ログアウトは両替前で ーある巫女の記録ー 

信長の野望オンラインでの体験を小説風に綴っていきます。
無印からの体験です。

悲痛な叫び -冥神真琴ー

2018-06-01 16:56:11 | 番外
深夜の小谷
身軽な装備で生産する鍛冶様
冒険帰りの雑談に花を咲かせる陰陽師様と忍者様
両替前でウトウト居眠りをする侍様

ああ…
今日も1日が終わるなぁ…

そんなのんびりとした雰囲気の中


「こんなにたくさんの人がいるのに!!」


という大きな声が響き渡った。


驚いて振り向くとそこには両替の前で仁王立ちする忍者様。



どなただろう…。
申し訳ないけれどその忍者様のお姿に見覚えは無い…。



「貴方たちはこの浅井の危機に何とも思われないのですか!?」



え…。


つまり…
合戦場にみんな足を運べとおっしゃっているのでしょうか…。



生産中の鍛冶様は力無く首を横に振り
材料を抱え走り去る。

陰陽師様はその言葉に全く興味を示していないかのように
談笑を続けている。

侍様に至っては…
もうすでに夢の中…。



私は…

心が痛くなりつつも
眠る時間を考えればそちらへ出向く状況ではなかった。


お国を守りたい。
その情熱は正直
人それぞれ。


合戦そのものに興味が無い
それだって誰も責める権利などないから。


私にとって合戦でご活躍されている方は
ずっと憧れだ。
浅井が好きだし小谷が好きだ。

けれど

合戦は私には少々気が重い場所であり
たくさんの事を犠牲にしてまで
足を踏み入れたいかというと
正直そこまでの気持ちは無い。


悲痛な叫びを小谷に響かせた忍者様に
心苦しくなりながら私は眠りについた。


しかし…
浅井にあんな風な熱いお気持ちの方が居たなんて…

新人さんかな…?

これはこれであの方の今後が楽しみでもあるかも…。

いけないいけない…
私ったらまた生意気な事を…

健闘をお祈りいたします。

私は布団を深くかぶり目を閉じるのだった。


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