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メガネを作る

2010-10-05 | わたくしごと
朝起きて、新聞を読んでいるうちに、「眼科に行こう…」と、決めた。

もう目薬もだいぶ少なくなってきたし、今日を逃すとずいぶん先になってしまうから。





眼科に行って診察券を出すと「先生が眼圧と視力をまず測ってから…とおっしゃっています」と、女性スタッフから言われた。

右は、遠くの視力だと1.2近くある。でも、手元の文字を見ると0.4しかない。

すごいガチャ目なんだよなア。

左はもともと視力がないから、どこを見ても、どう矯正しても、0.1より上がらない…。





検査を終わって診察室の前で先生の声を待っていると、隣に若い女性が座った。

全体に質素な感じだけど、近くにあるN大の学生さんかな…と、思った。

とても綺麗な二重まぶたで、とうてい視力が悪いようには思えない。(それも変かな)

でも、こっそり検査を見てると、私の右目よりも、ずっと視力が低いみたい。大変だな。





さて、先生はいつものように親切に説明してくれた。

モトイさんは、眼底もキレイだし、眼球にも問題はない。

ただ、左目は生まれつき目の「厚み」が小さいため、遠くにも近くにも焦点が合わないのです。

小さいころなら目の筋肉を鍛えて少し視力を上げることも可能でしょうが、残念ですが、今からは難しいでしょう。

そこに右目は老眼が入ってきて、近くが見えにくくなっているのを、懸命に調整しているのです。

普通は二つの目を休み休み使ってるのを、右目だけで見てるのだから、それは疲れますよ。

どうですか、メガネを作るのもひとつの方法ですが…。

私は思わず「ハイ!」と、返事をしてしまった。

一人でガンバッテる右目が可哀想だ…と思った。左目も別の意味で可哀想だが…。





それから、メガネの処方箋を作るための検査をした。初体験だったので、少しドキドキした。

そして「仮レンズ」が入ったメガネを掛けて、待合室で十分くらい雑誌を読んで下さい…という。

そこで普段使う距離でチェックをしておかないと、出来上がったメガネに思わぬ不具合が起こるから、だと言う。

なるほどなア…と思って、「温泉宿特集」を眺めていた。

と、さきほど私の隣に座っていた学生のような娘さんが会計に名前を呼ばれた。今後の受診予定を訊かれ、

「いえ、子供がちっちゃいのばかりだし、主人の休みが○曜なので…」

なんて言っている。え、お子さんがいるの?あんな童顔で。しかも複数…。

ちょっと、複雑な気持ちになってしまった。





でも、私は目がよく見えるようになればイイのである。

それからレンズの調整をしてもらって、また先生の診察を受けた。

「目薬とメガネをいっしょに使えば、ずっと楽になりますよ」

結局一時間半くらい眼科にいたけれど、ひと仕事終えた感じで、とても充実していた。

でも、その後、どこのメガネ屋に処方箋を出せばいいのか…と考えると、少し気が重かった。





まず、二年前にメガネを作った大手メガネチェーンに行ってみると…、どこにもなかった。

方向音痴な私だが、我が街の商店街である「ウルトラマン通り」は一本道なので、そうは間違えない。

どうも、メガネチェーンのあった場所は、某ラーメンチェーン店に変わってしまったようだ。

もうひとつあったハズ…と思って探したが、そこも別の職種の店が建っているようだ。

ウルトラマン通りはいつもとても繁盛しているが、その秘訣はこの激しい新陳代謝にあるのだろう。

もう一軒、いかにも「古くから構えています」という店があり、六十代くらいの紳士が二人、店の中で動き回っている。

「凝った高いフレームとか勧められそうだなア」と思って躊躇していたが、自転車で通り過ぎること数回、思い切って入ってしまった。





でも、これが正解だったのです。

私の風体から財力を判断したのか、リーズナブルなフレームを紹介してくれたし、二人の紳士のうち一人がレンズ職人さんで、その場で工作をしてくれたのだ。

やっぱり、地元で長く商売を続けている店は違うなア。

というわけで、私は今日の午後から、新しいメガネを使っている。





今朝の新聞記事に、「資格があっても雇用が不安定な時代」というのがあって、大いに共感して切り抜いたんだけど、今日は、その話は、いいや。

今日は、私にとっては「メガネを作った日」だったのだから。













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