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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

早苗並び立つ

2023年06月17日 04時42分18秒 | 耕作放棄地

走り回っていた「田植機」も姿を消し、静かで穏やかな生活が戻ってきたようだ。棚田も何時もの静寂な世界へと戻った模様。今月初旬がハイシーズンだった当地の「田植え」も完了し、植え込まれた早苗も定着したようで何よりだ。未だツバメの姿は無いが、早苗の上を飛び交うのも早晩だろうか。時に、最近はツバメの姿を見かけることがメッキリと減ってしまった。あれこれ想像するに、生息環境が変化したのが大きいのかなと。ご存じのように、ツバメは天敵を避けるため人間の生活域を利用する。軒先に巣を作り子育てするのがその良い事例だろう。最近の住環境は軒先が少なく、巣作りが困難となって当地を避けたのでは・・・・・・・と推測してるのだが、どうなんだろう。

思えば自然環境も随分と変化したようだ。心なしか昆虫類も少なくなったような気がする。確かに、農産物の栽培に於いて虫害等は発生するが、従来よりは少ないようだ。昆虫類も生存が厳しいのだろうか。眺めて見渡す棚田の世界は、何時もと変わらぬ長閑な山村社会なのだが。子狸が幼少期の頃は、もっと多種多様な虫達に悩まされていたような気がするのだが。ツバメたちの食生活にも、影響無しとは言い難いのかも知れませんね。

植え込まれた早苗達も梅雨時の雨に助けられ、徐々に大きく育っていきます。当地の稲刈りは9月末から10月初旬、秋祭りはその後の第三土日の頃。米の収穫を祝っての感謝の行事が「秋祭り」でしょう。地車を引き回しての饗宴は、豊作への喜びにあふれているようで。此処でも主役は収穫された米達、つまり早苗達の成長した姿である。

果樹の栽培や野菜の栽培も盛んですが、基本は米作り、神代の昔から変わらぬ生活です。当地も狭い棚田地帯なれど米作りが主役でしょう。時代の変化で、後継者の問題も存在しますが、機械による省力化等で細々ながらも米作りは継続しています。早苗たちの活躍も当分は継続できるのかも・・・・と期待してるのですが。僅か20センチ余りの早苗達、元気に成長して欲しいものです。