のりピーのヘルパー志願

今朝、買物をしに近くのスーパーに行ったら、特売のカップ麺やレトルト食品と並んで各社のスポーツ新聞が置かれていました。


その大見出しが、どれも酒井法子被告の初公判に関するものなんですよ。
「のりピー、『介護の仕事をしたい』」
「いい人作戦、成功？」
なんて書いてある。すべてのスポーツ紙の一面に介護職のことが取り上げられるなんて、前代未聞のことでしょうネ。ちょっとビックリ。

その後マッサージに行ったら、そこの待ち合いにもスポーツ紙があったので、思わず手に取りました。
「介護ヘルパーは、月給１５万円くらいで離職率の高いきびしい仕事」
「億単位の年収があった芸能人にはとてもできない」
なんて「関係者の声」を引いて、これも一面で解説している。


この大騒ぎは、介護職のイメージを良くしてくれるのか、それとも実態以上に「とんでもない仕事」と喧伝されることになるのか…。
いずれにしても、麻薬に手を染めて堕ちたヒロインが「一からやり直す」のに選ぶなんて、介護職って現代の「清貧」のシンボルなんだなア…と、改めて感慨深いものがありました。

「社会の役に立つために福祉や介護の仕事がしたい」
って、のりピーは法廷で証言したそうです。
私なんて、その「福祉や介護の仕事」の世界に足掛け１５年もいるんですよ！
もうちょっと社会から感謝されてもしかるべきなのでは？


酒井被告のこの証言を、裁判官の心証を良くするための虚言、芝居…と見る人も多いようです。
でも、初公判で世間の注目が集まる中での証言ですから、全く何もしないワケにはいかないんじゃないだろうか？…なんてシロートの私は思ってしまいますね。
所属していた「親代わり」の元芸能事務所の社長が「介護学校の資料を取り寄せた」とも書いてありましたしね。

介護の仕事をしようと思えば、まずヘルパー２級資格を取得するのが一般的なコースです。
これは取るのにそんなに期間も手間も掛からない。
私の勤めるホームの親会社も養成クラスをたくさん持ってるから、もし通ったらスゴイ宣伝になるなア…なんて夢想してしまいました。

職場では「介護職をバカにするなよ！」とか「もしうちのホームに研修に来たらどうしようか？？」とか、色んな声が上がっていました。
でも、自分の働く仕事が思わぬ注目を集めたことは、どこかウレシイ…というのは共通していました。
まして、この場合「善玉」としての登場ですもんネ。


「人情長屋」を提唱するものとして、私はできるだけ穿った考え方をしないように努めています。
酒井法子さんにはぜひヘルパー資格を取得してもらって、一瞬でもこの業界で働いて欲しいですネ。

そうすれば、世間の注目が集まり、たくさん報道もされる。
その波及効果はとても大きいですからネ。

マザーテレサも、「愛の反対は憎しみではなく無関心です」と、言ったことですし。


まいど、お粗末さまでした。





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