ついに高3夏休み突入しました。
もう崖っぷちも崖っぷちのこの状況です。
日曜日、家庭教師と対面授業をした時、
課題はしていないのに、
授業はサクサク進むことに疑問を
家庭教師は持ったらしい。
昼休憩、私の携帯にLINE電話がありました。
「医学科の学生を雇っていると聞きました。どういうことか、教えていただけますか?」
怒っているわけでもなければ、感情を抑えているわけでもない。
ごく普通の話し方で質問されました。
実は、私はわが子が合格しても、彼はいい気持ちがしないと思い、彼にはほかの家庭教師のことを話すつもりはありませんでした。
でも、こうなれば、仕方がない、嘘も方便だ。と覚悟を決めました。
まさか、ドタキャンするから、別を考えたとは言えません。
私「実は、国語と世界史の補強のため、わが子のモチベーションアップ目的で、医学科の学生を雇っています」
大学生「僕の知っている学生ですか?」自分同様個別指導塾講師が、声を掛けたと思ったのでしょう。
私「いえ、恐らくご存じない方です。地元医学部医学科の学生は塾講師どころか、他人を教えたのは、わが子が初めての方です」
大学生「わかりました。恐らく色々な家庭教師からバラバラで課題を言われ、彼女はアップアップの状態です。
言われるように、教科は分けた方が効率的です。今後3人とも雇う方針ですか?」
私「いえ、金銭的なこともありますが、教科のダブり、対面が出来ないので、G大は今月いっぱいで契約終了はお伝えしています」
大学生「承知しました。なら、地元大学生に僕のことを話してください。
工学部後期現役合格、必要ならば、共通テストと二次の結果を彼に伝えて構いません。
恐らく、僕の方が彼よりも理数系は優秀だと思います。
僕は共通テストは理数系満点にはなっていませんが、二次は英語以外は満点です。
また、私立も難関大一般で3校合格しています。
彼は、国語と英語を教えてもらい、世界史補強してもらうように伝えてください。
僕の連絡先を伝え、わが子さんの学習面を共有するのです」
私「彼も来週から期末試験なので、すぐに連絡は取れないと思いますが、その旨お伝えいたします」
大学生「本当は、化学の共有もあるので、N先生と4人でグループLINEを作成したいのですが、いかがでしょうか?」
私「それは非常にありがたい申し出ですが、N先生は私人ではなく、学校職員です。
先生にご迷惑をかけるようなことは出来ません。
教員と個人的連絡とっていいかどうかも聞いたことはありませんが、
少しでも立場が悪くなるようなことは、私はしていただきたくありません。
今まで通り手紙や電話、メールでご連絡します。医大生にも言いません」
大学生「確かに線引きとしては、好ましくはありませんね。わかりました。
今まで通り、N先生に連絡お願いします。そして、わが子さんが合格できるよう、ご協力お願いしますとお伝えください」
私「あの、先生は、まだわが子が合格できるとお考えなのでしょうか?」
大学生「逆にお聞きします。無理だと思う根拠は何ですか?合格できると思っているのは、僕だけでしょうか?」
この時、スラムダンクの安西先生の名言が思い浮かびました。
「諦めたら、試合終了ですよ」ほどではありませんが、名言です。
山王戦で、後半大きくリードされ、花道をベンチにひっこめた時、
安西先生は言われました。
「私だけかね・・・?まだ勝てると思っているのは・・・」
あの名言を思い出しました。
私「先日の学校の成績、模試もひどく悪かったですし、
面談でも、夏休み中は、英数理に力を入れるように言われました」
大学生「確かに単語力はまだ不十分ですし、文章解釈も出来ていない部分もありますが、確実に力をつけています。
N先生ならお分かりになるので、伝えてください。
レベルとしては難関とは言えませんが、低いとも言えない、
大阪教育大学と岐阜薬科の二次、複素平面に関しては、
彼女は8割以上の点がつく記述解答を書きます。これはかなりの進歩です」
私「本当ですか?模試では書いていませんよ」
大学生「彼女は、能力は高いですが、出来ないと思い込んでいます。
出来る範囲でいいから書いて下さいと言ったら、スラスラ解きました」
私「どうして学校では出来ないのでしょうか?」
大学生「だから、コワーキングスペースを使っているのです。
学校で出来なくても、本番取れればOKです」
私「何とも信じられないことですが…」
大学生「計画より遅れは出ていますが、逆に進んでいるのは、英語長文です。
10問中1問しか間違えていません。
彼女は、単語力がつけば、英語は、かなりの高得点になります」
私「先生は、本気で合格できるとお考えですか?」
大学生「もちろん余裕で合格しますとは言いませんが、僕は信じています。
合格できたとしても、ギリギリです。でも、僕はそれでも合格させてあげたいです。
まだまだ先は長く、やることも多いですが、恐らく他の家庭教師も同じ気持ちだと思います。
僕は、彼女を合格させるためなら、出来る限りはします」
親は諦めていたのに、家庭教師は諦めていなかった。
私は、感動してしまいました。
わが子のために、ここまで思っていくれる人がいる。
わが子、道は険しいけれど、頑張ってください。
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