我々にはゲストハウスと呼ばれる構築物(あえて建物とは言うまい)が存在する。誤解無きように述べておくが、インバウンドの旅客が低料金で宿泊するような施設では無い。ゲストとは他ならぬ仲間達のことだ。率直に表現すれば、仲間達のたまり場、つまり野小屋の少し大きめな奴。2棟あって、1棟はトラクター専用でもう1棟が仲間達のたまり場だ。昼食場所でありカフェーであり連絡調整の場でもある。中はお見せできるほどの景観でもないので、外観だけ少しご紹介を。何だゴミ屋敷か・・・・・・そんな辛辣な声が聞こえそうだが、我々には五つ星のホテルと左程の違いは無い。
建築してもう何年になるだろうか。明確な記憶は無いが、素人大工が寄せ集まり、資材を集めて作り上げたものだ。大半が貰い物・拾いもので購入したのは僅かな資材だけ。完成まで数ヶ月掛かったかと思う。何せ素人とは言え各種業種出身の仲間達、ほら3人寄れば文殊の知恵とか申しますやろ。あれやこれやの合議の上で苦心しながらの建築、中学生の工作時間と思って頂ければ。ゼロからのミッション、思い出せば楽しい時間でありました。
斯くして出来上がったゲストハウス、雨宿りの場所や昼食場所それにコーヒータイムのカフエー席と多方面にわたるご活躍、十分に役割を全うしてくれてます。忘れてならないのが連絡調整の機能、学校でのホームルームのように同時同席が可能なら苦労しないのですが、其処は大人の世界、時間の使いかたは各位様々ですね。各自への連絡やお土産の配布等はゲストハウス経由となってきます。本日も八朔のお土産の提供が。
最も建築に当たって一番懸念したのは、土地の評価でした。許可を求めた折にも、地主殿の心配事は其処だったみたいで不安もあったようです。土地が構築物主体と認定され、農地ではなく雑種地と評価されれば固定資産銭の負担が100倍からに高騰する危険性が。幸いにして行政当局も農地主体と認識してくれてるみたいで、農地評価のままで済んでる模様です。若しも同様事例が発生する場合には十分なご注意を。
連絡調整の場とも書きましたが、重宝するのがお土産の配布。森の作業で収穫物があった場合、欠席者へも持ち帰ってくれるケースがあります。ゲストハウスに据え置きメモ書きしておけば行き渡るのだから、宅配便ロッカー的な役割も。本日のお土産である八朔もそうした機能を活用した事例でしょう、有り難や。