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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

スイカの栽培

2023年06月11日 05時30分31秒 | 耕作放棄地

仲間達でスイカの栽培を行っているのは、「長老」と「大御所」のお二人である。スイカ栽培にはそれなりの耕地面積を要し、害獣の襲撃もある。一定の要件が満たされないと従事できないのが現状、他の仲間は諦めモードだ。まずもって面積要件が一番大きいだろう。スイカはご存じのように、ツルが四方八方に伸びていく。この伸びを賄うには相応の面積が入用となり、敷き藁等も必要となってくる。畝単位で耕作地を配分している結果、なかなか纏まった面積とはいかないのが現実だ。先輩方も条件的には厳しくて、毎年同じ場所での栽培、耕地換えでの栽培とはいかないようだ。

栽培法は苗の入手によるらしく、長老の「種なしスイカ」も研究の結果かと想像していたが、相応の苗が販売されているそうな。研究活動の結果、確保されるべき知財権・・・・・・と考えていたのだが、想像違いだった模様だ。近隣諸国の産業スパイを警戒する必要は無かった模様。それはまあ、ともかくとして、栽培自体は毎年順調に進んでいる。

次なる課題は害獣の襲撃だ。とりわけ当地は「アライグマ」や「ハクビシン」が跋扈し、夜な夜な徘徊している模様。スイカは大好物とみえ、真っ先に襲撃対象となってくる。逸れも熟し具合が判別できるようで、中が赤くなるまでジッと我慢の待機だ。頃合いを見計らってスイカに穴を開け食害する。直径5センチ程度の穴から手を突っ込み、中の甘味な部分を掻き出すのだ。無論、ネット等を張り巡らして防御はしてるのだが、木登り名人の連中のこと、何の役にも立たないようだ。

長老の得意技が「捕獲罠」の設置だ。役場から害獣駆除用の箱罠を借り受け、スイカのそばに設置する。毎年、数匹のアライグマ等が捕獲されるが、一匹掴まると警戒するようで後続は掛りにくい。連中のコミニティーでは、多少の犠牲はつきものと割り切っているのかも。仲間が捕まっても襲撃自体は軽減しないようだ。

害獣被害が大きいスイカ栽培だが、先輩方の意欲は留まらないようだ。丸くて大きなスイカのタマが、挑戦意欲をかき立てるのかも知れない。今年も例年の如くスイカ栽培が始まった。害獣達との闘争開始でもある。