窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

オオハクチョウ・出発

2020-05-01 22:46:33 | オオハクチョウのいる風景

3月20日ごろに東北から移動してきたオオハクチョウ。根室原野に滞在していま

した。今季は雪が少なくて、大地が早く見えたせいで分散し、個体数を把握でき

ませんでした。

おばんです。小太郎でごじゃります。

          ★ オオハクチョウが・出発 ★

デントコーン畑や牧草地、野付湾など人が近寄れない場所で静かに生活していた

ように感じました。わが家の上空を編隊を組み、移動して行く群れをあまり

ませんでした。

朝にねぐらから餌場に移動して行く群れは毎朝見ましたが、昨年や一昨年に

比べると群れ自体が少なかった気がします。

3月、野付湾の氷が割れるころに氷の上に集まる集団がいましたが、今季は見る

ことができませんでした。

それでも4月に入ってから湾内に3000羽以上が集まっていた時がありましたが、

以後群れが集まって鳴きあうシーンは見かけませんでした。

26日は天候が悪く、群れが飛び立って行く様子は見られませんでした。しかも

ほとんど野付湾には姿を見ることはありませんでした。大方、その前の天気が

いい日に集まり、飛び立って行ったと推測しました。

それでも、29日に残っていた群れが飛び立って行く現場に出会えるかもと期待し

4時30分に起き、野付半島に行ってみました。

茶志骨川の河口に着いたとき、オオハクチョウの群れが鳴きながら飛び立って

くるではありませんか。あわてて車から出て真横を通過して行く32羽のオオハ

クチョウの群れをカメラに収めました。

グイッ、グイッと翼の軋む音が素通りして行きます。川筋を上流に向かい群れは

遠ざかって行きます。そのまま斜里岳に向かうかと思っていると、左にカーブして

こちらに戻ってきます。

さらに私の方にやってきます。斜め前を高度上げ通過して行きます。そして根室

海峡へ向い、海上へ出ていきます。知床の山並みに向かい遠ざかって行きます。

海に出ると高度を下げ、水面の飛行に移り、遠くに消えていきました。

おそらく最後に近い群れの旅立ちだったようです。