私と右音ちゃんは
信濃へとやってきていた。
「特化とるまではみんな同じ忍者だけど
その後選ぶ道で生き方随分変わってくよ。」
めずらしく今日の右音ちゃんは
シリアスだなぁ。
何かあったのかな…。
「後悔…してるのっ?」
思わず私は立ち止まる。
「まぁ…。今からでも暗殺になれるなら
なりたいねっ。だけど無理だからさっ。
俺は術は勧めない。それならいっそ忍法…」
「よしっ!決めた!私術忍になる . . . 本文を読む
「おぉっ!また成長してるっ!!」
ある日稲葉山で昼寝をしていた私は
大きな声に飛び起きた。
「びっくりしたぁーっ!」
そこにはいたずらっ子のような表情で
笑う右音ちゃんが立っていた。
「やばいなー!本当に追い付かれちゃうかもっ!!」
「まだまだ追いつけないよーっ。」
私は首を振る。
右音ちゃんはイヒヒと笑うと
私の隣に座り顔をのぞき込んだ。
「たまにはドロップ狩りでもいくっ?
強くな . . . 本文を読む
呼子ちゃんは自分の正体を
明かした事で気が楽になったのか
前よりずっとイキイキとしていた。
時々ふざけて女口調になったりもして
そんな呼子ちゃんが私は大好きで
その あうん の呼吸から
姉妹なんて呼ばれる事も多かった。
「よしっ!今日もtdいっちゃうぞっ♪」
私は呼子ちゃんに頷く。
「あ、芽侖も駆部もいるな。
拉致ってくる!」
呼子ちゃんは無線機片手に走り出した。
後は鍛冶と神職と回復かー . . . 本文を読む
「俺…男なんだ…。」
「………。」
あまりに突然の告白に
私は言葉を失う。
「騙してたつもりは無かったんだけど…。」
呼子ちゃんは申し訳なさそうに私を見た。
男って…。
え?
だってどう見ても女の子なんですけどっ。
「嫌いに…なった?」
呼子ちゃんの言葉に私は我にかえる。
「い、いやっ、そんな事は無いんだけどっ。
その姿で男だと言われてもっ。」
私はアセアセと呼子ちゃんを見る。
「 . . . 本文を読む
尾張の屋敷での出来事以来
呼子ちゃんの敬語も無くなり
やっと対等に話してくれるようになった。
少し口は悪いけど
前よりずっと仲良くなれた気がして
私は嬉しかった。
「果鈴は姉妹いないの?」
手裏剣を作りながら呼子ちゃんは聞く。
「いるよーっ。姉様2人!
上の姉様は引きこもり中だけど
2番目の姉様なら紹介できるよっ♪」
「本当?!会わせてー!」
呼子ちゃんは生産の手を止めると
目を輝かせて私 . . . 本文を読む
tdを終えた私はその経験の多さに
改めて驚いた。
お金は貯まるが姉様にはお勧め出来ないな。
「俺那古野戻ってまた生産するねっ!
付き合ってくれてありがと、きらり!」
ぼんやりしていた私に明津さんは言った。
「あ、うんうん。
また遊ぼうねー!」
私は明津さんに手を振った。
明津さん結構良い装備していたな。
頑張っている友人の姿を見るのは
とても嬉しいものだ。
私はtdで拾ったなんだかよくわか . . . 本文を読む
あの日以来
駆部ちゃんと芽侖を稲葉山で
よく見かけるようになった。
「果鈴ーっ!!どっかいこー!!」
「芽侖!その前にお前はやる事が
あるだろう。」
面倒見の良い駆部ちゃんは
自由奔放な芽侖にしょっちゅう
お説教していた。
芽侖はとても人懐こくて
呼子ちゃんともすぐにうちとけた。
「呼子ーっ!」
「馴れ馴れしい。
呼び捨てにするな、バカ。」
「いひひっ!」
こんなやりとりも日常茶飯 . . . 本文を読む
「すみません!おまたせしちゃって…。」
息を切らし駆部ちゃんは私と呼子ちゃんに
頭を下げる。
「そんな慌てて来なくても大丈夫なのにー。」
私は駆部ちゃんの足下にしゃがみこんだ。
呼子ちゃんはチラッと駆部ちゃんを見た後
スッと席をはずした。
「なんかどうしても気になってしまって…。
私の知人の責で嫌な思いをさせたんじゃないかと。」
「驚いたけどそこまで気にしてないよっ。
それより忍者さん大 . . . 本文を読む
そんなやりとりをしながら
戦闘を繰り返していると
織田の忍者がボソッと何か言った。
「…みたいだね…。」
「んっ?!」
小さな声に党員みんなが
忍者を見る。
「なんか果鈴さん達強いし
戦闘楽勝だし、別に私なんか
居ても居なくても一緒みたいだね。」
え???
何???
一瞬空気が止まる。
これは…
何か不味い展開ってやつ…?!
「何言ってんだ。突然。」
駆部ちゃんは忍者の肩を叩く。
. . . 本文を読む
「おおーっ!忍者がいっぱーいっ♪」
一通り挨拶をすませると
1人妙にテンションの高い侍がいた。
「自分芽侖っていいますっ!
よろしくねーっ!」
ニコニコしながら私と呼子ちゃんの手を取った。
少し小柄な女侍。
凛とした顔立ちからは想像も出来ない程
愛くるしい笑顔を見せた。
「こら。芽侖。
馴れ馴れしいぞ。」
駆部さんは芽侖さんの肩を押さえる。
「あははっ。全然okですよっ!
楽しくいきましょ . . . 本文を読む