こども芸術大学ブログ

こども芸術大学の活動の様子をお伝えします

細川護煕学園長のお話がありました!

2011-09-26 19:53:38 | 瓜生山セミナー

今日は本学学園長の細川護煕先生の講話がありました。

現在は湯河原の地で野菜を育て、陶芸作品をつくり、

祖母の代から大切にしている桜の木を守っているという

話を伺っていたのですが、今日はどんなお話になるので

しょうか。

ではみんなでご挨拶!

その後、お母さんたちはホールでお話を伺います。

子どものころのお話や、湯河原での晴耕雨読の生活のこと。

幸田露伴の『努力論』から、何事も一意専心が大切で、

ぞうきんがけさえも、その姿が美しいと思うほどに

集中して取り組むことなどのお話を伺いました。

質素な中にある生活の美意識や自然とともに生きる

感性など、先生の暮らしから学びたいことが沢山ありました。

 

後半はお母さんたちからの質問に丁寧に答えていただき

ました。

ぜひまた、また細川先生のお話を伺う機会を楽しみに

したいと思います。

(笠原広一)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


それぞれの「生きる」

2009-07-21 16:22:44 | 瓜生山セミナー
5月に行った瓜生山セミナーの「生きる」。

セミナー終了後、お母さんやスタッフからそれぞれ自分が思う「生きること」について書き出してもらいました。

その一枚一枚を活動ルームに掲示していましたが、このブログを読んでくれている皆さんにも少しだけ紹介しますね。



・「生きる」とは…、出会うこと。

・「生きている」 怒ること 悲しむこと 笑うこと 楽しむこと
 それが、同じように、くるくると訪れること。
 
・生きることは「自分を知ること」

・生きていられること。絶対的な自分の見方がいてくれるということ。

・「生きる」…、自分であること。人生が自分の創造であることを「楽しむ」ことです。

・笑いあうこと 感じあうこと

・大切なものを忘れずにいるということ



などなど、沢山の想いが出てきました。
それぞれが大切に想っていることを出し合って、お互いに見ることが出来る良い機会になりました。

皆さん、ありがとうございました。
また色んなことを、一緒に考えられたらと思っています。

(成澤 淳)

瓜生山セミナー「能と歌舞伎それぞれの世界」

2009-06-26 21:43:22 | 瓜生山セミナー
一ヶ月ほど前になりますが、
瓜生山セミナーで
お能と歌舞伎の話をしました。
そのときの話を、報告も兼ねてまとめます。

個人的な話ですが、
私は、伝統を継ぐということに携わりたいと願い続け
「京都創生座」という若き伝統芸能家たちが集う
舞台づくりもしています。

能や長唄や、地歌、狂言の
コラボレーションで作る新作の舞台。
その中で行われるのは、
譲れない世界同士の対話でした。

・派手な衣装や隈取の役者ありき、
「魅せる」世界の歌舞伎

・制限された動きや、松が描かれただけの舞台の中から
観客の想像力によって、無限大の世界を広げる能

ひとくくりに日本の伝統芸能と言っても
野外や劇場、お座敷など発展していった場所も違い、
武士や一般庶民など、芸能によって観客も違いました。

数百年もある歴史を背負い、
それぞれの芸能が確立した世界には、
互いに踏み入れることはできません。
なぜなら、世界を譲ることで
自身が能でなくなり、
歌舞伎ではなくなってしまうからです。

「お互いに譲れない世界がある」
そんなことに気づかされた
舞台づくりでした。

それでも、1つの作品にしていくには
対話しかありませんでした。
なぜ譲れないのか
己を主張し、相手を知る。

それによって相手を認める。
人間同士でも、同じだと思うのです。
多様な価値観が集まる、こども芸術大学。

交じり合わないことも、あるかもしれません。
でも、お互いを知ることによって
何を譲り、何が譲れない部分なのかを
認め合うことが次への一歩だと思うのです。

http://www.soseiza.com/

(平山聡子)














生きること

2009-05-19 18:26:13 | 瓜生山セミナー
先週の金曜日、瓜生山セミナーという形でお母さんたちに話をする時間を頂きました。

貴重な時間を頂いて、何を話すべきか…、そんなことを考えていたGW中。

突然、大好きな忌野清志郎さんが亡くなりました。



そのときに思い出したのが、写真家星野道夫さんの言葉。

「私たちは、カレンダーや時計の針で刻まれた時間に生きているのではなく、もっと漠然として、脆い、それぞれの生命の時間を生きている」

というものでした。



そんなことを考えているうちに、改めて「生きるとは何か?」を一緒に考えてみたくなりました。



セミナーでは、谷川俊太郎さんの「生きる」、星野道夫さんのエッセイ「旅をする木」などを紹介しました。

そして今、それぞれ自分にとっての「生きるとは?」を出して貰って、お互いに見合って共有してみよう!という試みをしています。



皆さんにとっての「生きる」とは何ですか?

(成澤淳)





「ふつう」って?

2009-04-20 21:17:21 | 瓜生山セミナー
梅田美代子先生による今回の瓜生山セミナー

テーマは『「ふつう」って何?』でした


世の中にはいろんな「ふつう」があるけど
その基準は、その人が生活する場所や文化によってさまざまだったりします


大きな視点でいえば、
日本の子どもは学校に行って勉強するのが「ふつう」だけど
別の国に行けば働くことが「ふつう」だったり


小さな視点でいえば
お昼ごはんを食べたあと歯をみがくのが「ふつう」の人もいれば
朝と夜だけ磨く人がいたり


「ふつう」を見直してみると
いろんなところで当たり前だと思ってたことが
単なる思い込みだったりすることもあります


「ふつう」以外のことを「異常」として受け入れられなくなってしまうことって
実は結構怖いことなのかなあって思ってみたり…



なんだか考えさせられるセミナーでした



そういえば子どもたちって、
大人にとっては「ふつう」なことが、違う視点から見えてる気がします



あるときひとりの男の子が
光の当たった葉っぱを見て

「あっ、雪!」って言って喜んでたのを思い出しました




そうそう、葉っぱって緑だと思い込んでるけど、光が当たると白いんだよね…

うーん、「ふつう」って、奥が深いなあ (山本一成)