画寫庵Progressive

松平惟光の写真日言己巾占。

写真があまりにいい味出しているので…

2005年10月09日 | 西洋鏡・紙魚手帖

ダース・ベイダーが一日駅長 札幌市営地下鉄で

ヴェイダー卿なら、吊り革につかまらなくても
立ててないと。
手術直後で足下がおぼつかないバージョン
ということなのでしょうね。

たぶん違いますね。

で、ルーカスフィルムはこの営業を
知っているのんでしょうか…


1日駅長はダース・ベイダー 札幌市営地下鉄(北海道新聞)

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 9~10巻

2005年09月20日 | 西洋鏡・紙魚手帖

順調にTVシリーズのエピソードを(ヌケもあるけれど)こなし
スレッガー中尉が登場したところで突如過去篇に突入。
シャア・セイラ篇と名打たれたこの2巻は
ザビ家の支配の始まりとキャスバル・レム・ダイクンが
いかにして「シャア」になったかが描かれるオリジナルストーリー。

えー正直、ガン●ム▽ースという雑誌の生命が
このオリジンが終わってしまうと危ういんではないかと
思ったりするわけで
んで、これは延命措置なんかなーと思っていたんですが
いや、そういう点もあると思うんですが
しかしヨゴレタカンガエを持った目で見ても
この物語は非常に面白いのです。

基本的に支配階級における陰謀の話なので
戦争と巻き込まれる一般市民という
ガンダムの基本テーマは抑え気味なのですが
それはそれで、話も実によく出来ているし
若き日のランバ・ラルの活躍(ハモンさん付き)も
実に良いのです。

ちなみにこれが終わった現在、雑誌上では
シャア・ガルマ篇を連載中。

いまTVシリーズのエピソードタイトル一覧を見てみたら
ククルス・ドアンの島とミハル編がオリジンでは
スッ飛ばされているのですね。
うーん。
ミハル編は映画にも採用されていたし
これがないとカイがフツーにイヤミな奴で終わってしまうので
ホワイトベースが地球を離れる前に
なんとかやってもらえないものかと
編集部のガンバリに期待してみたりもするのですが。


ジェネシス/ザ・ヴィデオ・ショー

2005年09月17日 | 西洋鏡・紙魚手帖

フィル・コリンズメイン時代の「みんな知ってるジェネシス」を
中心にしたプロモビデオ集。全33曲収録!

大ヒットしたアルバム「インヴィジブル・タッチ」
全8曲から6曲がPV化されてるのもすごいけど
同時期にフィル・コリンズはソロで、
マイク・ラザフォードもメカニックスで
それぞれ大ヒットをとばしていたのだからすごい。

更に同じ頃ピーター・ガブリエルも大活躍だったし。

そんなPV集をツタヤで1週間レンタル。あああ。

脳のなかの幽霊・ふたたび(V・S・ラマチャンドラン)

2005年09月15日 | 西洋鏡・紙魚手帖

最初の「脳のなかの幽霊」(ATOKにより<<のの連続>>と指摘)がいつのまにかベスト&ロングセラーになっていたラマチャンドランさんの邦訳第二弾。
ほんとにいつのまにか…で、私は出てすぐに買ったのでよくわからないのですが、いま何版ぐらいなんだろう。

そしてこの第二弾は前回に増してわかりやすく読みやすい…
もともとが一般向け講演原稿(筆記?)なので、基本的にはわかりやすい繰り返し+αなので復習再確認には最適かも。
その点物足りないのも確かですが。
そういう点で「ふたたび」という邦題はかなり適切な感じかと。

作中で言及されている、執筆中の、脳と芸術の関係について書かれるという本に期待ですね。
邦訳時点では現本も出版されていないそうですが……

脳のなかの幽霊・ふたたび

日本の海の幽霊・妖怪(関山 守弥)

2005年09月15日 | 西洋鏡・紙魚手帖

妖怪ブームにのっかってさりげなくいろいろな本が発掘されていたりするのですが(落語ブームに…以下同文)きっとコレも、今野圓輔「日本の怪談・幽霊篇妖怪篇」(以前は教養文庫から発行)を出した中公の編集者氏が趣味まるだしで好機とばかりドサクサまぎれに出したんではないかと思える良作。

これもタイトル通りの直球民俗学本でございます。
伝承の採取先に五島や瀬戸内海が多いのも個人的にうれしいところです。

日本怪奇小説傑作集1(紀田順一郎・東雅夫編)

2005年09月15日 | 西洋鏡・紙魚手帖

八雲、鏡花から始まり、現代作家までの流れを一望し、その作家の怪奇小説の代表作であり初心者にも入りやすい作品を揃えるアンソロジー。

一巻は個人的な嗜好上、全作、またはほぼ全作を読破した作家(内田百間、芥川、漱石、八雲、乱歩、谷崎など。)が揃っているためにやや食い足りない印象ですが、もうすぐ出る2巻(全3巻)になると既読の作家・作品がぐんと減るので、まあそのへんで折り合いアリかなと。

しかし編集方針がスタンダードを選ぶということで、収録作も
谷崎は「人面疽」、乱歩は「鏡地獄」、露伴は「幻談」(2巻)、足穂は「山ン本五郎左衛門只今退散仕る」(3巻)、 小松左京「くだんのはは」(3巻)。
まさに直球。

こういったアンソロジーを組むと、有名作家の新発掘の作品(貴重かもしれないけれど出来はイマイチ)を入れて調和を崩したりしてしまうのだけれど、この本についてはそういった、変なカッコツケはナシなところには大いに好感が持てます。(作品の選定に不満がないといえば嘘になるけれど。)

「日本怪奇小説集全3巻」収録作家と作品




待ってました!

2005年07月22日 | 西洋鏡・紙魚手帖
北海道・沖縄そして京都とやって来た
たかはしみきさんの旅行イラストエッセー、神戸・大阪篇!
非常に楽しみに待っていたので一気に読まず
ちみちみちみちみちみと味わいたいところです。



オリジナルサウンドトラック

2005年07月15日 | 西洋鏡・紙魚手帖
モトコーを足早に通り抜けていた時に、ほとんど道ばたに投げ出された状態で売っているテープ群の中に発見。演歌のカセットに埋もれていました。

84年映画公開当時の「プロジェクトA」「スパルタンX」サントラ。1本200円。
日本独自企画で、音楽を中心に広東語のセリフが入っている(そしてほとんど曲にかぶっている)

ちなみに紙ケースもプラケースも解説書もカセット本体もそして音質も思いっきり美品です。20年の間よく頑張ったって感じです。

「プロジェクトA」の紙ケースには
ジャッキー・チェンが俳優生命を傾けて完成させたこの映画をもう一度このカセットでお楽しみ下さい。(「俳優」はいらない気が)
ジャッキー・チェンが歌うマーチ
時計台からの落下
自転車アクション収録

「時計台からの落下」は音声のみのトラック。もちろん広東語。時計の中でのバトルから「地球には重力がある」までまるごと収録。音で聞いてどうするんだ…と思うんですが、今のように家庭内で気楽に観られるわけでもない時代、貴重なものだった……のかなあ?

自転車アクションは最初50秒ほどだけおなじみの音楽が、曲だけで、で一瞬喜ぶんですが、あっという間にセリフがかぶってきます。うーん。

「スパルタンX」は日本公開版用に東宝東和がつけたキース・モリソンの音楽。
セリフかぶり度はかなり低いのですが、それでも「ベニー・ユキーデとの死闘も収録」とジャケットに誇らしくうたっております。
で、解説書ですが、キース・モリソンについて

「1947年札幌生まれという以外詳細がないが、ハリウッドが活動の中心になっているようだ」

…………
イイですね、最近は映画配給業界も上品になってなかなかこういうスポーツ新聞的大嘘は吐けなくなってますからね。(ビデオメーカーはあいかわらずですが)

いま日本公開版は観られないから貴重…なのかな?ヨクワカランです



図鑑の類

2005年07月09日 | 西洋鏡・紙魚手帖

日本人なら一家に一冊、水木しげるの妖怪辞典は必ず備えておくべき物だ、ということを常日頃から主張しているわけでなくこないだフト思いついたのでちょこちょこ探していたわけですが、今日ようやく手頃な物を発見。

代表的な妖怪を網羅、わかりやすい解説、30年前に発刊された「妖怪なんでも入門」の新装再刊で子供の頃持ってましたコレ…って単に懐かしがってるだけじゃねーかとか言う話は置いといて。

あと、石原豪人さんが絵を担当した妖怪図鑑も持ってました。
どちらかというとこっちの絵の方が好きだったかなーとか。

しかしいまあらためて読んでみるとこんなイカしたことも書いてあります。

妖怪はなぜこわいのだろう?

妖怪はほんらい、幽霊と違って人にうらみはもっていないから、そんなにはこわくない。
なかには「金霊(かねだま)」といって、たのみもしないのに、蔵の中に大判小判をはいりきれないほど入れてくれるものもある。
現代で言えば大当たりの歌手や劇画屋がそうかもしれない。
いちど金霊にとりつかれると、こわいなんていってられない。
笑いがとまらなくなることもある。
しかし金霊がはなれるとやがてもとの貧乏にかえる。
たぶん貧乏神と入れかわるのだろう。

現代では貧乏神は妖怪よりこわい。


水木先生、さすがです…
ちなみに「大当たりの歌手」「大当たりの劇画屋」それぞれちゃんと図も入っています。


第二期ウルトラブーム

2005年07月01日 | 西洋鏡・紙魚手帖

正確にはマイブーム。

近所のツタヤにマン・セブン・新マンのDVDが全巻揃っているのを発見したので、ちまちま観ております。1話25分だからゴハン食べながら一緒に、てな感じでラクに観ていけるというのがいいです。
まだマン・セブン交互にといった感じなのですが、実相寺監督が素晴らしいのはもちろんなのですが、今回の鑑賞でバルタン星人やケムール人の生みの親、飯島敏宏監督作がイイということを知りました。
際だったわかりやすい特徴が、「実相寺節」とか「満田節」みたいなのがあるわけではないのですが、さりげなく、しかしうまい。

でも喜んでずんずん観てたらウルトラマンの飯島監督分はもうあと一本しかない。
ちょっと離れたトコにあるレンタル屋さんでウルトラQがあるので走りそうです。
「怪奇大作戦」どっかにないかな。

ウルトラマンコスモス劇場版」は……近所にあるんですけど、ちょっと躊躇中。

水滸伝を読む

2005年04月06日 | 西洋鏡・紙魚手帖

まるで研究書のようなタイトルですが
まんまです。

前から読もう読もうと思いつつ手を出し兼ねつつようやく
本日購入。

水滸伝には数々のバージョンがあり、話も長く
登場人物も多彩で複雑なわけですが、
中国文学・中国語学者でエッセイストとしても活躍している
高島俊男氏が、日本語訳本の中でももっともまとまっており
削りながらも原作の面白さを損なっていないと絶賛するのがこの
岩波少年文庫版(全3巻)。

少年文庫かよ!とか言われそうですが、大丈夫です。
ちゃんと「中学生以上」と書かれてます。


苦労することなく原作の優れた部分を逃さず楽しめるのなら
これ以上のイイコトはないわけでして。

これがよかったら同じところか出ている西遊記や
三国志や「モンテクリスト伯」(いずれも全3巻)や
「ホビットの冒険」(全2巻)も試してみようかと思います。

<完訳版に挑むわけじゃないのか。

第24回香港電影金像奨

2005年03月31日 | 西洋鏡・紙魚手帖

いわゆる香港アカデミー賞の結果
「カンフーハッスル」と「2046」2色だったようです。
ちなみに他の受賞として

最佳亜洲電影(最優秀アジア映画賞)「原罪犯」(オールド・ボーイ/韓国)
去年は「たそがれ清兵衛」が受賞。ところでタイトルはネタバレでないか?

他に成龍の「専業精神奨」とか李小龍「世紀之星奨」受賞とかありますが
なんだかよくわかりません。本家でいうとこの功労賞みたいなもん?


朝起きの得

2005年03月27日 | 西洋鏡・紙魚手帖
9時20分から上映の映画を観に行くという
週末の宵っ張り朝寝坊は当たり前な我々にとっては
無茶というか無謀なスケジュールを強行…した甲斐のある
香港国際警察 NEW POLICE STORY

一応シリーズタイトルは取っているものの
ジャッキーの役名は代わり、恋人役も変わっております。
さすがに最近は「英雄」「花様年華」「宋家の三姉妹」あたりで
押しも押されぬ大女優になったマギー・チャンは無理だったのでしょうか。
警察署長や上司の警部コンビも出てきません。

さすがに20年経つと香港も超大都会です。
警察の建物も、前シリーズではどこの地方警察なんだろうと言う
感じだったのですが、綺麗すぎるほどの建物になっております。

しかし警察故事シリーズの基本というか根底部分は芯としてあって
あちこちでうなずく場面も多し。
耐えて耐えて(途中に乱闘をはさみつつ)最後に怒り爆発という
ストーリーラインも(バトル少ないけれど)押さえております。
コレの後に旧シリーズを観るとすごく乱暴な映画に見える気がします(笑)

バトル少ない分なのかスタント(代役の意味ではなく危険な演技の意味の方)
多め、今回も高所恐怖症をビビらせてくれます。
監督は「フー・アム・アイ」でビル側面滑りを撮ったベニー・チャンです。

あいかわらず香港映画の俳優さんはどんな美男美女であっても
演技と歌に加えて走ったり転がったり殴ったり殴られたり
宙づりになったり落っこちたりしなくてはなりません。

旧シリーズでは女優陣がエラい目に遭っておりましたが
今回は美青年ニコラス・ツェーががんばっております。
全体に重めのストーリーをでしゃばりすぎることなく
軽い笑いも足しながジャッキーの復活を願う姿は
観客の我々とリンクしておいしい役どころです。

他に、アイドル映画なのにアクション指導ドニー・イェンという
「ツインズ・エフェクト」のツインズの片方が女性警官、
日本では馴染みがないけれどアイドルデュオがひったくり犯を演じて
ジャッキーに畳まれていたり(としか表現がしようがない(笑))
韓国製武侠映画「武士MUSA」でモンゴルの将軍を演じていた
ユー・ロングファンが要所要所を引き締めたり
チラリと出るニコラス・ツェーの父親が
「ドリフト」でも共演していたウー・バイだったり。
ウー・バイ、さすがにその「ドリフト」でハードなアクションを
見せてくれたほどのことはあります。
(ネタバレ反転)
車に轢かれる寸前、安全な様にタイミングよく路面からジャンプしてます。
最近はCGで轢かれるシーンが簡単に出来るようになった
(ブラピや”ドーン・オブ・ザ・デッド”でのパニックに陥った町のシーンなど)
のにもかかわらずちゃんと演じるのはさすがですが
ちょっと気になったので


よくジャッキー50歳なのにこの動きはスゴイ!とかいう批評も目にしますが
確かにこんな事が出来る50歳、滅多にいませんが
「警察故事」の頃だって
あんな事が出来る30歳はそうそういなかったでしょう。