alla marcia

こはぜの覚え書き

木之本地蔵のカエルたち

2006-06-27 22:29:20 | ちょこっと近江路
 滋賀県の最北端は余呉町。木之本町はその一つ南の町。琴や三味線の糸の産地として有名です。このあたりまで来ると、山のたたずまいも鏡花世界の優美な神秘性を帯びて情緒たっぷり。山内一豊が名馬を購入したという馬市もここ木之本。牛馬市は昭和10年代まで続いていたそうです。

 駅から山の方へ上がったところ、大きなお地蔵さんが立ってらっしゃるのが木之本地蔵院
 眼病に霊験あらたかという木之本地蔵さんの境内には、片目をつぶったカエルがたくさん奉納されています。
 …このカエル、むっちゃかわいいんですけど。携帯ストラップとか根付けとかあったら買っちゃいそう。

 すぐ近くの「すし慶」で晩のごちそうに鯖寿司を購入して帰宅。ここの鯖寿司はご飯に山椒の粒が入っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

くっさ~い落語に美の原理をかいま見る

2006-06-25 22:51:02 | その他
***大岡信『日本の詩歌 その骨組と素肌』(岩波現代文庫)***

 薄くて字の大きい、読みやすい文庫本です。
 コレージュ・ド・フランスでの日本古典詩歌に関する講義録。曖昧模糊とした和歌や歌謡の魅力を、フランス人にも分かるように解説されている明快な著。ミミズのたくる古典文学に対するときは外国人同然の現代人のわたしにも、これくらいなら「ふむふむ」と読み進めることができます。

 大岡先生は、『日本の詩歌や芸術一般を貫いている「美の原理」』について語る中で、『…日本では、視覚、聴覚というすぐれて計測可能で文節化可能な感覚よりも、人体のより深く暗い内部でうごめいている触覚、味覚、嗅覚といった感覚の方が、一層重んじられてきたのは確かだと思われる』と述べていらっしゃいます。

 そこで、昨日のくっさ~い落語「須磨の浦風」です。鴻池の番頭がお忍びの紀州公をもてなすためにギャマン細工の炬燵を提案するくだり。「触っただけで総身の汗が引くような薩摩上布」を炬燵の布団にするんだとのアイデア。
 触覚が重んじられているからこそ、冷たくもないものに触って涼しいという感覚が普遍化されて落語の中にさりげにでてくるわけですよね…。こういう美意識が共通語として通用していてこその古典!
 ただし薩摩上布のしゃりしゃりした肌触りをちゃーんと想像できている観客がいないことにはお話になりませんので、現代人的には結構上級編の美意識ではありますが…。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大入り!!林家亭六月席第二十回染雀花舞台

2006-06-25 08:49:37 | 見にいきました
 開場の6時半にいってみるとすでに行列。明月院には負けますが相当の迫力です。上方亭は小さな会場。果たして入れてもらえるのか、いつぞやのOSBのように消防法の規定により主催者苦渋の札止めとなるのか…と心配しましたが、入れば入れるもんです。もう、入れも入れたり上方亭ってなもんで補助席(ってお好み焼き屋の椅子みたいな丸椅子ですけど)大活躍、横の障子も開いて通路からもどうぞという状態。染雀さんも出てきた途端に恐縮しきりの大入り。冷房こそきいていましたが、会場には聞くぞ見るぞの静かな熱気が充満。
 ゲストに桂あやめさんを迎えた姉様キングス揃い踏みの染雀花舞台。染雀さんの達者ぶりはあいかわらずですが、落ち着きを増した分パワーアップ。「須磨の浦風」の紀州公の鷹揚には、たっぷりと間を取るだけでは出ない雰囲気がありました。息つく暇もない「舟弁慶」の唯一の休憩時間とおっしゃっていた舟の場面、櫓を漕ぐ船頭さんの形の良さも惚れ惚れします。きっと段ものを一番踊ってもお上手な筈です。見てみた~い!
 あやめさんは、テレビや写真で拝見していた印象よりもずっとあっさりした感じで、ちょっとルーズめの着物の着こなしが様になる、「芸の世界の住人」らしいカッコイイお姉様でした。落語を聞きにいきながらも別段落語でげらげら笑わせてもらいたいとは思っていないわたしですが…やって、笑いたかったら漫才とかコントの方が効率ええやん…「ルンルン大奥絵巻」では笑わせていただきました。また、なぜだかスカッと爽快な後味の噺でしたねえ。

**番組**
林家染雀 「化物使い」
桂あやめ 「ルンルン大奥絵巻」
林家染雀 「須磨の浦風」
対談   ロンドンのこと舟弁慶のこと
林家染雀 「舟弁慶」
        三味線 吉川絹代
平成18年6月24日(土) ワッハ上方4階 上方亭 19:00開演
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よく見ろニッポン人!(と中井貴一風に)

2006-06-23 21:27:20 | その他
 勝てない戦争を戦って、多数の民間人を犠牲にしたという日本の過去を語るとき、なぜそんな馬鹿なことをしたのかとただただ「時の指導者」を責めるだけの人がいる。
 分かり切った敗戦に向かって突き進んだ「時の指導者」を未来からのほほんと断罪する現代人がいる。

 同じように、今回のW杯についても、「時の指導者」が批判され、戦犯とされた選手が貶められるのかもしれません。

 そのことの是非について論じることができるほど、サッカーを知っているわけではありません。いやむしろ、こんなことを話題にするのがおこがましいほどのサッカー無知、W杯なのでサッカー見てみました程度の唾棄すべきニワカが大胆不敵にも語っちゃているのですが。

 全体的になんとなく気合いの入ってないような雰囲気。
 「一生懸命」「必死」「がむしゃら」…というには何か足りないムード。

 あれは、取りも直さずわたしたちの姿を写しているのではないでしょうか。
 あーいう空気は、今の世の中の至る所に漂っているのでは…。

 そして、このタイミングであのメンバーが代表に選ばれていたことも含めて、サッカー界のトップにそういう判断を下す人をいただいていたことも含めて、もしそこに問題があれば事前にきっちり批判すべきだったマスコミも含めて、blogや掲示板で気炎をあげながらも安直なマスコミを覆すほどの力は持てなかった良識あるサッカーファンの方も含めて、普段からもう少しサッカーに興味をもっていれば、不都合や非常識に歯止めを掛けられたはずのわたしのような一般人も含めて、み~んな、この情けなかったW杯の関係者なのではないでしょうか。ジーコJAPANは良くも悪くも日本の代表なのです。

 よく見ろニッポン人!
 これがお前達の姿だ!

 “たかだか”サッカーで“清々しく負ける”ことすらニッポン人にとってはこんなに難しい…。
 この国がW杯予選リーグ以上の困難に直面したとき、わたしたちヘラヘラ日本人はどうやってそれを切り抜けていくのか。
 
 なーんて、大まじめにそんなことまで心配してしまうのは、寝不足で頭がどうにかなってるんでしょうね。あー寝よ寝よ。

 ここから日本サッカーが立て直していく過程はドラマチックなものとなる筈です。リアルタイムのプロジェクトXに期待大です。

♪わたしとしては、最後に得点らしい得点シーンを見られたこと、三試合通じて眠気も吹っ飛ぶスーパーセーブの見本市を見られたこと…だけでも実は結構楽しめたんです(もしかしたら、これを見る目が甘いと言うのかw)。やっぱ代表はおらがチームですもの。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気になるコンサートめも

2006-06-19 23:45:37 | 気になるめも
 びわ湖ホール編です。

びわ湖の夏 オペラ ビエンナーレ
 『ミニヨン』A.トーマ作曲 全3幕《日本語上演》

  7月22日(土)・23(日) 14:00開演
  入場料: S席7,000円/A席5,000円/B席3,000円/
       青少年(25歳未満)2,000円

 …ゼロが一つ少ないオペラ。これならわたしの財布でもなんとかなりそう。
  *追記:23日に行ってまいりました。



♪相愛オーケストラ大津特別演奏会
  8月26日(土) 17:00開演
  入場料: 一般前売1800円・一般当日2000円・学生1500円(全席自由席)

 …これも賢いお値段ですこと。

**れいかる2006夏号より追記**
★うたい文句は「山田耕筰と齋藤秀雄が創ったオーケストラがやって来た!!」らしい…。
★出演者の声としてピアニスト児嶋一江さんのコメントが寄せられていますので、ピアノ協奏曲がでるんでしょうね。  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする