親ギツネが海岸や干潟を歩き回っています。人が少ない早朝は見かける頻度が高いです。
子ぎつねが成長し、食欲が増し、空腹の期待に応えるために親ギツネは食べ物探しに歩き
回っているのです。
おばんです。小太郎でごじゃります。
◆ 子ぎつね、ゆったり ◆
今年も防波用のテトラポットの下に子ぎつねがやってきました。4頭はいます。近くの草地で
生まれ、小さなときは砂の中に掘られた穴の中で生活していました。
1週間前に爆弾低気圧が通過して、海は大荒れでした。海岸線には海から打ち上げられた
食べ物がたくさん転がっていました。それがきっかけかどうか、分かりませんが、子ぎつね
たちが移動してきました。
おそらく親ギツネが食べるものを運ぶ手間を省けるように、子供たちを引き連れてきたのか
もしれません。
成長して親の半分以上の大きさになり、天敵のオジロワシや野犬からも身を守れるように
なったからでしょう。ポットのすき間に入れば安全と親がみたのでしょう。
親が来ると4頭が甘えるように集まります。出かけるとのんびりしたものです。すぐ逃げら
れるテトラポットの近くで寝そべり、ゆったりとしています。
性格は様々。私が近寄っても上目使いに見るだけで寝転がっている子。すぐにポットの
下に入ってします子。あまり姿を曝さない子。
テトラポットの裏から顔を出し、ずっとこちらの動きを見て、警戒心を露わにする眼。つい
声をかけたくなります。遠くからじっくり見続けると、次第に警戒心がとれ、横に寝そべって
柔らかな顔になります。
ゆっくり近寄って行っても目を開けて確かめるくらい。時には大きなあくびを見せてくれます。
親ギツネは突堤に打ち上げられた大きなゴマフアザラシの死体を食べに来ていました。
ワシが硬い皮膚に開けた穴に顔を突っ込み、中の脂肪や肉をかじりとっています。労せ
ずしてあり付ける食べ物はありがたいと思っていることでしょう。
あまり見たくない光景ですが、それが自然の一部分なんでしょうね