alla marcia

こはぜの覚え書き

テレビというもの

2005-12-28 01:19:45 | その他
 辺境ではありますが一応関西人、お笑いには人並み(関西の、ね)に興味があり、年末といえばM1の話題を避けては通れません。
 テレビ屋さんに作られているかのようなコンテンツに、なんだかなあ、と箸が進まない昨今のお笑いブーム。それぞれ売れるため・生き残るために必死であろう芸人さんに文句をつけるつもりはないのですが、その手のお笑い番組に漂う、手駒として若手芸人を転がしているかような、「テレビというもの」の傲慢さが鼻持ちならなかったりするわけで…。
 その点、M1はテレビ番組でありながら、生の芸に対するリスペクトの感じられる良心的な企画だと思うのです。
 今年はブラックマヨネーズが優勝しましたね。チュートリアルも面白く、折角の全国ネット、もう1本ネタを見たかったなあ、と思いました。
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大津シンフォニックバンド第49回定期演奏会

2005-12-26 22:51:04 | 音楽いろいろ
 折角「音楽」というカテゴリを作って、演奏会聞きにいったら書こう…と思っていたのに、今年はとうとうプロの演奏を聴きに行けずじまい。こんなこと、大人になってからなかったことです。「聴きにいけなかった」というより、「知らない間に1年経ってた」という要素の方が大きい感もありますが…。トシですね。

 ということで、田舎の年越行事をさぼってジルベスターコンサートなんて夢のまた夢のわたしにとって、おそらく今年のラスト演奏会になるであろう大津シンフォニックバンド略してOSBのコンサート。アマチュアとはいえその界隈ではちょっとばかし有名なOSB、クラリネット奏者板倉康明さんを客演に迎えての第49回定期演奏会です。
 金管楽器のファンファーレで開演。2曲目は、このごろ流行っているらしい喜歌劇「小鳥売り」セレクション。お洒落で陽気な雰囲気がよかったです。1部のトリがクラリネットソロと吹奏楽のための「ブルックリンブリッジ」。都会的・現代的で、芸術的白黒写真のような感じ。
 2部は懐メロシンフォニア・ノビリッシマとバーンズの交響曲第2番。OSBの定演といえば、ノビリッシマのようなベーシックなオリジナル曲をオトナらしく吹いて聴かせてくださるのが楽しみ。
 3部はクリスマス趣向のポップスステージ。サンタ帽をトロンボーンにかぶせての登場がキュート。スターウォーズのテーマ、らっぱがぱーんと当たって気持ちのいいこと。メインストリート・エレクトリカルパレードでは、ミラーボールが回る回る…オペラの殿堂にもちゃんとあったのね、ミラーボール…。
 アンコールはアルフレッド・リード氏追悼の「音楽祭のプレリュード」。ハープソロが嬉しかった「花のワルツ」。最後は「威風堂々」でした。
 身近に生の音楽を聞く機会があるというのは本当にありがたいです。
 そして、舞台で演奏する皆さんが、アマチュアであって、本業と両立させながらこれだけの演奏・活動をしていらっしゃるということに敬服してしまうのです。

 それにしても、折角のお天気のびわ湖ホール、カメラを持っていかなかったのが惜しまれます。ロビーからの眺めは携帯で撮影。
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芸能における山姥って・・・?

2005-12-20 00:13:51 | その他
 民話における山姥ではなく、芸能における山姥について。
 日本舞踊で山姥というと、「地味」なんですね。
 日本舞踊を習っている人が、「今度舞台で山姥やりたいです!」っていうのはあまりないでしょうし、日本舞踊を見に来られた方が「山姥」をご覧になって「わあ、日本舞踊って素敵!」と思われることもあまりないでしょうし…。
 しかし、「山姥」という曲にはある種の重さが感じられます。それは、「山姥」という曲が背負っている山姥ものの系譜というバックグラウンドの大きさを、なんとなく知っていることと関係しているのだと思います。
 安珍清姫伝説という祖先があり、道成寺ものという一族の繁栄する中で日本舞踊家の代表選手が「娘道成寺」であるように、山姥もの一族の代表選手が常磐津の山姥(薪荷雪間市川)なのでしょうが。
 しかし、安珍清姫~日高川~後日譚としての道成寺…というのは、それなりにつながるのですが、「山姥」の系譜の始まりの物語というのが何ともわかりにくい。お能というのは芸能の系図においては大体ご先祖さまの方にいらっしゃる訳ですが、お能の「山姥」にでてくる山姥には「存在」はあれども「物語」がない。理屈で納得しないと分かった気になれない人間にはなかなかとっかかりがない訳です。
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NGKなんばグランド花月

2005-12-10 22:17:13 | その他
 笑いの殿堂なんばグランド花月。
 午前の第1回、始まり時間にちょっと遅刻。1番目のりあるキッズは残念ながら途中から。すでにリアルなキッズではなくなっている彼らですが、長田くんは長田くんのまま大人化しているのに、安田くんが別人のようにジーンズなんかはきこなしているのでびっくりしました。
 2番手はすっかりオジサンのまるむし商店。続いてのバランス芸は、アシスタントのお姉さんの笑顔と筋肉に目が釘付け。その次が中川家で、テレビの人気者の登場に場内はフラッシュの嵐。礼二さんの広島の話は劇場ならではでしょうね。とはいえ、やっさんがタクシーの運転手を殴った(でしたっけ?)話は笑ってもらえても、中川家ではまだ笑いにくいのでは。わたしは正直笑えなかったのですが、逆にそれでこそ芸人やという意見もあるかもしれません。
 大木こだま・ひびきはいつものパターンのネタ。「チッチキチー」が入るところが旬。「チッチキチー」、子どもさんが喜んでいましたね。ほんとに流行っているんですね。この芸人さんの漫才のワンパターンは、結構心地よいワンパターンです。ビバワンパターン。
 背景が松に変わって仁鶴師匠。NGKの落語って、どうなんでしょう???時間は短いし、お客さんは特に落語を聞きたいお客さんって訳でもないし。わたしはNGKで落語家さんがしゃべるのを聞いて「生でみたら大概なんでもええなあって思うのに、落語っちゅうのはこんなもんかいな」と早合点で落胆したことがあります。落語家さんも大変でしょうが…。
 トリは中田カウス・ボタン。去年観た時も面白くなかったのですが、今日も笑えませんでした。わざと漫才っぽくなく喋る話芸なんでしょうけど、「漫才きくで~」と意気込んで劇場に足を運んでいるこちらとしては、なんだかかみ合わない感じです。
 休憩をはさんで新喜劇。島木さんのパチパチパンチは、裸体が「年老いたお父さん」になりきるまでにはご勇退いただきたいですね。わびしくなっちゃいますからね。
 終わってみると、今日はりあるキッズが一番良かったなあ…と。5分の遅刻がほんとにもったいない。子どもっぽさが残っていたときはベテランっぽさが笑えたお二人。いつまでもそうはいかないからどうするんやろう、と思っていたのですが、年齢相応の若さとキャリア相応の落ち着きのバランスが丁度いい具合でした。 

 我ながら饒舌ですな。日本舞踊のレポートに比べて…。
 温習会はおいといて「名流会」なんて銘打つくらいのものならば、日本舞踊だってプロが舞台で見せる芸能(のはず)。見てる素人がこれくらい好き放題言っても誰も文句言えへんとは思うんですけど…チケット買って見てるんやから、自分なりの判断基準に後ろめたい思いをする必要はないと思うんですけど…。けど、ですね。自分には無理です…。
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12月といえば…

2005-12-09 00:04:50 | その他
 14日に出張が入り、上司が一言「お、討ち入りや」と。
 はいはい。12月といえば忠臣蔵です。断じてクリスマスとかイルミネーションとかではありません。
21世紀の世の中、江戸時代どころか昨日の昭和のことも忘れられているというのに、頼もしい限りです。(余談ですが、今日の開戦の日も、終戦の日に比べれば相当忘れられているのでは…)皆さまも、職場の上司や学校の先生が「お、討ち入りや」なんておっしゃっても、決して「おじんくさ~」と鼻をつままないでください。毎年毎年討ち入りを話題にすることで、日本人の共通認識としての「忠臣蔵の世界」が受け継がれるのです。
 伝統芸能にとっては大歓迎。
 源平の世界然り。戦国乱世の興亡然り。そういう共通認識の重なる文化の中でこそ、生命力を増すのが伝統芸能ではないでしょうか。ノンフィクションベースの俗説日本史と物語として定着しているフィクションが輻輳してるのがややこしいっちゃややこしいのですが…。
 日本文化はいわばオタク文化。マニアックなまでの文化の積み重ねを共通語に、説明なしにいろんな世界を自在に飛び回ることができる魅力があると思います。わたしもまだまだ研究中。つまみ食い程度のお楽しみ。知れば知るほど楽しくなりそうです。
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