農園では仲間達が耕作に勤しんでいるが、一人だけ野菜栽培では無い分野に特化している者も。「千早の忍者」氏だが、専ら熱中しているのは花の栽培、特段の事情もありそうだ。彼の趣味というのか特技とでも言うのか、楽器を引っ提げての老人ホーム巡りが定番行事なのだ。彼の流行り病の時期は、雌伏の時間を余儀なくされた模様だが、ようやく回復だろうか。推測だが、多分訪問時の手土産にしているのではなかろうか。一寸した色合いがあれば、和やかな一時を共有出来るもの、花卉栽培へと熱中するのも当然かも知れない。
彼のお花畑で最も期待するのが「コウテイダリア」の花、晩秋に咲く大きなピンクの花だ。昨年、別の場所で撮影した画像を掲載しておきましょう。バックの青空に良く映える花で、撮影には見上げるスタイルとなりがちだ。
栽培には困難を伴うようで、毎年の挑戦だが眺められない年もあった。恐縮する彼だが、自然環境下の栽培物、出来不出来は当然の事なので更なる挑戦に挑んでもらえたら。そんな事例もあった「コウテイダリア」だが、今年は順調に成育中のようだ。青々とした茎がスックと天に向かって伸びている。背高のっぽの花で、茎丈が2メートルから3メートル近くに育っている。開花期が晩秋だから、当然ながら花の姿は未だ眺められないが、期待感は大きい。栽培主の彼もニンマリとほくそ笑んでいるのでは無かろうか。
梅雨時の現在、特段の花が咲いてるわけでも無いが、季節柄かアジサイの花が咲き出した。彼の栽培物ではないが、同じ農園の一角だ。野菜の栽培がメインだが、一寸した色合いの花々が咲き誇ると雰囲気が一変する。花の力は小さく思えるが、意外と強大なものかも知れない。さりげなく開花する野の花に力を貰いながら、せっせと農作業に勤しんでいる。彼も楽器の演奏と花の栽培とに忙しい日々だろうが、開花時の恩恵は周囲にも広がっていますので。