どうやら予想は的中したようだ。6月の第一土日、幸いにして大雨警報も解除され青空も見えてきた。待ちわびた田植えが始まった模様で、水を張られた田圃にも幼苗の姿が。賑やかな作業光景こそ無いが、大小様々な田植え機が走り回っている。田植えと言っても、走り回る田植え機とアシスタントの奥方の姿ぐらい、大事ではあるが秘やかな作業風景だ。師匠の田圃も田植えが進行中のようで、苗が植えられた田圃にそうで無い田圃、様々だ。現在進行形の模様。
道路際の田圃には「乗用式田植機」が、傾斜地の田圃には「歩行式田植機」が・・・・・・と使い分けられてるようだ。農家によって保有する田圃で農機の選択も異なり、どちらかに傾くらしい。我々が稲作に従事していた頃は、二条植えと呼ばれる歩行式田植機を使っていた。エンジンのついた田植機を押して歩きながら植え込んでいくタイプである。乗用式に比べ小型軽量で、傾斜地でも使いやすかった。師匠の田圃は道路際が大半なので、乗用式田植機がメインだ。息子氏が勤務の合間に走り回っている模様。
苗は例の如くJAからの購入品のようで、苗代の風景は見られ無かった。息子氏の負担も考慮し、省力化の意味合いが強いようだ。最近の流行りのようで、兼業農家が多い昨今、時代の流れなのかも。そのうちに苗の育成法も忘失され、苗は購入するもの・・・・との新常識が生まれ出すのかな。
ここ2~3日で田植えも完了するだろう。幼苗がたなびく何時もの田園風景が広がって、長閑な山村にも豊作の予感が。秋には感謝の村祭りも控えている。米を作り、豊作を喜び、村の仲間達と祭りを楽しむ・・・・・・毎年の見慣れた光景が何時もの如く展開されるのを期待したい。自然災害や特殊な異変等が生じること無く、静かな1年である事を願っている。
耕作に励む仲間達も同様な思いなのかも知れない。暑さと湿気に悩まされながらも、陽気な作業風景を醸し出している。村の景観にも溶けこんだようで、何時の間にか百姓らしくなってきているのかも。