こども芸術大学ブログ

こども芸術大学の活動の様子をお伝えします

伝えること

2010-06-29 18:47:36 | 活動報告
「おはよーございます!」

いつも以上に楽しそうに登校してくる子どもたち。
そうです、そうなんです!

今日は待ちに待った、プール開きの日!





下の子どもたち用のプールを膨らまし、準備万端!







久しぶりに水の感触を、全身で楽しみました!
森を見ながら入るプールは、何だが不思議な気分です。

明日もプール遊びをしますよ。




そしてこちらは、本日のおやつ作りの様子。




卒業生のお母さんも遊びに来てくれて、何やら楽しそうに作っています。
牛乳パックが見えますね。





完成したものがこちら。





「水無月」を作ってくれました。



「卒業生母」から「在学生母」へ。
作り方は勿論、水無月を作る意味も一緒に伝えてくれました。


それを子どもに伝える、お母さん。


大切なことは次の人、次の世代へと伝えられていくのですね。
今日はその1ページを見ることが出来ました。(成澤)




リズム遊びを語る

2010-06-24 18:06:41 | 対話の時間
今日はリズム遊びの日

「みんなに見てほしい!」という気持ちからきれいなスキップを見せてくれた子
初めてみんなの前でギャロップをしてくれた子
朝の秘密練習の成果から、自信満々で跳び箱を跳んで見せてくれた子



今日もたくさんのドラマがありました



さて、活動でお伝えしたいことをあげればきりがないのですが
今日は趣向を変えて、スタッフのことを語ってみようかな、と思います


こども芸術大学でもやっているリズム遊びはもともとは埼玉県のさくら・さくらんぼ保育園で発案されたもので、
今は全国に広がって楽しまれているそうです

僕は実はこのさくら保育園の卒園生
スキップやギャロップのピアノの音が鳴り出すと、考える前に身体が反応して当時のままに勝手に動きだします
そして身体を動かすことが、本当に心から楽しい!

初めはこども芸術大学でリズム遊びをすることに迷いもありましたが
まずは僕自身が楽しんでいる姿を見てもらいながら、ここの子どもたちに合う形で伝えられればと思い、積み重ねてきました


「自分の好きなことや楽しいことを、子どもと一緒にできる形で楽しんでいく」


このことは、子どもたちと接するときのひとつの基本なのかな、と思っています
自分が楽しむことももちろんですが、子どもたちの気持ちにあわせていくことがもっと大事
その上でお互いが楽しみながら伝えられることがあるように思います


今日は初めて「荒馬」というリズム遊びをやってみました


力強く踏み切る足、馬の足音と重なっていくピアノの音、風を切る感覚
子どもたちはどう感じてくれるのでしょうか

これからの反応が楽しみです(山本一成)


縄跳びを染めて、気づいたこと

2010-06-23 19:52:14 | 遊びと学びの時間
今朝は台所から不思議な匂いがしてきました。

「紫蘇…? お酢…? カレー…?」

そうなのです。
年少さんのお母さんを中心に、
縄跳び作りの為の、染色作業をしていたのです。





天然染料での染めを
やったことがあるお母さんと、初めてのお母さんと、
ああでもない、こうでもない、と言いながら
共同で作業する姿は、とても楽しそうでした。




今日の、あるお母さんの瓜生山日記より。

「縄跳びの染色。酸っぱい匂いとカレーの香り。
覗き込む、顔、顔、顔。

染まった?どんな色?

たとえ思ったとおりの色じゃなくても、
みんなでやった事、いつまでも覚えているんだろうなあ。

こうして少しずつ、仲間になっていくのでしょう。

良い一日でした。」



縄跳びを巡る物語。

子どもにとっても、お母さんにとっても、宝物。

(杉野)


プールへ向けて

2010-06-22 20:42:03 | 対話の時間
梅雨ですねー
そんなに暑いわけではないけど、じめじめした日が続いています


今日は、待ちに待ったプール掃除の日

ある年長さんの男の子はしばらく前から
「プール入りたい!」ではなく
「早くプール掃除をさせてくれ!」と訴えてきたそうです(笑)

順番を心得ているところがさすがですね



そんな頼れる年長さんがプール掃除をしてくれている間
年少さんと年中さんは、芝生広場で水遊びをさせてもらいました




シャワーが出ると、みんなきゃあきゃあ楽しそうに遊んでいます
シャワーのトンネルをくぐったり、顔からまともに水を浴びたり


でも、まだまだ水が怖くて、その輪に入れない子も・・・


そんな中、水を怖がって近づけない男の子と女の子の手をつないで
自ら一緒にシャワーの中に飛び込んでくれたお母さんがいました


びしょびしょになって一緒に楽しんでくれたそのお母さん

後から話を聞くと

男の子の場合は自分のお母さんと一緒なら入れそうだったけど、そのお母さんが小さな妹を抱っこしていたので代わりに手をつないだ、とのこと

女の子の場合はかなり怖がっていて、「無理かな」と思っていたけど、ほんとは入りたい気持ちもあって、握った手をその子が握り返してくれたのをきっかけに、「大丈夫」と思って一緒に入ってくれたそうです


子どもの背中を押すときって難しいですけど、
そうやって気持ちをキャッチしながら関わってくれたお母さん、さすがだなあと思いました


来週はいよいよプール開き
暑い夏も、楽しんでいこう! (山本一成)





七夕飾り

2010-06-21 18:51:29 | 対話の時間
先週から、七夕の飾りを作っています。

 笹の葉さらさら 軒場にゆれる
 お星様 きらきら
 金銀砂ご

 五色のたんざく 私が書いた
 お星様 きらきら
 空から見てる

先週は歌にも出てくる
五色を使って三角つなぎを作ったり、
七夕伝説の絵を描いたりしました。
さて、ここでクイズです。
五色とは、それぞれ何色でしょう。
















正解は

青、赤、白、黒、そして黄 です。

この色にはそれぞれ意味があり、
例えば、自然界に存在しているものの象徴です。

青は木、赤は火、白は金、黒は水、黄は土
というように。

子ども達が、その話をとても真剣に聞いていて、
七夕伝説の絵にも、その五色が登場していました。


そして、今日は「織姫」と「彦星」を
折り紙で作りました。
見本の折り方を、一つ紹介したものの
「後は、自分達で考えて作っていいよ。」の言葉に
子ども達は
自分で出来る方法で、思い思いの七夕人形を作りました。

一つとして、同じ作り方ではなかったのが素敵でした。
ドイツの男の子は
「ドイツには着物がないからね、足を作ったんだよ。」と
こだわりの「足」を見せにきてくれました。

感じたことや、考えたことが
表現されていく様子が
とても楽しいです。


(田畑聡子)






山形のみんなと

2010-06-19 10:29:55 | 活動報告
「おはよーございます!」

元気に登校してくる子どもたち。
その中には、山形からのお友だちも一緒にいます。


お互いに新鮮で、何とも言えない気持ちになりました。


木曜日は恒例の「リズム遊び」。
ピアノのリズムに合わせて、身体を動かします!






今日の新しいリズム遊びは「カタツムリ」。
その日の朝に男の子がカタツムリを見つけたので、みんなでカタツムリになりました。
山形の親子も一緒に楽しみましたよ。








お昼ご飯は、お母さん特製お好み焼き!
去年度、山形に行った卒業生もお手伝いに来てくれて、みんなでワイワイとお昼ご飯を作りました。
在学生と卒業生入り混じって、台所に立つ姿がとても良かったです。





そして午後には、「交流座談会」が行われました。

「京都観光をするよりも、京都のお母さんとの交流を優先したい!」
という山形母の熱い気持ちに答え、殆どの母たちが残り、山形母と交流する時間を楽しんでいました。





金曜日は朝から「かるた遊び」。
これは「山形こ芸手作りかるた」です。

京都のみんなで遊んで欲しいと、一生懸命みんなで作ってくれました。
山形の親子の写真がついたものや、「かめ、かってる?」「せんせいはなんにんいる?」
といったような質問かるたもあり、手作りの温かさが伝わってきました。

大切に遊ばせてもらいます。





あっという間の3日間。
とても充実した時間を過ごせました。

山形の皆さん、遠いところから本当にありがとうございました!

京都からは11月に伺います!(成澤)

山形から遊びに来たよ!

2010-06-16 18:08:31 | 活動報告
長い梅雨の時期が終わると、いよいよ夏。
7月7日には「七夕」が待っています。

ということで今日は、七夕のお話しを聞いて
絵を描いたり、七夕飾りをみんなで作りました。



三角の紙をのりで貼ってつなげて作った七夕飾りは
風に揺られて気持ちよさそうでした。




そして午後、いよいよ待ちに待った山形のこども芸術大学の
親子2組と先生が、京都のこども芸術大学に遊びに来てくれました。



子どもたちは出会ってすぐ仲良く遊びだして絵を描いたり、
外で遊んだり、楽しそうでした。
子どもたちが仲良くなるのに時間はいらないなとつくづく思いました。


おやつは、山形のみんなが持ってきてくれたお土産を
みんなで美味しくいただきました。





その後、みんなでかごめかごめ。




山形のみんなは金曜日まで一緒に過ごしてくれます。
楽しい3日間になればいいなと思います。

(須藤)


染めからつながる

2010-06-15 19:14:35 | 活動報告
創作の時間の「染め」が
日常につながっているひとコマを紹介します。

今日は、和紙を染めて
短冊作りをしました。

和紙に絵の具を染み込ませ、
にじみ重なっていく様子を楽しむ子ども達。

色と色が織り成す
偶然の出会いを、心から楽しんでいるようでした。




午後は、お母さん達により、
本物の羊の毛が登場しました。
(洗ってもいないし、羊さんの形そのままです)
毛糸をつむぎ、色を染めていくそうです。

羊さんのにおいが、毛からふわっとします。
柔らかい毛の肌触りも楽しみ、
手についた油にびっくりし、
五感を通して、命の存在を感じました。


これらを染める色は、
紫蘇の葉、ヨモギ、たまねぎなどから抽出していきます。

生み出すこと、
命を感じること
色、香り、感触
そして、感動・・・

今日一日でも、生活の中にある活動から、
様々な学びがありました。

(田畑聡子)

創作の時間「風のカーテン」その2

2010-06-14 22:00:27 | 創作の時間
一週間をかけて、お母さんたちがチクチクと縫い合わせてくれた布。

今日は、いよいよお披露目です。
さあ、仕上がりはいかに!



みんなでカウントダウンをして、
紐を引っ張ると…



大きな大きな「風のカーテン」が登場しました。



表から見るのと、



裏から見るのとでは、



光の具合で見え方がまったく違いました。
「あ、これ作ったやつやんなあ」
などと言いながら、みんなでカーテンを囲みました。



あるお母さんの言葉。

「一枚いちまい、こんなにバラバラで個性的な布。

 合わせてみると、調和していて、

 まるでこども芸術大学みたいですねえ。」

みんながいるからこそ、出来た作品。

隣り合う色と響きながら、
たおやかに、美しく。

そんなふうであれたら。

風に揺れるカーテンにふれる子どもたちの手が、
まるで周りの空気を包み込むように
優しくて、印象的でした。

(杉野)

山の地図

2010-06-11 18:48:23 | 対話の時間
先日の瓜生山登山の興奮も覚めやらぬ中

あるお母さんが、瓜生山の地図を作ろう!と提案してくれました



段ボールで下地を準備して




子どもたちがそれぞれ、お山で見つけたものや、好きな場所、好きな虫などを書き込みます




そして、それを山道を示した大きな地図の上にぺたぺた貼っていくと・・・






手作り瓜生山マップの完成です!





いろんな人の視点と体験がひとつに集まると

身近な山がますます愛すべきものに見えてきます


これから夏の山を満喫していきたいですね(山本一成)