koshinmilkのひとりごと

千葉県から2007年に新潟へ移住したkoshinmilkの、近況報告・自己満足のための日記。2005/03/13~

温泉同行会 越後支部 遠征旅 番外編

2024-05-20 23:59:00 | たびの記録
オレの名前は漢字5文字で◯◯◯◯◯。
22年前に新卒で働いてた会社に、うちらのほんの少し前に入った2歳上の中途採用の方がいらっしゃいました。その方の名前が□◯◯◯◯さん、たった一文字違いでした。
蒲郡で働いてた時、福井県の大野市で働いてる同期の所へ遊びに行ったことがあるんです。その時□◯さんは敦賀で働いてました。せっかくなんでってことで一緒になって温泉入って越前ガニを食べたんです。その時の写真が残ってました。


その時オレのことを下の名前で呼んでくれてました。あんまり多くない下の名前でしかも漢字一文字違い。会社を辞めて21年経った今でもよ〜く覚えてました。
ある時、もう何年も前になりますが、なんとなくエゴサーチじゃないけど□◯さんのことをネットで検索したんです。そしたら山形で牛肉のお店をやっている□◯◯◯◯さんってのが引っ掛かったんです。□◯さんはもう辞めたってのは知ってたし、山形出身だってのは聞いてて覚えてました。写真も載ってました。なんとなく面影がありました。これはきっと本人に違いない。そっかぁ、山形にいるんだぁ…
それから何年も経って先月「今度の遠征旅は山形にしましょう」ってなりました。山形…□◯さん。そして泊まる場所は山形駅からそんなに遠くもない。だったら行ってみようかな?もしかしたら同姓同名の別人でホントに本人かどうかもわからないしオレのこと覚えてるかもわからないけど…

そしておととい5月17日の金曜日、若者ふたりと山形へ。さて、どのタイミングで行くか。まぁ、行けなければ行けないでいいんだけど。宿に入って記事の通り19時過ぎに宅飲みスタート。が、ふたりともあっという間にくたばって20時前には休憩に入ってしまった…うん、今だな。
「オレ散歩してくるからね。カギ持ってくね。」
とひとり山形の街へ。20分くらい歩いたのかな?山形駅前にある□◯さんがやってるであろうお店の前に到着。


ふぅ〜と大きなため息をひとつ「よしっ、入ろう!」
「いらっしゃいませ〜」
「スミマセンひとりなんですけど…」
「今カウンター片付けますので少しお待ちください」
「つかぬことをお伺いしますけど、こちらって□◯◯◯◯さんのお店ですか?」
「ハイ、そうですけど…」
「あ、そうですか。で、ご本人は?」
「あ〜、今日はたまたま来てないんですよ…」
「そうですか…それじゃ一杯だけいただいてっていいですか?」
「えぇ、どうぞどうぞ」
「それと、渡したくて持ってきたものがあるので、あとで預かっていただけますか?」
「かしこまりました。さ、どうぞ。」
そっか、居ないのか…まぁ仕方ない、一杯だけ飲んで戻るか。なんか洒落たバーみたいなお店だなぁ。慣れねぇ。落ち着かねぇ。お肉のお店でハンバーグが美味しいらしいんだけど、飲んできたからお腹タプンタプンだし…軽く飲むだけ飲んでさっさと帰ろう。
「んじゃスミマセン、赤のグラスを…」


カウンターにはさっき相手してくれた店員さんと他にもう一人。そのもう一人の方が話しかけてくれた。
「失礼ですが□◯とはどういったご関係で?」
「もう22年前になるんですけど、そこで働いてた会社でお世話になってまして…」
そしたら隣に座って一人で飲んでた男性がすかさず「あ、ワークマン?」
「あ、そうですそうです!(ここで□◯さんが本人だってのが確定)え?ご存知なんですか?
「うん、オレ□◯さんがこのお店開いた時から来ててね、いろいろ話聞いてるんだよ。」(え?何だこの偶然は!)
「あ、そうなんですか!これ、その時の写真なんですけど…
隣の方とカウンターの中の方にさっきの写真を見せた。
隣の方「あ〜若い若い!面影あるわ!」
お店の方「あ〜コレは□◯さんですね、まだ元気な頃の…」
「えっ?元気な頃のってなんですか?」
「じつは□◯さん3回死にかけてるんですよ」
「はっ?なんですかそれ?」
聞けば1度目は体のどっかを悪くして、2度目はバイクで転んで脳をやっつけて、3度目は最近胃を取ったかなんかしたらしく…
「それで体調あんま良くなくてね、お店にはあんまり来ないんだよ」とお隣さん。
「あ〜そうなんですかぁ…」
いろいろお話をして盛り上がる。しばらくするとお隣さんが
「いやぁ、ワークマンで働いてた人が来るってこともなければ名前がほぼ一緒なんてこんなおもしろいことないから、ちょっと電話してみようか?」
「えっ?」
「ちょっと待ってて!」
ってお隣さんは電話を持って外へ出てしまった。そしてしばらくして戻ってきた。
「ハイ!」
渡された電話はつながったまんま。電話を預かって外へ出た。
「もしもし」
「あ、◯◯くん?」
「ハイ、□◯さん、覚えてますか?」
「覚えてるよ。よく来てくれたね!」
「スミマセン突然で…」
「ゴメンねせっかく来てくれたのに。聞いたかも知れないけど今体調悪くてさ…」
「ハイ、うかがいました」
などなどいろいろ電話で話をした。
「せっかく来てくれたからさ、行けるようだったら今から行くよ」
「えっ?ホントですか?もし来られたらどれくらいで来られます?」
「そうだねぇ、20分くらいかなぁ?」
「わかりました。待ちます。で、時間経ってもみえなければ帰ります」
ワインのおかわりをいただいてお隣さんとお話をして数十分経った頃、カウンターの方が
「□◯さん来られましたよ」
入口を見ると男性がひとり。
「久しぶりだね!」
「お久しぶりです!」
お隣さんとカウンターの中の方の話だと、いっときすんげぇ大きくなったんだけど、3度目に死にかけた時に激ヤセしたらしい。
すんげぇ細身の□◯さんはお隣さんの向こう側の席に座って、お隣さん挟んで今は新潟に居ること、バスの運転士してること、調べてみたら□◯さんが山形でこのお店をやってるってわかったこと、今日は友達と旅に来てること、友達がさっさと酔い潰れちゃったこと、ホントに本人のお店かどうかわからないけど一か八かでこの店に来てみたこと、来てみて写真見せたら今こうなっていること、いろいろおしゃべり。
「□◯さんこの写真覚えてますか?」
「覚えてるよ。この写真もらったよ。探したんだけど無くてね。この写真ちょうだいよ!」
「もちろんですけど、どうやって送りましょ?」
「もちろんライン教えるよ」
「ありがとうございます!この時越前ガニ食べましたよね?」
「食べた食べた。温泉入ってね、その向かいにあるお店でね。そのお店の人がカニ取っててすんげぇ安かったんだよ。確か3000円くらいだったような…」
「安かったのは覚えてましたけど、食べたお店って温泉の向かいでそんな安かったでしたっけ?」
「安かったよ。楽しかったなぁ。あの頃休みがほとんど無くてね」
「そうそう、休みありませんでしたねぇ」
オレも忘れてたカニを食べたお店が温泉の向かいにあってカニが安かったことまで覚えてらっしゃいました。
「そういや□◯さん、新潟で働いてたよね!」とお隣さん。
「そうそう、店長もやったしSVもしたし。働かさせられたなぁ…」
「あ、そうだ、思い出しましたよ、□◯さん見附のお店で店長してましたよね?」
「そうそう、やってたよ」
話ししてたらいろいろ思い出すもんで、懐かしい話で盛り上がってると、11時の閉店を前にしてお客さんはみんな帰られ、最初に相手してくださった店員さんも上がり、お店にはもう一人の店員さんとお隣さん、そしてオレと□◯さんだけに。ここで一旦お会計。そのあとお隣さんが入れてると思われるウイスキーをいただいて3人で改めて乾杯。
「じつは手ぶらで来るのもなんだと思っておみやげ持ってきたんですが、□◯さん身体悪いの知らないで、日本酒なんですけど…」
会えるかわからないけど一応と思って、12日に直江津に行った時にお土産用にお酒を一本買って持ってきてた。バッグから出して一番大騒ぎしたのはお隣さん。
「すげぇじゃんコレ!□◯さんと同じ名前だよ!取り寄せてお店に置きなよ!」
「アハハ、ありがとね。これはカウンターの彼とこちら(お隣さん)とオレとで今度いただくよ」
「ぜひ。最後にスミマセン□◯さん、一緒に写真よろしいですか?」
とお隣さんにお願いして写真を撮ってもらいました。


お店も閉まって□◯さんは残ってた店員さんの車でお帰りに。
「□◯さんありがとうございました」
「こちらこそありがとう。今度新潟へ行くよ」
「ハイ!今度はあらかじめ連絡して奥さんと食べに来ます」
「このお店、ハンバーグがおいしいんだよ」とお隣さん。
「ハイ、是非食べたいと思います。いろいろとありがとうございました!たまたま隣で飲んでてくれて助かりました!」
「いやぁこちらこそ楽しかったですよ。いやぁ、ホントよかった!」
去りゆく車をお見送りし、お隣さんともお別れをして、ふたりが待ってるであろうホテルへ戻りました。
「やべぇ、1時間くらいで帰ってくるからとか言っといて、3時間も経っちゃったよ。いくら若者たちとはいえ怒られるんだろうなぁ…」
そっとドアを開け部屋へ戻るとなんだかとても静か…部屋の中はオレが出てった時のまんまでした。

こうして温泉同行会山形編の1日目は終わったのでありました。



 


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