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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

関係者は3人

2024年02月11日 05時19分51秒 | 耕作放棄地

我々の農地管理は面では無く畝単位である。かく言えば不思議な気持ちをお持ちかと思うが、諸般の事情がありまして、斯様な状況が出来上がった次第。従って、A畝は甲氏、B畝は乙氏、C畝は丙氏、D畝は・・・・・・・となってくる。効率が悪いこと甚だしいのだが、長年のしがらみがありまして、悪しき慣習とも。其処でと言う訳でも無いが、時折畝の交換といった非常手段が用いられる事もありうる。今回もそうした事例で、関係者は大御所、長老、百姓候補生・・・の3氏。

いきさつを説明すると、一箇所の大御所の未耕作の畝が生じていた。其処に目を付けた長老の発案の模様で、自己のサツマイモ畝を百姓候補生氏に提供し、横滑りで未耕作の畝へ。大御所は元々空き畝だったので異論は無き模様。結果、百姓候補生氏は連続で自己畝が一つ増加、長老は新天地へ移動、大御所は未耕作の解消・・・・・・と近江商人の三方良しの実現が。

そんなややこしい手段を用いなくても「交換分合」という手法があるやんけ・・・・と突っ込む方もおありだろう。確かにそれが出来れば一挙解決なんだが、各耕地とも多種の栽培物が育成中、それに長年の愛着や経過もありまして。まあ広大な農地でも無し、多少余分に動き回れば済むことなので、現状維持が当面の解決策かも。

とりあえずの変更だったが三者共に満足みたいで、この先の「春植えの作物」から適用するみたいだ。長老はしっかりとプラスアルファの要望もあげていた。大御所がトラクターで耕耘作業をする時に、該当の畝もついでに耕耘・畝立てをやって欲しい・・・・と。大御所は自分用の耕地はトラクターで耕耘するので、追加分が多少増えてもさしたる影響は無いだろう。

耕地群の中で生じた微々たる変更だが、多少なりとも使い勝手は上昇するようだ。たった一畝の変更、それだけでも調整には時間を要する。これが区画整理事業ともなると、利害関係の調整でご担当の方は眠れぬ夜も存在するのでは無かろうか。生存権が掛かった大事業で・・・・、農地は大切な生産手段でもあります。それにしても耕作放棄地の増加は、何ともゆゆしき事態なんだが。

 

 

 

 

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