子育てファンクラブ高知

少子化・核家族化の中で、育児・子育ての悩みを持つお母さんたちを、子育て経験者等が応援する、そんな街づくりをめざしたい!

ストローファームの作品が、教科書に載る!

2012年01月07日 | 木のおもちゃ

ストローファーム(安芸市)の作品(おふろでちゃぷちゃぷ)が、教科書(中学生の技術)に載る!

ストローファームさんから、こんな年賀状を戴きました。

木のおもちゃを普及させたいと思っていますので、特に紹介させていただきます。

安芸市川北甲2004-2のStrawfarm(ストローファーム) さん TEL/FAX 0887-34-4500 

 ホームページ http://www.strawfarm.com

E-mail  straw_farm@yahoo.co.jp 

塗料などにも気を使った子どもがなめても大丈夫の、安全・安心の手づくり木のおもちゃです。 

 

HN:エコひーき

ストローファーム  さんの記事

エコひーき  さんの記事

 


連載第4回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・生命の尊さと生命のつながりを学ぶ(その5)

2011年11月23日 | 携帯からの記事

連載第4回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・生命の尊さと生命のつながりを学ぶ

 (その3 生き物にはそれぞれに生きる場所がある ④森の中で)

 

       高知市若草幼稚園 園長 岡林道生 執筆 〔『保育の実践と研究』(第16巻第1号)より転載〕

 

4 森の中で

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 季節は巡ります。春、夏、秋、冬と毎年花が咲き、実がなり、さまざまな生き物が森に集います。一見同じように見える森は、決して同じではありません。自然の営みは、ゆっくり変化しているように見えて、めまぐるしい程の変化も見せます。一日として同じではありません。

そんな森の中で子どもたちは縦横無尽に駆け巡り、時に足を止め、座り込み、季節の移ろいに身をゆだねて遊びます。風の音、木々のざわめきに驚き、水の流れる音、鳥の声、虫の声に耳を澄ませます。また季節ごとに咲く花に目を留め、かぐかわしい香りに囲まれて、自然の贈り物に舌鼓を打ちます。そして、自然が落としてくれたものをおもちゃや道具にして夢中になって遊びます。

さまざまな体験の中で、子どもたちは生命の息吹を感じ、それを慈しむ心を育んでいきます。だから、保育者の話や絵本、図鑑で知った大切なことを素直に受け入れて、実行します。

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生命は自分だけのものではないこと、家族やまわりにいる人々のものでもあること、生命を育むためには、それぞれにふさわしい生きる場所があること、生命はつながっていて、それぞれが生きるために、子孫を残すために工夫して生きていること、簡単そうに見えて実は一生懸命生きていることが、わかってくるのです。

生命の営みやつながりを学ぶと、自分だけが嬉しくても楽しくてもいけないと感じるようになります。だからこそ、約束事が生まれます。

こうした子どもの育ちを支えていく上で、やはり、大人の存在は欠かせません。感性が問われることは言うまでもなく、私たち大人が、生命の輝きに気づいていなければなりません。しかし、森は、大人にもこの生命の輝きを教えてくれ、感性を開かせてくれます。森においでよ、多くの生命輝くところへ。

(注)こうやすすむ、「どんぐり」、『かがくのとも傑作集』、福音館書店、1983

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HN:ちるどれん  

かしこくて、たくましい子どもに育てる(高知市・若草幼稚園の実践) 

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連載第4回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・生命の尊さと生命のつながりを学ぶ(その4)

2011年11月23日 | 保育所・幼稚園

連載第4回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・生命の尊さと生命のつながりを学ぶ

 (その3 生き物にはそれぞれに生きる場所がある ③生命のつながり) 

       高知市若草幼稚園 園長 岡林道生 執筆 〔『保育の実践と研究』(第16巻第1号)より転載〕

 

3 生命のつながり

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若草幼稚園では、すくすくの森で見つけたどんぐりを持って帰るのは2個までにしています。森に行き始めた頃は、どんぐりを楽しそうに集めて、嬉しそうに持って帰る子どもたちの様子を見て、「よかったね」と思いながら見ていました。袋いっぱい取ってくるどんぐりは、ままごとの材料やコマややじろべえ、製作の材料になりました。しかし、毎日のように持って帰るどんぐりは、いつの間にかゴミ箱にいく結果になっていきました。

 このままでいいのだろうかと考えた私たちは、どんぐりの絵本(注)を子どもたちに読んで聞かせることにしました。この絵本では、ミズナラの木の実(どんぐり)が多くの動物の餌になっていることやミズナラの新しい生命の源であることが、たんたんと描かれています。「だから~しなさい」とは書かれていません。けれども子どもたちは、絵本を読んでもらってからは、自分の手に入れて持って帰ることができる数だけ持って帰るように決めました。しかしその後、手の平の大きさでは、数に違いがあって不公平ということになり、5個までと決まりました。

ところがそれが、いつの間にか2個になっていたのです。7年前のことです。近隣の保育所の子どもたちと一緒にすくすくの森に行ったことがありました。保育所の子どもたちを案内しながら、「あの赤い紐のついちゅう木に触られんで、かぶれるきね。」「そこからは崖やき行かれんで。」「地面の見えんところに勝手に入ったら行かんがで。」と色々な約束ごとや注意することを教えていました。どんぐりがいっぱい落ちていて、保育所の子どもたちは大喜びし、いっぱい拾ってポケットに入れ始めました。すると、子どもたちが「あのね、どんぐりは2個しか持って帰られん。」と教えているのです。「どうしてなが?」と聞き返す保育所の子どもたちに、その理由を話し始めました。そして、自分は、ピカピカに磨いて、一番気に入った物を2個だけ持って帰るのだと話しました。すると保育所の子どもも納得して、「僕もそうする」と言ってピカピカにどんぐりを磨いていました。洋服でこすると本当にピカピカに光るのです。

その様子を見て、私は、「えっ」と思い、「たっちゃん、どんぐり、5個持って帰っていいんでしょ。」と聞きました。すると「違うで、2個で、園長先生知らんが。」というのです。私は、「そう、2個。いつから2個になったのかなー。」とつぶやきました。このやりとりを聞いていた子どもたちが、不審そうな顔をして私を見ますので、その場をつくろって、「じゃ、園長先生も2個持って帰ろ。ピカピカにしよう。」と言いながらどんぐりを磨きました。

その後、園に帰ってY先生に『ドングリ2個しか持って帰ったらいけないの?」と聞きますと、「そうですよ。」と園長先生知らないんですかと言わんばかりの返事が返ってきました。そしてその理由を話してくれました。数年前、どんぐりが極端に落ちない年があり、子どもたちが何人も「先生、どうしてどんぐりないが?」と尋ねてきたそうです。成り物には表年と裏年があり、よく実を結ぶ年と結ばない年があります。そこでこのことを、子どもたちに話すことにしました。毎年毎年、たくさんのどんぐりを落としていたら、これを餌にしている動物たちが集ってきて、落とした実を全部食べてしまうこと、すると、どんぐりの木が新しい芽を出すことができなくなってしまうこと、しかし、少なすぎて動物達が来なくなるのもまた困るので、いっぱい実をつける年とあまりつけない年ができたということを話して聞かせました。どんぐりは、生命をつなぐためにどうしたらいいのか工夫しているのです。子どもたちは、その話を真剣に聞いたといいます。そして、他の動物のために自分たちが持って帰るのは2個だけにしようと決めたそうです。それ以来、子どもたちはどんぐりを拾っては磨き、一番気に入った2個だけを大切に大事そうに持って帰るようになったと話してくれました。

 もって帰るどんぐりは2個まで、森のものは森に返して帰るという約束は、保育者から子どもたちへ、そして子どもから子どもへと脈々と受け継がれています。子どもたちは、どんなお客様が来ても、おみやげのどんぐりは2個までとその理由も合わせて話します。聞いた大人は、子どもたちの言動に感心すると共に、何気なくしていることを反省させられたり、物を大切にすることの大事さを改めて考えさせられたと言います。

子どもたちは、色々な約束事を自分たちで決め、それがいつの間にか園全体の約束事になっていきます。先日、私がどんぐりを2個拾って、松ぼっくりも2個拾いました。両方を持って帰ろうとすると、それを見ていたHさんが、どんぐりと松ぼっくりで合わせて2個にするか、どちらかの2個じゃないといけないと言い出しました。「えっ、2個ずつじゃないの?」と聞くと「違うで、1個ずつで2個で。」と言って聞きません。他の子どもたちもそう言います。そして園長先生が欲張りしたら、他の動物が困るじゃないかと言うのです。「そうだよね、園長先生は欲張りしちゃいけないよね。どんぐりも松ぼっくりも欲しいから、1個ずつにします。」というと、「そうでそうで」とうなずく子どもたち。なんだか、幸福な気分になって、森を下りてきました。子どもたちは、どんぐりは2個までということの本当の意味を理解して、周りの人々に伝え守ろうとしています。そんな子どもたちの姿を見ていると、私たちが大切だと思うことを、子どもたちに伝えることがいかに大事かを思います。子どもは、真摯で真面目です。安易な気持ちで、子どもたちと対峙することはできません。

 

 

HN:ちるどれん  

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9月11日10時から15時まで、鏡川トリム公園で、第2回鏡川こども祭 開催します

2011年09月03日 | 県内の子どもイベント情報

9月11日10時から15時まで、鏡川トリム公園で、第2回鏡川こども祭 開催します。

”龍馬も泳いだ鏡川”に家族みんなで集合ぜよ!

第2回  鏡 川 こ ど も 祭


2011年 9月11日(日)10時~から 15時

         鏡川・トリム公園 (高知市鏡川町・縄手町)

IMG_8624.jpg 昨年10月11日開催の第1回鏡川こども祭の様子です。連続で記事を見る事が出来ます

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”遊びの中に、学びがいっぱい”の楽しいプログラムがてんこもり! 

 

 (駐車場はありません。)公共交通機関をご利用ください。(電車:旭駅前通で下車)

タイムスケジュール

10:00 オープニングセレモニー& 川の安全の話
   20 川の中の生き物探し・水質検査・貝の話など
      アユの生態と小魚釣り(釣道具は各自持参して!)  
   20 (ものづくり・体験コーナーなど一斉にオープン)
      旭こどもよさこいはっぴーぼいす(よさこい)
      タツヤス“ファンクダンスクルー、スペシャルオリンピックス高知
11:00 第2回鏡川版 水切り大会 スタート (終了後、表彰式)  
   15 けん玉名人に挑戦!けん玉大会 スタート(終了後、表彰式)
      自分のけん玉を持ってきてね!
   45 県立文学館の「おはなしキャラバン」鏡川の紙芝居スタート
12:45 鏡川の風景展示と歴史を語る
      (鏡川写楽の会・観光ガイドボランティア有志)    
13:00 草笛おじさんの草笛合奏 スタート
   30 作った竹とんぼの飛ばし競争 (終了後、表彰式)
      竹馬競争 (終了後、表彰式)
      紙ヒコーキ飛ばし競争(終了後、表彰式)
14:20 僕の・私の作った自慢の作品紹介コーナー 
     僕は・私は今日こんな事がおもしろかったコーナー
     (発表者には、名人が作った〇〇など贈呈)
14:30 参加者全員で後片付け
15:00 会場をきれいにして終了 
(一部に時間や内容に変更が出る場合があることを、ご了解ください。)

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 昨年10月11日開催の第1回鏡川こども祭の様子です。連続で記事を見る事が出来ます

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ものづくり・体験コーナー(今年は国際森林年)

原則 10:20~14:30までオープン
(材料がなくなると終了します)
〇 いかだに乗って遊ぼう(情報交流館ネットワーク)
〇 カヌーに乗ろう(チーム西村)
〇 のこぎり体験で、木のバームクーヘン作り(こうち森林救援隊)
〇 マイハシ、マイコップづくり(こうち森林救援隊)
〇 草笛おじさんと草笛を鳴らしてみよう(高知草笛の会)
〇 森のようちえん(アジロ山こどもの森ほか)
〇 ネイチャーゲーム(高知県ネイチャーゲーム協会)
〇 けん玉名人に挑戦!(名人にいろいろ教えてもらおう)
〇 竹で遊ぼう(竹馬・竹ボウリング・竹てっぽう・竹ポックリ、など
〇 竹とんぼづくり(土佐竹とんぼの会)
〇 ハト笛・ウグイス笛・ロープワーク(ボーイスカウトほか)
〇 貝がらでビーチコーミング(山・川・海の会)
〇 ストーンペインティング(貝を育てる会)
〇  昔遊びコーナー(旭青少年育成協議会)
〇 ダーツゲームほか(法人会)
〇 ソーラークッキングの実演(環境ネットワーク「えこらぼ」)
〇 排油で石けん作り実演(石けんのオリーブ)
〇 どんぐりや木の枝でつくる動物など(チーム秋沢)
〇 間伐材を使って森のユニーク動物づくり(高芝工房)
〇 木で作った遊び道具がいっぱい(金ちゃん工房)
〇 チャイルドラインこうち
〇 四万十手づくり品(アリス工芸)


食べ物販売コーナー
☆カキ氷・ジュース販売(旭子どもよさこい実行委員会)
☆山・川・海の幸の販売(鏡・土佐山ほか)
☆アユとアメゴの塩焼き実演販売(鏡川漁業協同組合)
☆アイスクリーム・バームクーヘン(スペシャルオリンピックス高知)
☆焼きそば(アルボルグループ) ほか多数の食べ物販売あり


お知らせと お願い

〇小雨決行します。〇会場内にトイレを設置予定です。(マルナカ旭店さんにもお願い)
〇飲食等の販売あります。〇材料代など有料のものもあります。〇川で遊ぶときは、着替え持参ください。
〇事故のときは保険の範囲内での対応になります。
〇駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。〇スタッフ用の駐車場は西部中学校をお借りしています。


主催:鏡川こども祭 実行委員会(連絡先: 森田俊彦 090-3783-5909 坂本耕平 090-2781-7348)
後援:高知市・高知市教育委員会、高知市小・中学校PTA連合会、高知市子ども会連合会、高知市青少年育成協議会、高知市保育所保護者会連合会、私立幼稚園連盟、高知市町内会連合会・旭地区町内会連合会・旭地区地域安全推進協議会・高知法人会・鏡川漁業協同組合=協力 (一部予定含む)

 

HN:鏡川 さんの記事 

第1回 鏡川こども祭 目次 カテゴリーから連続で記事を見る事が出来ます) 

「鏡川早朝ウォーキング」見所・名所・史跡案内

鏡川流域の情報交流会 に関するページ   


連載第4回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・生命の尊さと生命のつながりを学ぶ(その3)

2011年08月31日 | 保育所・幼稚園

連載第4回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・生命の尊さと生命のつながりを学ぶ

 (その3 生き物にはそれぞれに生きる場所がある ②カマキリの生きる場所へ)

 

       高知市若草幼稚園 園長 岡林道生 執筆 〔『保育の実践と研究』(第16巻第1号)より転載〕

 

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生命の尊さと生命のつながりを学ぶ 

 

 すくすくの森には多くの生命の営みがあります。その生命の営みに囲まれて子どもたちは一日を過ごします。草花を摘み、虫や小さな生き物を追いかけ、捕まえて遊びます。その行為が相手の生命を奪っているとか、そこに暮らす動植物の生命の営みに影響を及ぼすなどとはその時は気づきません。 

しかし、虫や小さな生き物に対する親しみが増すに連れて、彼らにも家族がいるに違いないと考えるようになったり、なぜ草花はそこに咲くのだろうと考えるようになります。そして先生と一緒に「どうしてかな」と考えたり、絵本や図鑑をひもときます。そのなかで、自然の中にあるものは、それぞれに役割があり、つながりあって生きているということがわかるようになります。 

すると子どもたちは、段々、むやみに花を摘んだり、虫を捕まえて乱暴に扱ったりしなくなります。以下では、子どもたちが実際に生命とかかわる中で、何を感じ、何を学んでいくのかについて述べていきたいと思います。 

 

2 生き物にはそれぞれに生きる場所がある 

  

 マキリの生きる場所へ

 

 沈の時間が数十秒流れました。(後で担任は、その数十秒がとても長いように感じたと言っていました。)そしてその沈黙を破るようにF二くんが、「そうしよう」と言い、続いてみんなが頷いて「そうしよう」ということになりました。

そう決まると、出来るだけ早くしないとカマキリは全滅すると言い出しました。「今日、行かんといかん」(今日、いかないとだめだ)とF二くん。「そうで!!」そうしないとどんどんカマキリがおらんなる、どうにかしてくれと言わんばかりに訴えだした子どもたちに担任は、「ちょっと園長先生に相談してくるから、待っていてください」と言って職員室にやってきました。

 

担任は子どもたちに部屋で待つように言ったのですが、担任の後には、子どもたちが連なっていて事の行方を心配そうに見つめていました。私は時計を見て、その時間があるかどうか担任に聞きました。担任はしばらく考えて、今からお山に行って、カマキリを返して帰ってきたとしたら、昼食時間は30分だが、それで食べ終えて帰る支度が出来るのかどうかと子どもたちに確かめました。

 

全員が顔を見合せ、いつも昼食に時間のかかる何人かに多くの目が注がれました。注目された子どもたちは「僕大丈夫で」「私もはやく食べる」「頑張る」等と答えました。「じゃ、みんなで園長先生にお願いしてください」と担任に促されて、まるで調子を合わせるかのように「園長先生お願いします」と子どもたち。

 

「わかりました。今から森にいるバスのおじちゃんにお願いして用意が出来たら呼びますから、お部屋で待っていてください」と答えると、子どもたちは「ヤッター!!」と喜びの声を上げ、近くの友だちと「よかったね」と言い合いながら保育室へ帰っていきました。

 

 それから、飼育箱を誰が持つかで騒動が起こりましたが、すったもんだ言っているうちに、やっぱりカマキリの卵を見つけて、毎日みんなにカマキリのことを教えてくれたK季とR太が持っていくことになりました。バスの用意もできて、みんなで意気揚々とバスに乗り込み、森へと向かいました。

 

森に着いて、カマキリの卵を見つけた場所に行き、一人ひとり、そっとカマキリを手のひらに乗せて、別れを惜しむようにカマキリを草原に返していきました。「元気でね。」「大きくなってね。」「また会おうね。」などと言う子どもたちの声に、担任も私も目頭が熱くなってことを今でも覚えています。

 

 このエピソードは、保育者を通じてクラス便りやつき組の子どもたちから、他のクラスや先生に口々に伝えられていきました。そして、「カマキリはね、森でしか生きていけんがで。」から年を経ていくうちに、「虫はね、森でしか生きていけんが。」になって行きました。それ以来、誰かが虫を捕まえて持って帰ろうとするのを見ると、別の誰かが「持って帰られんがで。」と言うようになりました。先生も、折に触れて子どもたちにそのエピソードを語り聞かせるようになっていました。

 

 先生から子どもたちへ、子どもたちから子どもたちへと伝えられていくこのエピソードを、なぜか子どもたちはすんなりと受け入れて「虫はね・・・。」と言われると、素直に虫をもとの草原に戻してバスに乗り込みます。虫には、虫の生きる場所があり、生きていく術があることを知っていく子どもたちは、友だちの関係の中でも、相手の立場に立って物事を考えるようになっていくのではないかと思っています。

 

 

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HN:ちるどれん  

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「アジロ自然の森」でのこぎり体験して遊びませんか

2011年08月31日 | 子どもの遊び場

立秋の候、いよいよ山の季節ですね。

「アジロ自然の森」もみんなで楽しめる「イべント」を計画しています。

 9月は、こどもも大人も森に入ってのこぎり体験をし、森を綺麗にして、

自分たちで切った木で「クレフと」を作って遊びます。

 間伐材皮はぎ体験の出来るよ。実におもしろくてはまるよ

 

 

アシロ山の自然と環境を守る会

TEL 843-8533

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アジロ自然の森 に関する記事

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若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち  に関する記事

2011年08月27日 | 保育所・幼稚園

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連載第4回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・生命の尊さと生命のつながりを学ぶ(その1 )

連載第4回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・生命の尊さと生命のつながりを学ぶ(その2 )

連載第4回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・生命の尊さと生命のつながりを学ぶ(その3)

連載第4回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・生命の尊さと生命のつながりを学ぶ(その4)

連載第4回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・生命の尊さと生命のつながりを学ぶ(その5)

 

連載第3回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・知的好奇心を育む(その1 子どもと知的好奇心)

連載第3回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・知的好奇心を育む(その2 年少児の出会い方)

連載第3回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・知的好奇心を育む(その3 年中児の知的好奇心)

連載第3回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・知的好奇心を育む(その4 年中児の知的好奇心)

連載第3回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・知的好奇心を育む(その5 対象化する年長児 )

連載第3回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・知的好奇心を育む(その6 対象化する年長児 )

連載第3回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・知的好奇心を育む(その7 年少児から年長児へ )

 

連載第2回 若草幼稚園・すくすくの森で育まれるもの・・・とぎすまされる感性(その3

連載第2回 若草幼稚園・すくすくの森で育まれるもの・・・とぎすまされる感性(その2

連載第2回 若草幼稚園・すくすくの森で育まれるもの・・・とぎすまされる感性(その1

連載第2回 若草幼稚園・すくすくの森で育まれるもの・・・心身を鍛え、育む(その5)

載第2回 若草幼稚園・すくすくの森で育まれるもの・・・心身を鍛え、育む(その4)

連載第2回 若草幼稚園・すくすくの森で育まれるもの・・・心身を鍛え、育む(その3)

連載第2回 若草幼稚園・すくすくの森で育まれるもの・・・心身を鍛え、育む(その2)

連載第2回 若草幼稚園・すくすくの森で育まれるもの・・・心身を鍛え、育む(その1)

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち~連載7 「すくすくの森」でのルール 2

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち~連載6 「すくすくの森」でのルール 1

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち~連載5 「すくすくの森」について 2

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち~連載4 「すくすくの森」について1

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち連載3 「すくすくの森」との出会い

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち連載2 社会の変化と子どもの問題

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち~21年の歩み~・・・連載1

すくすくの森で、焼いもイベント・・・若草幼稚園児に同行しました

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連載第4回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・生命の尊さと生命のつながりを学ぶ(その2 )

2011年08月27日 | 保育所・幼稚園

連載第4回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・生命の尊さと生命のつながりを学ぶ

 (その2 生き物にはそれぞれに生きる場所があるカマキリの飼育

 

       高知市若草幼稚園 園長 岡林道生 執筆 〔『保育の実践と研究』(第16巻第1号)より転載〕

 

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生命の尊さと生命のつながりを学ぶ 

 

 すくすくの森には多くの生命の営みがあります。その生命の営みに囲まれて子どもたちは一日を過ごします。草花を摘み、虫や小さな生き物を追いかけ、捕まえて遊びます。その行為が相手の生命を奪っているとか、そこに暮らす動植物の生命の営みに影響を及ぼすなどとはその時は気づきません。 

しかし、虫や小さな生き物に対する親しみが増すに連れて、彼らにも家族がいるに違いないと考えるようになったり、なぜ草花はそこに咲くのだろうと考えるようになります。そして先生と一緒に「どうしてかな」と考えたり、絵本や図鑑をひもときます。そのなかで、自然の中にあるものは、それぞれに役割があり、つながりあって生きているということがわかるようになります。 

すると子どもたちは、段々、むやみに花を摘んだり、虫を捕まえて乱暴に扱ったりしなくなります。以下では、子どもたちが実際に生命とかかわる中で、何を感じ、何を学んでいくのかについて述べていきたいと思います。 

 

2 生き物にはそれぞれに生きる場所がある 

カマキリの飼育 

 10年も前でしょうか。年中児のつき組で、カマキリの卵を持って帰り、赤ちゃんが生まれたら育てようということになりました。当時の担任のレポートから、事例を紹介します。見つけたのは、K季とR太でした。子どもたちは、それから毎日、観察を続けました。そしてある朝、「生まれちゅう、生まれちゅう」と大騒ぎになりました。

 

孵化したばかり幼虫は、驚くばかりの数で、飼育箱の中をガサゴソ、ガサゴソと動き回っています。最初に見つけたK季は、驚きと喜びを友だちみんなに伝えたくて、来る子ども来る子どもを飼育箱に誘っていました。

誘われて飼育箱を覗く子どもたちの驚きの声は段々増えて、興奮の渦が部屋全体に広がるようでした。餌は草と思っていた子どもたちはその日は幼稚園の庭にある草を摘んで飼育箱に入れて帰りました。

 

 次の日も次の日も同じことを繰り返していましたが、4~5日たったある日、K季くんが草を食べた様子がないこと、カマキリの数がめっきり減っていることに気付きました。

「たいへん、たいへん、カマキリがいなくなってる!!」と友だちのR太に話しました。「ほんとうや、どうして」またまたクラス中が大騒ぎになりました。

 

カマキリはいったい何処へ行ったのだろうか。草を食べると思っていたのになぜ食べないのだろうか。この日は、逃げ出さないようにフタをきちん確かめて帰り、明日はキューリやナス、スイカを持ってこようということになりました。

 

さてあくる日、スイカやキューリを持って来る子どもをしり目に「スイカもキューリも食べんで」とF二くんが言うではありませんか。「エッ、なんで!!」と驚く子どもたちにF二くんは「お父さんが、カマキリは草とか野菜は食べんて言うた、肉食やき、他の虫とかを食べるって言いよった」またまたクラス中が大騒ぎ。

 

「どんな虫食べるが?」「ハエとかゴキブリも食べるって言いよったで」それでは明日はハエを取って来ようということになりました。次の日、数人の子どもがハエを持って来て、飼育箱に入れて様子をうかがいましたが、カマキリは全く食べようとはしません。

子どもたちは口々に「食べんで、食べん」「どうして食べんがやろ」と言い合いながら、めっきり数の減ったカマキリの数を数えて困ってしまいました。

子どもたちのやり取りを見ていた担任が「どうする?」と聞きました。「F二くんがハエやったら食べるって教えてくれたけんど、食べんね」

担任「どうしてやろうね」

子どもたち「ウーン、わからん」

担任「先生にも詳しいことは分かりません。どうしたらいいかな」

子どもたち「F二くんのお父さんに聞いてみたら」「そうでね」

担任「そうね、聞いてもらいましょうか」

するとM敏が、「えーとね、先生、僕、カマキリの絵本と図鑑を年長さんのゆり組さんで見たことがあるで」と言いました。「借りに行こう!!」と数人の子どもがどどっと走り出し、それについていくようにクラスのみんなが走り出しました。

ゆり組さんの子どもたちは何事かと驚いたようですが、快く図鑑と絵本を貸してくれました。つき組に帰ると、我先に絵本や図鑑に群がり、ケンカさえ起こりそうでした。

 そこで担任が読むことを引き受け、子どもたちに話して聞かせました。そこには、カマキリは肉食で、しかも生きたものしか食べないということが書いてありました。そして、エサがない時は仲間を食べることも分かりました。

毎日、カマキリの数が減り、残ったカマキリが大きくなっているのがなぜかわかった子どもたちは困ってしまいました。数人の子どもが、「ハエを生きたまま捕まえてくる」、「ゴキブリは夜出てくるき、待ちよって捕まえてくる」等、何とか生きたままで虫を持ってくると言いました。しかし、実際にそれはなかなか大変で、毎日はとても無理だということがわかりました。

みんなで困っていると、K季くんとR太くんが顔を見合わせ、そしてみんなに問いかけるように「すくすくの森に返そう」と言いました。カマキリの卵を見つけたのはこの二人で、持って帰ってきてからも、毎日カマキリの様子を観察し、その変化をみんなに伝えていたのもこの二人でした。

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HN:ちるどれん  

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連載第4回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・生命の尊さと生命のつながりを学ぶ(その1 )

2011年08月27日 | 携帯からの記事

連載第4回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・生命の尊さと生命のつながりを学ぶ

 (その1 自分だけのものではない生命 )

       高知市若草幼稚園 園長 岡林道生 執筆 〔『保育の実践と研究』(第16巻第1号)より転載〕

 

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生命の尊さと生命のつながりを学ぶ 

 

 すくすくの森には多くの生命の営みがあります。その生命の営みに囲まれて子どもたちは一日を過ごします。草花を摘み、虫や小さな生き物を追いかけ、捕まえて遊びます。その行為が相手の生命を奪っているとか、そこに暮らす動植物の生命の営みに影響を及ぼすなどとはその時は気づきません。

 

しかし、虫や小さな生き物に対する親しみが増すに連れて、彼らにも家族がいるに違いないと考えるようになったり、なぜ草花はそこに咲くのだろうと考えるようになります。そして先生と一緒に「どうしてかな」と考えたり、絵本や図鑑をひもときます。そのなかで、自然の中にあるものは、それぞれに役割があり、つながりあって生きているということがわかるようになります。

 

すると子どもたちは、段々、むやみに花を摘んだり、虫を捕まえて乱暴に扱ったりしなくなります。以下では、子どもたちが実際に生命とかかわる中で、何を感じ、何を学んでいくのかについて述べていきたいと思います。

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Ⅰ 自分だけのものではない生命 

  

あるとき、昆虫の大好きなU太とU輝が、すくすくの森に着くとさっそく虫探しに草むらへと入って行きました。草が少し動いたことに目ざとく気づき、「何かおる」とU太、「どこ、どこ」とU輝、「そこよね、そこ」とU太が言いながら指をさすと、カマキリがごそごそと動いていました。「ほんとや捕まえよ」と言うや否やカマキリはU太の指にはさまれていました。

 

U輝「おっ怒っちゅうでこのカマキリ、見て、カマを振り上げて、おもしろいね」 

U太「ほんまや、ほんまや」 

U輝「なんで怒るがやろうかね」

U太「つかまるがが嫌やきよ」

U輝「そうでね」

U太「けんど、せっかくつかまえたきよ、幼稚園に持って帰って飼おうよ」

U輝「そうしよう、そうしよう、虫かごもあるきよ」

U太「先生によ言わないかん、黙って持って帰ったらいかんで。」

U輝「園長先生どう思う?」と側にいた私に聞いてきました。

私「どうかな。幼稚園に持って帰ってうまく飼えるかな。」

U太「大丈夫でね」U輝「大丈夫で。」そして、二人は担任を探して歩き始めました。

U太「U輝くん、このカマキリよ、ちょっと小さいね、子どもやろか」

U輝「そうでね、大人のカマキリはもっともっと大きいでね」

U太「そうでね」

 

二人は向かい合ってしばらくカマキリを上にしたり下にしたりして眺めていました。カマキリは、観念したのか、疲れたのか、もう抗うこともなく、指の間で目を右に左に動かすばかりです。

 

U輝「もし子どもやったらどうする?」

U太「連れて行かれたら一人になるで、寂しいでね」

私「そうか、カマキリにも家族がおるもんね。」

U輝「お父さんお母さんが探すかも知れんし」

U太「もとのところに返しちゃる?」

U輝「そうでね、そうしよう」

 

 また、ここにくれば会えるだろうし、今度会った時には大人になっているのかもしれないと、二人はもとの所にカマキリを返しに行きました。きっと、おとなしくなってしまったカマキリが、かわいそうになったのでしょう。子どもたちは、生き物の形や大きさから、自分や自分の家族に重ねて考えることがよくあります。この時も、このカマキリが子どもなら自分、自分だったら家族がいると思ったに違いありません。二人は勇んでカマキリを返しに行き、放ったときはホッとした表情さえ見せました。

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 このエピソードに限らず、子どもたちは虫やカエル、イモリ等いろいろな小さな生き物を捕まえて遊びます。大事そうに持っていると大概、まわりに友だちが集まってきます。そして、「それは何?何処で捕まえたが」から会話が始まり、捕まえたものを見ながら、捕まえた物の色や形、感触等について会話が弾んでいきます。

 

捕まえた物の家族構成に話がいくのは、子どもの特性なのでしょうか。以前、私たちが子どもに投げかけた言葉が脈々と受け継がれているのでしょうか。不思議にこれはお父さんやろか、お母さんやろか、子どもやろかと話が進んでいきます。そして、いなくなったら寂しいに違いない、悲しむに違いないと言い、帰る時には元いた場所か近くの草むらに返して帰ります。

 

子どもたちは、このような経験を繰り返しながら、生命は自分だけのものではなく、まわりの人々にとっても大切なものだということがわかってきます。

 

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HN:ちるどれん  

かしこくて、たくましい子どもに育てる(高知市・若草幼稚園の実践) 

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連載第3回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・知的好奇心を育む(その7 年少児から年長児へ )

2011年04月02日 | 携帯からの記事

連載第3回 若草幼稚園「すくすくの森」と子どもたち・・・知的好奇心を育む(その7 年少児から年長児への育ちと知的好奇心 )

          高知市若草幼稚園 園長 岡林道生 執筆 〔『保育の実践と研究』(第15巻第4号)より転載〕

 

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3.知的好奇心を育む 

(5)年少児から年長児への育ちと知的好奇心 

年少児は、出会うもの全てに驚きながら、模倣を通して対象物が何であるのかにせまっているようです。知の扉を開く時期と言えるでしょう。

 

そして、年中児になると、自分の姿、形、生活の仕方を通して、あれはなんだろう、どうしてだろうと考えるようになります。興味、関心をもった物にこだわり、虚と実を行ったり来たりしながら、対象物を自分とは違うものとして見ることができるようになります。

 

年長児になると、相手を対象化できるようになり、自分とは違う存在を「知る」ことの喜びが膨らんできます。そして、知るために、聞く、調べるといった具体的な方法を用いて、対象物の在り様を理解できるようになるのです。

 

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 友だち同士のかかわりにも特徴があります。

年少児は、同じ空間を共有するなかで、自分と同じように楽しむ他者の存在を感じていきます。

 

年中児は、同じ興味、関心を持つもの同士で様々なことを語り合い、つながりを深めていきます。

 

年長児になると、それぞれの興味や関心にしたがってわかったことを情報化して伝え合い、お互いに刺激し合ながら知の世界を深め、広げていきます。

 

子どもたちは、すくすくの森で多くの物に出会い、多くの出来事に出会います。見て、聞いて、触れて、身体と心を動かして、それぞれの時期における知的好奇心を満たしていきます。急ぐことなく、この発達のプロセスをしっかりと通過していくことが、とても大切だと思います。

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