小谷へ戻り再び稲葉山へと
到着した私は
売り子の準備をしていた。
売れるのかな…。
こんな金額で…。
私は狐さんの言う通りの額で
格式帳と立物を出した。
いらっしゃいませとか
言わなきゃいけないよね。
値引きの交渉とかされたら
どうしよう…。
格式帳の底値なんて
知らないし…。
というか
格式帳って何に使うの…?
私はドキドキしながら
稲葉山の隅で売り子を始めた。
そのとたん
数人の方が . . . 本文を読む
変な空気が流れる。
なんか話さなきゃ…。
でも言葉が見つからない…。
「…あ、湧いた湧いた!
ぶちのめしにいきましょかっ!」
簡さんはピョンと下へ飛び降りた。
「は、はいっ!」
私は少しずつ下へ降りようとした。
「真琴ちゃん、おいでっ!!」
簡さんは私に向かって手を広げている。
えっ?!ええっ?!
このまま飛び降りろと?!
私はイチカバチカ目を閉じ下へ飛び降りた。
簡さんは私を抱き止める . . . 本文を読む
見通しの悪い山林に
その辻斬りはいた。
こんなところに潜んでいたんだ…。
狩りとしては丁度良いlv。
「昔は結構人気の敵だったんだ。
今はどうなんだろうなー。」
簡さんは実装を確認していた。
「そうですかー。初めてです。
こんな敵がいたなんて。」
私はウロウロと歩き回る辻斬りを見つめる。
「…よしっ!自分忍者なんで
盾にはなれないけどやられる前に
やる感じで!」
簡さんは笑う。
「はいっ . . . 本文を読む