畑の一角に点々と足跡が。ネコかな、イヤそれにしては足跡が深いぞ・・・・・と疑問の声は続く。とある日の早朝、子狸と例の百姓候補生氏との会話である。マクワウリ畑の柔らかい土壌に、明瞭な足跡が残されていたのだ。詳しくは画像でご理解戴くとして、足跡の深みからそれなりの体重の動物かと思われる。あれこれ推測したが、結局は「アライグマ」だろうとの推理に落ち着いた。足跡の間隔や現場がマクワウリ畑の状況によるものだ。当地がアライグマやハクビシンの巣窟と呼ばれる環境にもよるだろう。
それにしても目ざとい。連中だとすれば、スイカ同様、甘味のある野菜を狙うはずだ。時期的にもスイカの収穫期とほぼ同様、頃合いを見計らって偵察に回っているのかも知れない。連中は結構賢く、熟すまでは手を出さない。食べ頃の見極めがつくようで、タイミングを図って食害するのだ。昨年のトウモロコシもそうだった。ヒゲが茶色くなって中味が詰まった頃、一斉に襲いかかったのだ。僅か二晩ほどで壊滅状態だった。
マクワウリ畑を覗いてみると、薄い黄色の若い実が出来ている。未だ食べ頃では無い、上述のように連中には目利きが可能なようで、未だ手を出すことは無い。熟して甘味が整うのをジッと待っているのだ。ある意味、人間よりも賢いのかも知れない。人間なら、気がせいて早めに収穫しがちなのに・・・・・・・。自然界の厳しい環境下で生き残るのは、適者生存、見極めと待ちが可能な生物だけなのかも。
マクワウリは僅かなスペースを見つけて植え込んだもの。十分な耕地が存在する訳では無い。今ついている若い実も、成長出来るかどうかは不透明である。せっかく育ったマクワウリ、甘い食味となるまで無事に育てあげてやりたいものだ。アライグマ等に負ける訳にはいかないのだが、防御は困難だ。仮にネットを張り巡らしたとしても、木登り名人の連中のこと、容易に乗り超えてしまうのがオチ。
可能な手法は連中の高い「見極め能力」を逆手にとって、タッチの差を狙うしか無いかな。つまり連中が見分ける収穫時期の1日前のタイミングだ。僅かな時間差で連中の鼻をあかしてやろう・・・・・・・・と虎視眈々と狙っているのだが、果たして。