9時20分から上映の映画を観に行くという
週末の宵っ張り朝寝坊は当たり前な我々にとっては
無茶というか無謀なスケジュールを強行…した甲斐のある
香港国際警察 NEW POLICE STORY
一応シリーズタイトルは取っているものの
ジャッキーの役名は代わり、恋人役も変わっております。
さすがに最近は「英雄」「花様年華」「宋家の三姉妹」あたりで
押しも押されぬ大女優になった
マギー・チャンは無理だったのでしょうか。
警察署長や上司の警部コンビも出てきません。
さすがに20年経つと香港も超大都会です。
警察の建物も、前シリーズではどこの地方警察なんだろうと言う
感じだったのですが、綺麗すぎるほどの建物になっております。
しかし警察故事シリーズの基本というか根底部分は芯としてあって
あちこちでうなずく場面も多し。
耐えて耐えて(途中に乱闘をはさみつつ)最後に怒り爆発という
ストーリーラインも(バトル少ないけれど)押さえております。
コレの後に旧シリーズを観るとすごく乱暴な映画に見える気がします(笑)
バトル少ない分なのかスタント(代役の意味ではなく危険な演技の意味の方)
多め、今回も高所恐怖症をビビらせてくれます。
監督は「フー・アム・アイ」でビル側面滑りを撮ったベニー・チャンです。
あいかわらず香港映画の俳優さんはどんな美男美女であっても
演技と歌に加えて走ったり転がったり殴ったり殴られたり
宙づりになったり落っこちたりしなくてはなりません。
旧シリーズでは女優陣がエラい目に遭っておりましたが
今回は美青年ニコラス・ツェーががんばっております。
全体に重めのストーリーをでしゃばりすぎることなく
軽い笑いも足しながジャッキーの復活を願う姿は
観客の我々とリンクしておいしい役どころです。
他に、アイドル映画なのにアクション指導ドニー・イェンという
「ツインズ・エフェクト」のツインズの片方が女性警官、
日本では馴染みがないけれどアイドルデュオがひったくり犯を演じて
ジャッキーに畳まれていたり(としか表現がしようがない(笑))
韓国製武侠映画「武士MUSA」でモンゴルの将軍を演じていた
ユー・ロングファンが要所要所を引き締めたり
チラリと出るニコラス・ツェーの父親が
「ドリフト」でも共演していたウー・バイだったり。
ウー・バイ、さすがにその「ドリフト」でハードなアクションを
見せてくれたほどのことはあります。
(ネタバレ反転)
車に轢かれる寸前、安全な様にタイミングよく路面からジャンプしてます。
最近はCGで轢かれるシーンが簡単に出来るようになった
(ブラピや”ドーン・オブ・ザ・デッド”でのパニックに陥った町のシーンなど)
のにもかかわらずちゃんと演じるのはさすがですが
ちょっと気になったので
よくジャッキー50歳なのにこの動きはスゴイ!とかいう批評も目にしますが
確かにこんな事が出来る50歳、滅多にいませんが
「警察故事」の頃だって
あんな事が出来る30歳はそうそういなかったでしょう。