野付半島の先端の砂浜で観察していると、8月に入ってからアマモがたくさん
海の上に浮いています。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 浮遊アマモに集まるウミネコ ★
野付湾は日本で一番アマモの棲息域が大きな場所で、たくさんのアマモが繁茂
しています。
私が長年気にしてきたことは、アマモが海岸に打ち上げられる量が季節により
違いがあることでした。アマモは海に生息する植物で、地上の植物の季節変化
とどう違うのか生活史が気になっていました。
文献を調べると、アマモは4月から6月においてもっとも繁茂し、9月から10
月にもっとも衰退します。地上の植物とさほど違わない生活史です。
春に若い新芽が伸び、どんどん成長します。秋になると伸びなくなり、衰退して
きます。つまり、地上で落葉は8月頃から始まるように海の中でも起こっている
のです。
成長して長くなったアマモが抜け出し、海上に浮いてくるのです。それが集まり
塊になり、ふわふわ浮いたアマモ塊になるのです。海岸に山盛りになって打ち
上げられます。
後は想像なのですが、その塊の下にたくさんの植物プタンクトンや動物プラン
クトンが発生し、それを食べに小魚が集まってきているのです。
当然、鳥が眼をつけます。8月に入りウミネコが浮遊アマモの周りにやってき
ています。数が多いわけではありませんが、潮流の下に陣取り探っています。
アマモに同化して泳いでくる魚を捕まえる努力をしてるんです。効率は良くなさ
そうですが、粘ってます。