19:35:46 | 植物

ノハナショウブがひっそり、目立たず咲いてきています。前は牛や馬が放牧さ

れた草地。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ★ ノハナショウブ ★

たくさん生えていた時期がありましたが、最近は少なめです。

有毒だったこともあり牛馬に食べられなくて増えていたのですが、放牧されな

くなり徐々に数が減ってきているようです。

花は6個の花被片からなります。

外花被片は3個。広く、卵形をして先が垂れています。中央から基部の爪にか

勢いよくはねたような黄色模様が鮮烈です。その上にかぶさるように伸びて

いるのが雌しべ。常識を覆すような形をしています。最初は何だろうと思いま

た。複雑な形をしています。

内花被片も3個。狭い長楕円形をし、直立しています。

こうしてみると複雑怪奇なアートなん花です。吸い込まれるような深い紫色は

魅力的ですね。


ノビタキ、ヒナを引き連れて

2021-07-09 16:51:17 | 山野の鳥

ノビタキの夫婦がシシウドのお花畑に来ています。シシウドの花のつぼみが開

だし、花を求めたくさんの昆虫がやって来るからです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

          昆虫を狙いジャンプするメス

          ★ ノビタキ、ヒナを引き連れて ★

シシウドの花が咲く場所はノビタキにとり1等地です。彼らは花の時季に合わ

巣作り、産卵、育雛をやってきました。長い歴史の中で遺伝子に組み込まれ、

育んできた日常生活です。

              巣立ちをしたヒナ

労多くせず健康なヒナを育て上げる、理想的な繁殖戦略です。毎年うまくいく

とは限りませんが、成功率は高いはずです。

             ヒナを見守るオス

こんな豊かな1等地を持つには熾烈なたたかいがあり、それぞれの努力と戦い

の賜物です。

シシウドの花にヒナを引きつれ、滞在させ、花に集まった虫を運ぶ。なんと効率

の良きことをやっているのでしょう。

いいことばかりではなく、花の上にいるとハヤブサが草地の上すれすれに飛ん

できて脚に引掛けます。危険と同居した生活は自然界では普通のこと。ヒナが

できるだけ多く残ってくれることを祈るばかりです。

              周囲を警戒するメス              


シマセンニュウ、多忙

2021-07-08 21:09:24 | 山野の鳥

シマセンニュウのオスが草の中を徘徊しています。時々、シシウドの花芽の下

茎に止まり、周囲を見回しています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

           ★ シマセンニュウ、多忙 ★

6月はじめに姿を見せたシマセンニュウのオスはとにかく忙しい。まずはなわ

ばりの確保に専念。1週間後あたりでメスに見初められカップリング。

その間、草の中や上に出て囀ります。時々バッタのように飛び上がり囀ります。

巣作りが始まり共働して枯れ草を運びます。その間も時間を作り、囀ります。

止めると、独り者のオスや隣のオスが草の中を潜航して入って来るからです。

いは相方の雌です。

オスは必死で侵入者を見つけ出し、追いかけます。縄張り内でじっと観察して

いるとこの光景が頻繁に見られます。

涙ぐましい。