1月中に全く出動しなかった「大御所」だが、皆の心配も何のその、電話をしたら至って元気そうだった。農閑期ということもあってのんびり過ごしていたみたいだ。いわば冬籠もり中だった「大御所」、意を決したのか、本年初めての出動とあいなった。相変わらず、足が痛いとのボヤキ節は変わりないが。年齢的にも辛い場面が生じるのはやむを得ないか、作業は程々にして農園を彷徨ってもらえたら・・・・・・・そんな願望が仲間達の真意かも。
そんな思いを横に、ご本人はやる気満々、早速の作業開始となった。未だ春植え作物の時節ではないが、前準備は山程存在する。あれこれ見繕って準備を始めたようだ。作物の植え付けには整備された耕地が必要、これが一朝一夕にはいかないのだ。予定を組んで順を追っての作業となる。大御所も当然ながら了解済みで、まずもって耕地の下準備から始めたようだ。
出動が1ヶ月以上も空いたので、彼の畝は結構雑草だらけに近い。まずもって雑草を抜き取り、耕耘機を掛けて耕地の準備だ。最も彼の場合はトラクター使用なので、そうそう簡単には運ばない。多分だが、待機の時間が長いのでトラクターはバッテリーが上がっているだろう。まずもって持ち帰っての充電からかな。本日は長柄鍬使用で、トラクターの代用みたいだ、機械使用とは雲泥の相違だろうが。
彼の足の痛みを気遣いながらも、他の仲間達も嬉しげだ。やはり彼の賑やかな声が飛び交わないと元気が出ない模様。一人の力には限界があるが、火事場の馬鹿力という例えもある。仲間の存在が、いわば火事場環境とも言えるようで、インスピレーションを受けながら元気も頂戴するのだろう。有り難き存在、大御所のみならず、皆々の衆も元気で農作業に勤しんで欲しいものだ。