毎日ひたすらねずみをぶっ飛ばす毎日。
そのおかげでかなり楽に戦闘できるようになっていた。
時々忙しそうに城の外へ飛び出していく人達。
あんな風に私もなれるのだろうか。
右も左もわからず
かと言って知り合いもいないこの場所で
ちゃんと巫女になれるのだろうか…。
少し木陰で休もう。
私は側にある一本の木の下で座り込んだ。
ぼんやりと夕日を見ていると向こうに
人影がみえた。
武器も装備も身につけずひ . . . 本文を読む
私は冥神真琴。
小谷で誕生。
魅力不足な中途半端な腕力巫女見習い。
巫女としての役割など全くわからない。
小谷はとても静かで両替前に立派な装備をしている人がチラホラ…。
こんなところで私は何をすればいいのだろう。
ともかく門前のねずみを退治する事にしよう。
働かなければおむすびも食べられない。
薄い衣に小さな懐剣を握りしめ私は城の外に出た。
ひたすら懐剣を振り回しねずみを倒す。
1匹は余裕。 . . . 本文を読む