比叡山は少し重々しい雰囲気のある場所。
奥には鬼がいてさらに奥には…。
噂は色々聞いているがまだ私には
立ち入る事の出来ない領域。
「後2枚っ!頑張ろっ!」
私は芽侖に頷く。
芽侖は槍を握ると丹を飲み頷いた。
「最初は2刀でやってたんだけど
すぐ瀕死になっちゃって…。
早く特化が欲しいなーっ!」
芽侖は槍を振り回しながらむくれる。
「特化とるとそんなに変わるの??」
他の職の特化につい . . . 本文を読む
「まいどありがとうーっ!」
「この目録探してたんです!助かりました!」
需要の高い目録はそれなりの値段設定するけど
需要の低いものは1文で出していた。
よく同国の方に配布しているのを見かけるけど
合戦に行かない私にとっては敵も味方もない。
なにげない会話のあるこの売り子というのは
私にとってとても楽しいものだっ。
フラフラと周りの売り子を覗きにいく。
「わぁ…。可愛いっ!!」
側で売り . . . 本文を読む
材料を集めに周り
ドロップ狩りをしながらバー読みの修行。
tdで資金を稼ぎつつ修得経験上げ。
生産しながら知人と雑談。
売り子に値切り交渉しつつ装備を揃え
断片集めも始まった。
姉様同様合戦には興味がなかった。
知人の数人は合戦へ出向く姿もあったが
私がするのは強行を貸すくらいのものだった。
「お?めずらしく1人か?」
「んっ?」
振り向くとそこには荘庵さんが立っていた。
「あにきーっ! . . . 本文を読む
「今日のtdもまずまず儲かったな。」
呼子ちゃんは格式帳を並べながら
私の横に座り込んだ。
「じゃっ、今日もまったり始めますかっ♪」
私は満足そうな呼子ちゃんに頷いた。
冒険の後はこうして売り子をするのが日課になりつつあった。
マッタリと雑談しながらのこの時間も
私は大好きだっ。
横でブツブツ言いながら値段設定をしている呼子ちゃんに
目をやる。
あの言葉…。
どういう意味だったんだろ . . . 本文を読む