第162話. フーバー元大統領の呟き F・D・ルーズベルトの私怨で始まったかもしれない太平洋戦争 不必要だった二回の原爆投下(改)

2018-08-14 22:26:07 | ★政治 外交 歴史
湖畔人です。

またまた外交評論家の加瀬英明さんの発言からインスパイアーされて、ある視点のご紹介です。今回はフーバー元大統領についてです。
ネット上で、あるテーマで記事を色々探していて、 “確かにそうだ”と共感する記事を見付けて、その記事の著者の蘭を見ると、実は何度も同じ著者の記事に行き当たっていたと言うパターンが結構あります。最近は戦争関連で同意する記事や発言の多くの発信元が実は加瀬さんだったというパターンが結構多くて、勝手に親近感を持たせていただいています。でも以前このブログで彼の親戚であるジョンレノンへの不満を言ったので、ちょっと気マズイのも事実ですが・・・・。

さて、今回のフーバー大統領ですが、加瀬さんの記事で、ハーバート・フーバー第31代米国大統領の自伝『裏切られた自由(Freedom Betrayed)』と言う回想録があると知りました。ハーバート・フーバー元大統領はF・D・ルーズベルト元大統領の前任の大統領です。F・D・ルーズベルト元大統領と言えば、日本を大戦に引き摺り込んだ張本人、日本への原爆投下のプランを描いた人物と言う事で、日本にとっては最悪の人物ですが、フーバー元大統領は、このF・D・ルーズベルト元大統領を手厳しく批判をしており、日本を擁護するコメントも多く、何だかありがたかったので、加瀬さんの記事と他の幾つか情報ソースからの抜粋で、フーバー元大統領の自伝『裏切られた自由』に書かれている彼の見てきた大戦前後の出来事について触れてみたいと思います。
フーバー元大統領は、退任後も、政権には色々と助言をしたりする立場にあり、F・D・ルーズベルトの政権とも、トルーマン政権とも係りがあったようです。そんな当時の政権の内情を知る彼の視点から見ると、この太平洋戦争と言うものは、世間で知られているようなものとは大分違った見え方をしていたようなのです。
まず、フーバー元大統領は、1946年に来日して、ダグラス・マッカーサー大将に会い、“日本との戦争のすべては、戦争に入りたい一心だったあの狂人F・D・ルーズベルトの欲望が引き起こしたものであったな。”と語り、マッカーサー大将も同意をしたと言います。また、“アメリカとの戦争は自殺行為と十分に分かっていても、それでも日本がアメリカと戦争をせざるを得ない状況に追い込んだのはF・D・ルーズベルトだ。 F・D・ルーズベルトは、品格を重んじる国(日本)であれば我慢できることではなかった事を承知で屈辱的な条件を突き付け日本を戦争に追い込んだのだ。”と言う主旨の発言をし、それに対してもマッカーサー大将は同意したと言います。
また、フーバー元大統領は、左傾化したルーズベルトとスターリンが秘密裡に共謀して日本を戦争に追い込んだとも見ており、当時、ソ連の共産党のスパイが多数ホワイトハウスにスタッフとして入り込んでおりルーズベルトの周辺にいたことを暴露し、ソ連に親近感を持つルーズベルトが実は満州をソ連に差し出したかった事や、中国国民党・蒋介石の妻が、日本に関するありもしない悪い噂をデッチ上げて、それをルーズベルトら米国政治家に対し拡散をし、日本のイメージ低下を狙ったロビー活動をしており、これがかなり功を奏したことも暴露しています。また、日本による和平提案が、欧米列強の要望を殆どのんだ、かなり低姿勢の妥協案だったにも拘わらず日本と戦争をしたいF・D・ルーズベルトはこれら日本の和平提案を全て却下した事などを暴露しています。また、フーバー元大統領は、太平洋戦争は十二分に避け得る戦争であったにも拘わらず、ルーズベルトの中国における権益欲と、日本が中国大陸に持つ権益への彼の嫉妬心と私怨が、戦争せざるを得ない状況を作り出したのだ、と言う趣旨の事も述べています。そしてその背後には、スターリンと蒋介石の暗躍もあったのだと指摘しています。
加瀬さんの記事でも、”日本は20世紀に入ってから日米開戦まで、アメリカの国益を損ねるようなことは、何一つして来なかった。だからアメリカに因縁を付けられる言われは無かったのに、何故かアメリカに恨まれ、段々と戦争せざるを得ない状況に追い込まれた、日本が批判され、孤立化していった理由の一つでもあった中華民国との軋轢も、別に日本軍は中国大陸への領土拡大の野望があった訳でも何でも無いのに、中華民国から度重なる挑発を受けて不本意に日中間の戦闘が拡大していったのが経緯だったのだが、その裏で中華民国に武器や金銭を与え、支援をし、混乱を助長させていたのは、他ならぬF・D・ルーズベルトその人だったのだ。“と、そう言った主旨の指摘をされています。また、”ルーズベルトの母方の祖父は、清との阿片貿易によって巨富を築いた方で、幼少の頃から中国に強い愛着心をいだいていたために、日本を嫌っていたのだ。“とも指摘しています。個人的な私怨で、日本を戦争に引き摺り込んだ可能性がかなり高いようです。
実際、F・D・ルーズベルトは日本人が大嫌いだったようです。”人類の進化には異種人種間の勾配が要るが、日本人は省け“と言ってみたり、日本兵の骨?から作ったと言うレターオープナー(封筒を開けるナイフ)をプレゼントとして他の議員から贈呈された事実を隠そうともしないし(悪趣味だし、Xチガイですか?)、日系人の強制収容政策を推し進め、在米日系人を相当窮地に追いやっていましたし、日本嫌いを隠そうともしなかった人物です。さらに、人間を大量殺傷できる原子爆弾開発の話を聞いたとき、日本に対して使用することを想定し、大喜びしたと聞きます。イXレテますね。
こうして見ると、どうもF・D・ルーズベルトと言う人は、そもそも左翼思想に親近感があり、その意味でもソ連や蒋介石とは近かったし、またお爺さんの代から中国に親近感を覚えており、中国が好きで中国で権益を得たかった、一方、極東の小国・日本は、日清戦争で中国に勝ち、満州も得、中国で権益を確保しており許せない、と嫉妬をし恨み嫌っていた、だから、日露戦争に敗れ同じように日本に恨みを抱くソ連とも組み、大好きな中国の蒋介石とも組んで、日本を徹底的に苦しめ、ABCD包囲網をしかけ、ハルノートで最後通告をし、日本を戦争へと追い込んで行った、とそのように見えて来ます。そして、その後日本は開戦へと突き進みますが、日本が真珠湾を攻撃したとの報告を受け、F・D・ルーズベルトもスターリンも蒋介石も、これで大手を振ってアメリカが戦争に参加できると大喜びしたようです。一方、ヒトラーからイギリスを救った、比較的良く言われるチャーチルも“これで米国を欧州における対独戦に引き込める”と日本の開戦を喜んでいたようです。彼はあくまで対ナチスでの米軍参戦が彼の喜びの主要因でしょうが、それでもまあ、何か嫌ですよね。
もし本当にこうした日本が嫌いで中国が好き等と言う極めて個人的な理由で日本を戦争に引き摺り込み、日本を原爆の実験場にまでしようとしていたとするならば、この人間は本当に許しがたいし、ホント、どうしようもないXX野郎だと思いますね。ホントに最悪です。
さて、広島と長崎の原爆ですが、企画をしたのは、F・D・ルーズベルト、でも彼は日本の降伏を見ずに脳卒中でこの世を去ります。多分X獄にストレートに行ったと思いますが、よって、核のボタンを押したのは、彼の次の大統領、トルーマンでした。
さて、我らがフーバー元大統領は、この原爆についても手厳しく非難をしてくれております。
“1945年7月のポツダム会議の前から、日本政府は和平を求めている意向を、繰り返し示していた。ポツダム会議はこのような日本の動きを受けて行われたのだ。”、“ヤルタ会議が1945年2月に催されたが、その翌月に、日本の重光葵外相が東京駐在のスウェーデン公使と会って、本国政府に和平の仲介を求めるように要請していた。ここから進展はなかったが、日本が和平を求めている決意を、はっきりと示したものだった。”、“7月26日に、ポツダム会議が日本に対して最後の通告を発するまで、日本は6ヶ月にもわたって、和平について打診していた。日本は原爆投下の2週間前に、ソ連に対して和平の明らかな意向をもっていることを知らせていたが、トルーマンも、バーンズ(国務長官)も、スティムソン(陸軍長官)も、日本の外交電文を傍受解読して、承知していたはずだ。”、“トルーマン大統領が人道に反して、日本に対して、原爆を投下するように命じたことは、アメリカの政治家の質を、疑わせるものである。日本は繰り返し和平を求める意向を、示していた。これはアメリカの歴史において、未曾有の残虐行為だった。アメリカ国民の良心を、永遠に責むものである”、と非難してくれているのです。これだけ日本が停戦の意思を示していたのに、それを判っていたはずなのに、何故それに対し、大した反応もせずに放置し、何故不必要な原爆を投下したのか!、と憤ってくれているのです。
ありがたいし、アメリカにもこうした見方をされた元大統領がいた事を知る事は、今後も引き続き同盟国としてアメリカと付き合っていく為には、本当に必要な情報ですね。同盟には信頼が無いと継続が難しいですからね。本当に大事な情報なのです。
原爆とトルーマン批判は、フーバー元大統領だけでなく、後にアメリカの第34代大統領となった当時ヨーロッパ戦線における連合軍最高司令官だったアイゼンハワー元帥も、原子爆弾の使用は不要であることをトルーマン大統領に進言し、強硬に反対していたようですね。日本の敗色が濃厚で、原爆の使用はまったく不必要だと信じており、もはや不可欠でなくなっていた兵器を使うことは、避けるべきだ、と主張をされたようです。やはり、必要のない原爆投下だったのです。
では、何故トルーマンは原爆投下を決断したのか?アメリカには未だにあれは戦争を終わらせるために必要な処置だったと言う意見が多数のようですが、でも上記二人の大統領経験者によりその必要性は否定されている訳です。では何故か?私が良く参照する保守系オピニオン誌のWEBサイトでは、あの原爆投下の、その根底にあったものは、日本人ならいくらでも殺してよいという人種差別の意識が前提にあったからだ、と指摘しています。その前提の上で、きっと原爆の効果測定を日本人を使ってやってみたかったのでしょう。だからこそ、原爆投下後、米軍の医療団が被爆地に入ったにも拘わらず、焼けただれた人々を見ているにも拘らず、治療をする訳でもなく、ただただ科学実験の測定の様に、ひたすら観察をして帰って行っただけだったと聞きます。当時の日本人は助けるべき人間とは思われていなかったのでしょう。ホントに酷い話です。ナチスを批判する資格は無いと思いますね。酷すぎますし、明らかな戦争犯罪です。今はアメリカの力なくして国が守れない半人前国家の日本ですが、是々非々、良い事は良い、間違いは間違い、それが過去であれ何であれ、忌憚なく言える間柄が健全な友人関係であって、原爆は明らかな間違いであり、今後もそうアメリカには言い続ければ良いと考えます。聞こえないフリをするかもしれませんが、その時は耳元で、“F・D・ルーズベルトもトルーマンの判断も間違っていた。日本を戦争に追い込んだ事も、原爆の投下も、東京等大都市への一般人に向けた無差別爆撃も、全て誤りであった。当時の日本国民には本当に申し訳なく思う、と謝罪すべきです。是非フーバーさんを見習ってください”、と何度でも言ってあげればよいと思います。それが大事です。だって友人国ですからね。

さて、大変衝撃的なフーバー元大統領の回想録『裏切られた自由』ですが、2011年まで50年以上も公開が見送られていたそうです。未だに現地で人気の高いF・D・ルーズベルトを支持する国民が多いため(あのマイケルジャクソンですらF・D・ルーズベルトが今いてくれれば良かったのにと言う謎の礼賛歌を歌っており誤解が深いようです)、長きに渡りとても出版できる空気では無かった、と言うのが理由かもしれません。でも真実は真実。世界中で、特にアメリカ国内において広く共有して頂きたい真実ですね。日本の教科書にもフーバー史観として掲載して貰いたいです。それで多くの英霊が浮かばれるでしょうしね。

湖畔人

(2018.8.15改訂)

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