ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

運河を行く舟

2018-01-09 03:06:25 | 絵画


チャールズ・ハリー・イートン(1880-1889)、アメリカ。


静かな水路に一層の小さなボートが浮かんでいる。おそらく運河だろう。流れのない静かな水面が鏡のようだ。

家並みの中にかすかにうごめく人の暮らしを感じる。

運河はさまざまな生の文様を人間社会に投げかける。

どこかに悲しみがつきまとうのはなぜだろう。

神が創ったものではない川には、時々悲しいものが泳いでいるのだ。


このかはを折りて伸ばせば君が屋のちひさき窓に舟もとどかむ    揺之






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