窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

オオジュリンとイトトンボ

2019-08-05 20:21:20 | 山野の鳥

砂嘴と砂嘴の間にできた湿地。この中に沼があります。沼は葦に縁どられています。

夏鳥としてやってきて繁殖するオオジュリンの好適地になっています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

          ◆  オオジュリンとイトトンボ  ◆

オオジュリンは湿地の氷が融けるころにやってきて、雪で押しつぶされた葦の

茎の中で越冬している昆虫や幼虫、卵をとりだして食べています。

夏季に入ると沼から出てきた水生昆虫やイトトンボ、ヨシにつく虫の幼虫など

捕りにやってきます。

捕食効率がいいのか頻繁にやってきます。葦の中で見ていると近くに止まって

周りを気にして、採餌して行きます。この時期に大量に発生するイトトンボは

比較的簡単に見つけることができ、子育てには役に立っています。

とくに早朝によくやってきます。おそらく水の中から出てきたヤゴが葦の茎に

上がり脱皮し、飛び立つまでの時間に捕っているようです。

ハクセキレイもたくさん集まりますが、彼らは空中を飛び回るイトトンボを

狙て捕っています。オオジュリンとは全く違う戦術です。

近くに来るオオジュリンを撮ろうとレンズを向けますが、葦の葉がいつも邪魔

してなかなかチャンスに恵まれません。それでも何度も捕りに来るうちに慣れて

くれて彼らの姿を収めることができました。

これからイトトンボが大量に出てきて、メスをめぐって水面で団子状態になる

ことがあります。おそらくオオジュリンが食べきれないほど、羽化しに上がって

くるヤゴが増えます。

ヒナたちにとり安心してお腹を膨らませる場所、それが葦原です。