ビットコインとリバタリアン

マウントゴックスはマジックザギャザリングオンラインエクスチェンジの略だそうで、元祖トレーディングカードの交換サイトがビットコイン取引所に転用されたらしい。

ビットコインの発想は面白くて、マイクロペイメントの可能性やら、デジタルプライバシーやら（クレジットカードは何処で何を購入したかバレバレだしねえ）、興味深い。

しかし、その土台は小さな政府を志向するリバタリアニズム（と思っているある種の自己責任論者）。

中央銀行のインフレ政策やら何やらに勝手に資産を減らされるのに腹が立つのは分かる。

銀行の送金コストや営業時間が短くてすぐに送金が翌日扱いになるのに腹を立てるのも分かる。

その上銀行員はサービス悪いのに（多くの国では）政府に守られ高給ときている。

しかし、ブロックチェインに代表される技術自体が大きな政府の提供する教育制度や電気ガス水道通信国防治安維持などの恩恵により可能になったものと言える。なぜか作った人たちは社会基盤の恩恵に無自覚なのだが。

それに現在のビットコイン取引そのものが、既存の株取引のシステムのコピーでしかなく、既存の商売の仕組みにタダ乗りしているだけのものだ。