kosakuの雑念

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その後のF-22(続き)

2009-02-18 01:39:39 | 日記
 Global War On Terrorism・・・要するにイラクとアフガニスタンの作戦では、無人航空機や安価なGPS誘導キットを使った誘導爆弾が活躍しているが、そこにF-22の出番がないからといって不要とするのは問題だ。
地味に増え続けているロシアのSu-27系統の機体に現在のF-15等で対抗できるのかどうかが問題。
機動性においてはSu-27はF-15を上回っている。
実際にはレーダー火気管制装置の能力、平均故障発生間隔(MTBF)、再出撃所要時間(ターンアラウンドタイム)、エンジンのレスポンスや信頼性、電子妨害装置といった、最大推力や翼面積や重量寸法という以外に考慮しなければならない。
つまり実戦でなければ顕在化しない問題が多くある。
また早期警戒機、空中給油機、電子妨害機といった支援機もトータルパッケージで考えてどうなのよ?というものもある。

そのあたりいろいろ考えられたのが米海軍のF-18だと何かで読んだ(”実戦は曲技飛行デモでは無い”云々も含め)。
ただ不幸なことにベトナムや中東での戦訓から信頼性とレスポンスに主眼をおいて、ほとんどターボジェットに近いターボファンエンジンを装備したため、航続距離(combat radius)がF-4と大差なくなり、それまでの戦例にない航続距離が要求されたアフガニスタンでの作戦ではあまり活躍できなかったようである。

グダグダ長いこと語ったが、ようは現在のF-15でも総合的な戦闘能力においてSu-27に将来において優越するということを示していただきたいと思ったということ。

ま、今回の記事で登場しなかったF-35で代替できるのかも知れないが、こいつもすでにスカイロケット状態になるのが明白。
どれだけ欧州組が脱落するのか・・・。


次に海軍。
空母がいまだに価値があるのか。
ミサイル巡洋艦やミサイル護衛艦の装備するTLAM(Tomahawk Land Attack Missile)の威力や費用についてどうみるかによってしまうのでアレだが、空母はとにかく建造費も人件費も嵩む。

投弾量がモノを言う戦いではトマホークは高く付くし、堅固な目標も破壊できないが、とりあえず目の前の戦いでは、そういう事態になっているわけではない。

空軍の爆撃機戦力との兼ね合いになるんだろうな。


最後に陸軍。
XM1203自走155ミリ榴弾砲について。
随分久しぶりに見たぞ、これ。
クルセイダー野戦砲システムとかユナイテッドディフェンス社とかいう断片的なキイワードのみ記憶にある。
どれだけ激烈な地上戦を想定するかによるだろう。
砲弾は、航空機やミサイルより圧倒的に安いので、とにかく投弾量が必要な作戦には必要なんだろう。
・・・いらないと思うが。