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メモの魔力を読んで

2021-03-06 15:17:11 | 日記
「メモの魔力」(前田裕二2019年)
かなり売れた本らしい。
電子書籍でポイント失効しそうなときに手頃な価格だったから買ってみた。
抽象化とか転用というのがキイワードらしい。
メモ魔的なことを言っているのだが、その割に細かい数字の話とかもないのが残念。
若くして両親を失ったという著者には山のように貧乏エピソードがありそうなんだけど、例えば鉛筆をどのくらいまで短くなるまで使ったとか、ノートを余白なしに埋めたとか貧乏学生の涙ぐましい努力みたいな話は出てこない。
いちどそうしたアジア諸国からの貧乏学生たちの面倒をみて、日本の敗北を確信した。
私も少なくとも高校受験のときはお金がなくて、いろいろ近所を回って近所の人たちが挫折した進研ゼミの手つかずの教材とかいろいろともらってきて、参考書とか問題集はタダで手に入れた経験がある。そんなに裕福でない家であっても割とそうした教材が揃っていたりして親というのは子供の将来に期待してできる限りのことをするものだなあと関心した覚えがある。残念なのかどうかは未だに結論が出ないが私の親は、とにかく借金をこさえないことと、毎日まいにち少しずつでも貯金するということ主眼を置いていたので、こちらまでお金が回らなかったのである。それはそれで見識のひとつではあるし、近所にはいわゆる底辺校があって、最低でもそこなら入れるだろうと思っていたのだろうと思われる。
そして一方デフォの学力では橋にも棒にもかからない進学校と呼ばれるものも徒歩圏内にあり(貧乏だから交通費をかけずに)徒歩ないし自転車で通うということを考えると極端な二択を迫られた(高校生になってから経済的に好転し以降堕落する)。
ざっくりと書いたってこれだけの話になってそこからの七転八倒ぶりだけでもなかなかのボリュームの話になるのだけれど、著者は学生生活をそれほど語っていない。
むしろ書かれていない何かに興味がある。
まあそこに展開された結局メモ術ノート術は読んでて面倒くさくなってしまった。
すいません。





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