『 NINE 』 (G) 原題:NINE (118分)
2009年アメリカ
監督:ロブ・マーシャル
脚本:マイケル・トルキン、アンソニー・ミンゲラ
音楽:モーリー・イェストン
出演:ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス ほか
鑑賞日:2010年3月24日(横浜)
ロブ・マーシャル監督作を劇場で見るのは、
『シカゴ』『SAYURI』に続いて3作目。
『シカゴ』は、それまでのミュージカル映画と一線を画す素晴らしい出来に興奮。
『SAYURI』は、日本人としてはやや複雑な気分で観てしまい、今ひとつ納得できず。
では、今回の『NINE』は、果たして・・・?
観ている間、何度拍手をしそうになっただろう。
1曲ごとに、
「素晴らしい!」
「ブラーヴォ!」
そう言って拍手を送りたくなりました。
良い映画に理屈はいらないと改めて実感!
なんて贅沢!なんて豪華!
こんなキャスティングの映画は、そうそう見られない。
この豪華出演陣が観られただけでも価値あり。
のみならず、超一級のエンターテインメントとしての仕上がり。
大満足です!!
男としては、
これほど魅力溢れる女性に囲まれた主人公(ダニエル・デイ・ルイス)が、
ただただ羨ましい限り。
彼女たちに囲まれて仕事が出来るなら、どんな苦悩だろうと抱えてみたい・・・、
などと思ってしまいました。
それにしても、出演者の全員の歌のうまさ。
およそ歌う事など無いと思っていたダニエル・デイ=ルイスでさえ、あの歌唱力。
驚きでした。
堂々と歌い上げるジュディ・リンチにも驚かされたし、
ペネロペ・クルスの大胆な振り付けのダンスにもビックリ。
当然、ファーギーの歌唱力は見事だし、
砂を使った演出も、シーンを美しく彩っていて最高。
ケイト・ハドソンのグラマラスなダンスとファッショナブルなステージは、圧巻!
(“Cinema Italiano”のPVは、何度観ても、飽きないほど。)
マリオン・コティヤールの表情の変化も見事だし、
ニコール・キッドマンの大女優然とした美しさ。
何と言っても、ソフィア・ローレンの存在感。
すごい!!としかいいようがない。
世界的大女優としての輝きを、いまだ失わずにいるのは、
最早奇跡!
眩暈を起こしそうなほど、
ゴージャスでファッショナブルでスタイリッシュ!
真のエンターテインメントに酔いしれました。
歌うダニエル・デイ=ルイスに驚く度:★★★★★★
女優陣の競演に酔いしれる度:★★★★★★★★★★★★
観終わって、つい「♪シネマ・イタリアーノ」と、口ずさむ度:★★★★★★★★
DVDが出たら買ってしまいそうな自分に気づく度:★★★★
総合評価:★★★★★(満点)
余談ですが、(ネタバレかな?)
グイドの母親が、
既に亡くなっているという設定に気づかない人もいたみたいだけど、
それって分からないものかなぁ???