ログアウトは両替前で ーある巫女の記録ー 

信長の野望オンラインでの体験を小説風に綴っていきます。
無印からの体験です。

国境 -冥神真琴ー

2018-07-10 15:21:15 | 番外
修得の為今日も私は稲葉山へと走る。
美濃ではすでにいくつかの修得徒党の列があり
懸命に敵を倒している。

今日はいつも以上に人が多いかな…。
修得徒党…入れるだろうか…。

あちらはすでに7人集まっているし
こちらも…


私は稲葉山で その時 を待つ事にした。


勧誘希望を掲げ生産に勤しむ方々
私も出してみようかな。

でも
なんだかちょっと恥ずかしい…。


あいかわらずおかしな事を悩んでいる私の元に無線が入った。


「堕落なんですがいきませんかー^^」

「は、はい!お願いしますっ!」

よかった…。
修得できる!


勧誘希望を私は出した事がない。
それは決して偉そうな意味ではなくて
あの 青 の看板を出す事で
目立ってしまうような気がする為
出す事をためらっているのだ。

それでも気合の出来る神職という職は
ありがたい事にお声を頂く事が多い。


「もっと小さく目立たないような看板ならいいのに…。」


そんなわけのわけらない事を思いながら
私は掲示板前と急いだ。


「あらー。いっぱいですねw」

堕落神主の前に到着した私達は
その光景に落胆する。

すでに2徒党の方が狩りを始めていたのだ。


「どうしますかねー。」

「今美味しいのって他にありましたっけ…。」

「今日美濃修得徒党多いんですよね^^;」


私達は一斉にうなりだす。


「尾張にでもいってみますか^^」

「おお!そうしますか!」


党首様の提案で隣の尾張へ向かう事になった。


「あ、私敵国なので抜け道からw」

「そうでしたかw了解です、お気をつけてー。」

「自分は強行突破しますw」

「はいwではとりあえず尾張の関所付近で合流しましょう^^」



各々走りながら尾張へと向かう。



神隠し…
した方がいいかな…。


そんな事を思っていると


「ぎゃぁー!絡まれました!w」

抜け道を利用した侍様の悲鳴が響き渡る。

「><」

「大丈夫ですか!!」

「拠点稲葉になってるんで大丈夫w走りますw」



神職には関所を越える為の
便利な技能がたくさんある。
徒党員にしてあげられる事といえば
行進曲と神隠し
関所兵はなんとかなるとして…
伺見は…見破りだったはず…。


「え、えと、神隠ししますか?」

一応聞いてみる…。


「はい!お願いします^^」

鍛冶様は嬉しそうに笑った。


「まってぇーw私も隠しお願いしますーw」

稲葉山の墓地から蘇った侍様も
慌ててこちらへと戻ってきたところで私は神隠しを入れる。



みんなで一斉に国境を越える。
他国へ狩りへ行く事は
敵国の方にとっては命がけ…。



「うわぁぁー!!w」


悲鳴の方を見ると
侍様が伺見と戦闘している…

「逃げ逃げw」


ああ…
どうかこの侍様をお許しください…。




祈りも虚しく
侍様はその場に倒れこんだ。


「どなたかぁぁぁ!転生頂けませんでしょうかぁぁ!!」

党首様は大声で叫ぶ。

しばしの沈黙の後
数人の薬師様と僧様が小走りに走ってくる。


「おおおwありがとうございますー!!」

採集の手を止め
その大声に大慌てで駆けつけて下さったみなさん。

「ありがとうございます;;」

「いえいえ^^」

「おかえりなさい~。」


複数の回復職の方に囲まれ
侍様は手厚い治療を受けた。


「暇人なのが…バレましたね?w」

大声に駆けつけた薬師様と僧様達は
顔を見合わせ苦笑いする。

「w」

「まさかこんなに転生したい方がいたとは…w」

「あ、修得ですか?^^」

「枠空いてるなら入れてもらってもいいですか!?」



「もちろんです!どうぞ!」

党首様は頷く。

「尾張って今何が美味しいですか^^?」

「そうですねぇ…。」



国境を越える

ただそれだけの事。


それでもたったそれだけの事にも
たくさんの出逢いがあったりする。


みなさんが懸命に生きているからこそ
手を取り合う世界。


私も…いつか…。


神々しくも穏やかに笑う回復様達を見て
私は大きな刺激を受けるのだった。


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