両替に大量の鉄を預ける。
ふぅー。
私腕力あんまり無いからなぁー。
本当ならもっと拾ってこれるんだろうけどっ。
私は渋々生産を始めた。
「果鈴さん…?ですよね?」
突然後ろから声をかけられる。
「んっ?!」
振り向くとそこには
少し大柄な鍛冶屋が立っていた。
「明津ですっ。きらりの知人の…」
「おおっ!」
姉様私の事話しておいてくれたんだっ!
「初めましてっ!姉様がいつも
お世話にな . . . 本文を読む
荘庵さんに手伝ってもらい
私は無事昇進する事が出来た。
「兄貴と呼ばせてくださいっ!!」
私は荘庵さんに平伏した。
「おうっ!ええでっ!」
荘庵さんは得意げに笑う。
私はその笑顔を見て
また胸の奥がざわつくのを感じていた。
兄貴と別れた私は
鉱山へ向かっていた。
生産もキッチリ進めないとなぁっ。
鉄を拾いながらため息をつく。
攻撃に耐えながら私を守ってくれた
兄貴の顔が脳裏に焼き付いて離れ . . . 本文を読む
やっとの思いで倒せたものの
やはりまげは手に入らなかった。
「はずれやなっ!こいつ!」
荘庵さんは笑う。
私達はまた元の場所へ戻る事にした。
「まだ沸かないか。」
そこに抜け忍の姿は無い。
私がキョロキョロしていると荘庵さんは
草の中に寝ころんだ。
「少し休憩や!
昼寝しよーっと!」
荘庵さんは寝ころびながら私に笑いかける。
「こらぁーっ!さぼるなーっ!」
私は荘庵さんの近くに座り込ん . . . 本文を読む
なんだか悪い事しちゃったなぁー。
試験受けるにはまだ早かったのかもっ。
私はため息をついた。
「なーに落ち込んでるんだ?」
振り向くと優しく笑いかける荘庵さんが
棍棒担いで立っていた。
「わざわざすいませんっ!!」
私は荘庵さんに平伏した。
「なんだ?らしくないやん?
どうせ生産しかしてない暇鍛冶なんだから
気にすんな。」
荘庵さんは笑った。
「これ危険感じたら飲んでな。」
そう言うと私に . . . 本文を読む
私と簡ちゃんは抜け忍の側まで来ると
実装を確認し丹を飲む。
「久々だからなぁ。
どんだけ強いか忘れたな。」
簡ちゃんは苦笑いする。
「簡ちゃんは大丈夫だよっ!
後は私が耐えられれば…。」
私は頷く。
「よしっ!んじゃ果鈴死ぬなよっ!」
「はいよっ!!」
私と簡ちゃんは抜け忍に襲いかかった。
あれっ…。
なんかさっきと動きが違うような…。
仲間が増えた事でかぜんやる気になったのか
抜け . . . 本文を読む
稲葉山に着いた私は
団子を補充し無線機片手に町を歩く。
誰か暇な人いないかなぁ。
私は茶屋の側に座り込む。
すると見覚えのある忍者が
目の前を通り過ぎた。
「あっ、簡ちゃんっ!」
簡ちゃんは私に気付くと手を振ってきた。
「おー。果鈴!
ひさしぶりやなー!」
あいかわらずアホみたいに炭抱えて…。
私は思わず笑い出す。
「なんやっ?俺なんか変かっ?!」
簡ちゃんは私に近づいてきた。
「い . . . 本文を読む
「どこにいるんだろっ。」
晴天の午後
私は昇進試験の為、美濃の山中にいた。
抜け忍からまげを頂戴して来いと
おやじから命令されたけど
どこにもいないっ。
私は団子をかじりながら
山中を歩く。
しばらく歩いた時だった。
奥の方でウロウロしている忍者を見つける。
「あれかっ…。」
私は息を殺しながら近づいた。
抜け忍はすぐに私に気付いたが
全く襲ってくる気配が無い。
たいしたlvじゃ無いのに . . . 本文を読む
小谷にこもり
ひたすら書物を読む私に
よく無線を入れてくれた方がいた。
「こんにちはー。」
狐さんの養子の一人
霧吹さんだった。
特に何という話はしないものの
必ず挨拶をしてくれるのだった。
ある日
霧吹さんは
「最近あまり稲葉山でみかけませんけど
どうかしましたか?」
と切り出してきた。
私は神職として
たくさんの事を学びたい事、
その気持ちとはうらはらに
技が追いついていかない事や
修 . . . 本文を読む
右音ちゃんと私は
しばらく雑談に華を咲かせていた。
「邸菜は生産薬師だからっ。」
右音ちゃんは笑う。
やはり薬師はどこも生産仕様の運命なのかぁ…。
「あっ!そうだっ!
果鈴さん、装備作ってあげるよっ!」
右音ちゃんは私にピースサインした。
「ええっ?!本当っ?!」
生産をたいして進めていなかった私は
まだまだ自作装備は無理だった。
右音ちゃんはニコニコ頷くと
「さぁーてっ!頑張るかぁー . . . 本文を読む
果鈴は人懐こく
友人を作るのが上手だ。
きらりは生産薬師としての
使命感からか
あまり友人を作ろうとしない。
私は…
気づけばいつも誰かに助けられ
そのくせ積極的に人と関わろうとはしない。
もし自ら声をかけていたら
友人になれたかもしれないのにと思う方が
たくさんいた。
理由は明確だ。
色々な意味で自信が無い。
何かを教えてあげられる程
この世界を知らない。
かといって面白いジョークをと . . . 本文を読む