東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

勉強しないと

2014年05月30日 | 
今回もうひと方、講師をしてくださったカメムシや蛾にお詳しい佐々木さんからご教授していただいた蛾の仲間をUP。


ゴマフリドクガ(交尾)

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G


ヒメマダラエダシャク

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

皆様と虫探しをしていて園内全域に多いと印象を受けたのは蛾。
あまり蛾には興味がないと言うこともあり、今まで園に訪れても冬シャクと大型の蛾以外は観察対象外としていた。
しかし、今回の研修会で皆様に聞かれても名前をお答えできない種類ばかりであったため情けなく思い、今後は機会をみて少しづつ調べて勉強していきたい。

撮影日:5月25日

撮影地:都立東京港野鳥公園 東園 園路

園路際の木蔭で

2014年05月28日 | いろいろ
この日曜日は東京港野鳥公園ボランティアガイドさんの昆虫研修会と言うことで、嬉しくもその講師にご指名してくださり、
この時期に園内で観察できる昆虫の種類や居場所を散策しながら講師を勤めさせていただき皆様と楽しい時間を過ごした。

研修実施時間よりも早めに入園を済ませて虫探し。真っ先に気になるのはやはりトンボ。
あいにくの曇り空であったため、晴天時に活動する種類には期待できなかったものの、早くも羽化を済ませた秋旬のトンボが出ているのではないかと思い園路際の木蔭をチェック。
するとやはり...

アオイトトンボ ♀(未成熟)

成熟して生殖活動をおこなうため水辺に戻るのはまだ4ヶ月も先。
それまでの間は木蔭などの薄暗い場所で生活をしている。


アオイトトンボが活動していた高さは人間の身体でヒザのあたり。
そこから普通の目線に戻してコナラやエノキの若木に目を向けると枝になりすましている虫を発見。

ナナフシ


今年も両種ともに豊富な様子で何よりであった。

全てD700+Cosina Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZF.2

撮影日:5月25日

撮影地:都立東京港野鳥公園 東園 園路

今最も美しい時

2014年05月27日 | トンボ
アオサナエ

D300S+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
このグリーンの体色が人気を呼び、そのグリーンが今最も美しい時を迎えているアオサナエのオス。

毎年必ずこの時期になるとこのアオサナエにカメラを向けてきたものの、今まで尻り上げポーズ(腹部挙上姿勢)を披露してくれた個体には出会えずであった。
いつ、どんな時に知り上げポーズをおこなうのか?撮りたい!
そう思った矢先、複数いるオスの中の一頭だけが嬉しくも尻り上げポーズ(腹部挙上姿勢)を披露してくれた。

アオサナエ

D700+Cosina Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZF.2
ホンサナエよりも敏感で手強いものの、個体の見分けさえできれば広角撮影も充分に楽しめるトンボである。

メスの産卵も狙っていたが残念ながら入らず。
ホンサナエのメスと同じように、オスを避けて産卵しているのかも知れないので引き続き観察をおこなうとしたい。

アオサナエの撮影後、コオニヤンマとヒメサナエの羽化状況を見たく、移動してそのポイントを散策していると、何かいた?と背後から声が!振り向くと...

D700+Cosina Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZF.2
毎年、春先から夏に縄張り占有をみせる?いや、お会いする、家からこの河川まで徒歩3分と非常に羨ましい環境にお住まいの、通称 トンボのお父さん。
獅子舞とトンボの撮影がご趣味であり、僕のブログを見てくだっている方でもある。
お会いする度にトンボの事をネホリハホリと聞かれ、今回はどうしたらトンボに近寄れるのかとご質問されたので、
トンボへのアプローチ、接近方法をこの場でレクチャーして差し上げた。

次回お会いする時は、僕と同じく三脚なしのウェーダースタイルで撮影に挑まれていて欲しい。
三脚を立てるその動作でトンボは逃げてしまうから。。。

撮影日:5月24日

撮影地:多摩川水系中流域

オスを避けて

2014年05月26日 | トンボ
この土曜日はホンサナエとアオサナエの生態観察と撮影を楽しみに、早朝から午前中いっぱい河川中流域で張り込み。

まずはホンサナエから。

中流域の風景

D700+Cosina Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZF.2
大中小と様々な大きさの石が点在し両サイドにはツルヨシが繁茂する典型的な中流域の環境。
ホンサナエやアオサナエのみならず、中流域を生息環境とする全てのトンボが見られる場所でもある。

ホンサナエ

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

ホンサナエ

D700+Cosina Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZF.2
早朝一番に入ったオスがホバリングを見せてくれるのではないかと思い、期待していたものの残念ながらホバリングせず。
各個体とも流れの上を数往復したのち、石の上に静止して縄張り占有をみせメス待ち。
こちらも卵塊を形成したメスを撮影しようと、複数のオスたちと一緒にメスを待った。
そろそろ午前中の産卵タイムが迫るといった時。

複数のオスが縄張り占有を構える中に、産卵を目的としたメスは入って来ないのではなかろうか?
なんとなくそう思えてきたので、ダメもとで川中を歩き上流に動いた。
すると、行く先の石上に静止する怪しいトンボを発見。
まさしくメス!いつもより慎重に寄り、複眼から腹先部にしっかりとピントが合うのを確認して息を呑みシャッターを切った。

ホンサナエ ♀(卵塊形成)

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
十数秒で卵塊を形成したのち打水産卵を見せ水浴びおこない飛び去っていった。

勘が的中、動いて良かった。

昨年と今回の産卵例を合わせてメスが産卵場所として好む環境が見えたのと同時に、この河川での羽化場所も特定できそうである。

撮影日:5月24日

撮影地:多摩川水系中流域

寝床

2014年05月23日 | トンボ
日曜日は横倉君を誘って早朝からトンボ尽くし。


ショウジョウトンボ


まだ朝露の残る草地で休止の時をみせていたショウジョウトンボ。
腹部が透け内蔵がみえているのがお分かりいただけるであろうか。
先日に早朝の池で撮影した羽化後のコシアキトンボもそうであるが、早くも夏のトンボたちが続々と出現し、
季節の進行具合を知らせてくれている。


僕が早朝から水辺に訪れる理由は羽化の観察目的と、まだ水辺に姿をみせていないトンボたちは
いったい何処で翅を休めていて、いつ水辺に姿を現すのかを知りたいからでもある。
このショウジョウトンボは活動休止時にこうして生息水域周辺の草地で翅を休めている。

まだ陽の当たらない同じエリアに別の昆虫の姿も...


ウスバシロチョウ ♀(交尾嚢付き)


この場所ではショウジョウトンボの他にも、このウスバシロチョウやモンキチョウ、ベニシジミも翅を休めている姿が観察でき、虫たちの寝床となっているようだ。

では寝床に入るのはいつなのか?
気になるのでまたそのころ来てみるとしたい。

全てD300S+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

撮影日:5月18日

撮影地:東京都多摩西部