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『アイアン・スカイ』月からナチスがやってキター!

2012年10月06日 | わくわくした映画

原題:IRON SKY(PG12)
2012年・フィンランド/ドイツ/オーストラリア(93分)
               
製作:テロ・カウコマー
監督:ティモ・ヴオレンソラ
音楽:ライバッハ
出演:ユリア・ディーツェ、ゲッツ・オットー、クリストファー・カービー、
   ウド・キア、ティロ・プリュックナー、ペータ・サージェント、
   ステファニー・ポール ほか

鑑賞日:2012年10月3日 (川崎)

ナチス映画、SF映画へのオマージュ、そして政治風刺劇。
一般ファンから1億円を集めた衝撃のSF映画は、
面白かったぁ~!

 <ストーリー>
2018年、再選を目指すサラ・ペイリン似の女性アメリカ大統領により、
選挙PRのために月面に送り込まれた黒人モデルのワシントン。
無事着陸した月面で、大統領支持をアピール。
あとは記念撮影をしてミッション・コンプリートのはずが、彼は密命も帯びていた。
着陸艇を離れ、月のダークサイド(裏側)へ足を踏み入れたワシントンは、
予想もしなかった光景を目にする。
「すぐに報告しなくては!」
だが、ワシントンは何者かに囚われてしまう。
彼らの袖に鉤十字が!!
なんと、彼らは第2次大戦後、月へと逃亡したナチス親衛隊だった。
月の裏側で第4帝国を築き、地球への復讐を虎視眈々と狙っていたのだ。
ついに地球への侵攻を開始した月面ナチス。
地球側も、アメリカを中心に防衛軍を結成し、迎え撃つ。
月vs地球、人類史上初の宇宙戦争が始まる!!

第2次大戦後、月の裏側へと逃れたナチスが、
第4帝国を築いていた?!

この荒唐無稽とも思える設定は、
しかし、はるか昔に、
[連合軍に負けたナチスドイツの一部は、
 潜水艦に乗って南米に逃れ隠遁生活を送っていた!]だの、
[ドイツ軍は、第2次大戦中に、すでに円盤型飛行機を設計していた!]だの、
[だからUFOは、ナチスの生き残りが作って飛ばしているんだ!!]だの、
真贋入り混じった怪しい説が書かれた本を、ワクワクと読んだことがある身にとっては、
すんなり受け入れるものだった。

そして、予告編を観た時から期待してました。

好きだなぁ。こういう映画。
いくつになっても、“男の子心”を、くすぐられます。

それはなにも、ぼくに限ったことではなさそうで、
だからこそ、 予算確保のためのカンパで、
280人から70万ユーロ、
3万人から30万ユーロの計100万ユーロ(約1億円)もの大金が集まり、
総製作費の13%を賄えたのだろう。

いうなれば、映画ファンの後押しによって完成した映画。

圧巻の戦闘シーンは、ワクワクしっぱなし。
あの飛行船が、宇宙母艦になって地球に攻めてくるなんて!
荒唐無稽なストーリーも、
風刺が効いているからこそ、大いに笑いながら観ていられる。

期待を裏切らないB級ノリの作品に大満足。
これは傑作だ!!

B級テイストがいい:★★★★★★★★★★★★
政治風刺が笑える:★★★★★★★★★★★★★★★★
スマホがあれば地球に行ける:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
日本もまだまだ先進国?:★★★★★★★★★★★★
映画ファンの力:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

鑑賞後の総合評価:★★★★

あのラストカット!
あれは、
続編は火星だと解釈していいのか?!
      &
できれば3Dで観たかった。
なので、続編か前日譚制作の折には、ぜひ3Dで作ってほしいものだが、
すべては、本作の興行成績次第か・・・。


 

Iron Sky (Soundtrack)
 
Mute

 



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