それぞれの特化に進み
能力に沿った装備へと変わっていく。
呼子ちゃんは暗殺
芽侖は武芸
駆部ちゃんは陰陽道
そして私は……。
アタッカーとしてサポとして万能な暗殺は
圧倒的に人気だった。
もともと力の無い私はアタッカーとしてはきつく
サポとしては頼りない技能ばかりで
段々と居場所の無さを感じてきていた。
それでもお友達との狩りは楽しいし
さほど落ち込んではいなかったのだけれど…。 . . . 本文を読む
「ふぁ…。眠くなってきちゃったなー…。」
全く売れない格式帳を前に呼子ちゃんはウトウトし始めていた。
私と駆部ちゃんは完売しさらに適当な材料を売りに出し
呼子ちゃんが完売するのを待っていた。
「今日はさすがにもう無理かもしれないな。」
駆部ちゃんは呼子ちゃんに言う。
「んー。悔しいけど限界。今日は休むよ。」
呼子ちゃんは目をこすりながら格式帳を片づけ始めた。
ふらふらと両替へ荷物を預 . . . 本文を読む
その後も私達は毎日忙しい日々を過ごした。
呼子ちゃんと芽侖は仲がいいのか悪いのか
単なるやきもちとして片づけちゃったけれど
なんとなく二人に挟まれ時々息苦しくなる事もあった。
「んじゃ今日もやるかっ!」
呼子ちゃんはあいかわらず格式帳屋さんだ。
私も炭やらなにやらチョコチョコと並べ始めた。
「果鈴はなんでそんな金にならない目録いつも売ってるの??」
呼子ちゃんは目録を手に取ると不思議そうに聞 . . . 本文を読む