ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

刈麦の

2018-01-15 03:05:31 | 添削

刈麦のにほひに雲もうす黄なる野薔薇のかげの夏の日の恋    芥川龍之介


うまい感じがするが、どこか怪しい。

いかにもよいものだという感じがして、痛いものがうごめいている。
おそらく本人の作ではない。

霊的盗作か、それともそれよりもっとひどいものか。
感覚を澄ませて感じてみようとすると、妖気さえ感じて途中でやめてしまう。

背徳が匂う。


夏の野にむごく茂れるのいばらの影にたふれし痴れ者の恋    揺之






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