goo blog サービス終了のお知らせ 

木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

草木の灰

2024年02月13日 05時29分25秒 | 耕作放棄地

肥料には「有機肥料」と「化学肥料」とが存在するのはご存じかと思う。何をどれだけ使用するかは、それこそ個々人の自由だが、選択には拘りが見られるようだ。ちなみに我々のスタンスは有機肥料は多めに、化学肥料は緊急時に少し・・・・・・と言った案配だ。使用する有機肥料は主に鶏糞や米糠それに草木の灰など。化学肥料は成分比が最も少ない8-8-8の使用が多い傾向が。これには理由があって、上述のように緊急用として使っているため、余り細々した配慮が不用な品を選んでいる。メインは有機肥料なのだ。後、土壌改良材として籾殻の投与を続けている。これは燻炭にまで加工すればベターなんだろうが、其処までの対応は正直出来ていない。

今回はその中でも草木の灰について少しご紹介を。名称どおりで小灌木や剪定枝或いは切り払った雑草等を焼却して残った残骸が灰だ。焚き火を為さる方は日々お付き合いを為さってるかと。この灰は不要品では無く立派な肥料となる。ご存じのように肥料成分は大別して、窒素、リン酸、カリの3種である。このうちカリ成分を多量に含んでいるのが草木の灰、残骸どころか立派な肥料なのだ。

我々の活動は「森の作業」と「畑の作業」とが中心となっている。灰は何れの場面でも生じるので、それぞれ苗木への散布や野菜への提供などを行っている。とりわけカリ肥料は根の発育に効果を発揮するようだ。根は栄養分や水分を吸収する働きを持つ、最もベーシックな機関だろう。根の働きが万全であれば立派な樹木や野菜等に結びつく。

カリ肥料としての草木の灰、作り方は至って簡単、材料となる物を焼却すれば良い。いわゆる焚き火だ。率直に申せば、カリ肥料を作る為の焚き火と言うよりも、楽しむための焚き火であり、結果として灰が伴ってくると言うのが正解だろうか。まあ遊びながら肥料が出来上がるのだから、一石二鳥とも言えるかも。焚き火の現場にサツマイモ等があれば尚よろしいかと。

草木の灰は入手し難い・・・・そんな御仁もおられるだろう。代替案は化学肥料のカリ、しかしながらこれが原料は輸入品で最近は高騰気味だ。例の東欧における戦乱状態で物流が停滞してる模様で価格は倍からに上がっている。我々もおいそれとは化学肥料に手は出しにくい、せっせと焚き火の回数を増やさないと。